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どうも、おと虫です。
ご視聴いただきありがとうございます。
本日、取り上げるのはこれ。
アンドレ・プレヴィンの『ライク・ブルー』です。
指揮者、クラシック音楽・映画音楽・ジャズのピアニスト、作曲家とマルチな才能で知られるアンドレ・プレヴィン。今年の初めに残念ながら亡くなりましたが、彼が音楽界に残した功績は大きいものがありました。
本作はジャズとイージーリスニングの中間のような作品ですが、彼のピアノは紛れもない生粋のジャズ。
甘ったるいラウンジサウンドでは決してありません。
『マイ・フェア・レディ』の映画音楽を担当したことで、彼はジャンルを超えた音楽活動で活動を広げ名声を得ていきます。
そして、60年代に入るとクラシック界での活動が中心になっていきますが、それでもジャズの活動は細々ながら続けます。バート・バカラックと似通った部分もありますが、バカラックと違って、プレヴィンのピアノはブルースが基調となっています。
特に今日取り上げた『ライク・ブルー』は彼のピアノとストリングスとの融合されたイージーリスニングですが、よく聞くと小憎らしいほどジャズをやってるんですよ。
本作の特徴として、収録されている全ての曲がタイトルに『ブルー』が入っています。
このころ、「ブルーって入っているとかっこいい」
みたいなのがあったんじゃないかなって、個人的には思ってるんですけど、ここまでやられると、決算大バーゲン的な臭いがしちゃって残念です。
だけど、サウンドはいいんですよ。
相棒デヴィッド・ローズが率いる楽団がプレヴィンの世界観に広がりを見せてくれます。
クラシックや映画音楽での彼のファンの方にも是非聞いてもらいたい一枚です。