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どうも、おと虫です。
ご視聴いただきありがとうございます。
本日取り上げるのは、こちら。
アーチ・シェップの「ザ・マジック・オブ・ジュジュ」です。
1967年4月28日にインパルスで録音された名盤です。
やばい、一枚ですよ。
とにかく、かっこいい。
あっという間に聞き終わっちゃうくらい世界観にのめり込むので注意した方がいいっす。
アーチ・シェップって歳を重ねていくとだんだんオーソドックスなスタイルになっていきましたけど、なんつっても、フリーバリバリのこの頃が一番いいっすね。
アーチ・シェップが飛躍するきっかけになったのって、やっぱ、コルトレーンの「アセンション」に参加したことだと思うんですよね。
この「アセンション」てコルトレーンが完全にフリージャ定着し、また世界観を広げていった歴史的アルバムなんですが、当時は賛否両論だったんですね。
でも、この作品に参加したフリージャズ系のメンバーが後々、名を挙げていくわけですよ。
その筆頭がアーチ・シェップだったんですけどね。
アイラーの時も言ったと思うんですけど、フリー系のサックス奏者ってほぼコルトレーンに影響受けてるんですよね。
でもね、フリー奏者としてはアーチやアイラーの方が先輩なんすよ。
もうね、アーチのコルトレーンへの愛が深すぎる。
その証拠に「フォア・フォー・トレーン」、「ワン・フォー・トレーン」といったコルトレーンに捧げたアルバム作ってるんですよ。
で、忘れちゃいけないのがこの時期のインパルスね。
フリー系のアルバムをたくさん出してますがどれもいいんだよね。
ジャケもかっこいいのが多い。
まぁ、話が横道にそれましたが、本作はアーチにとって今までとは違う新たな試みを打ち出した作品です。
それまでは、超難解なフリージャズだったんだけど、本作からはいろんなアプローチ法を試してるので、フリージャズ嫌いな人でも聞きやすいと思いますよ。
俺が思うのはさ、コルトレーンが死んだ後ってフリー系のミュージシャンが結構スタイルを模索するんだけど、フリージャズの精神的支柱ってコルトレーンだったんだろうね。
さて、本作の内容にもちょっと触れこうかな。
1曲目タイトル曲なんだけど、儀式的っつうか呪術的な雰囲気が始まったとたん広がるのよ。その中でシェップの発狂的なインプロヴィゼーションが冴えわたって、一気に世界観に引きずり込まれる一曲になってます。LPだとA面全部がこの曲です。
で、2曲目。不協和音から始まるんで怪しげな感じがするんだけど、切り替わってドラマチックなメロディです。と、言ってもそこはシェップなんで、どっか重苦し感じはあります。しかも、めちゃ短い曲。
3曲目は、僕がこの中で一番好きな曲です。出だしはしっかりとしたモダンジャズですよ。プレイヤー全員の息の合った演奏なんですが、その質が途中から変わってくんのよ。それぞれが独特なフレージングで演奏しだすんだけど、それがピッタリなんだよね。そして、ラストではきっちり合わせて終わるという。思わず拍手が出てしまいます。
4曲目、ファンキーなジャズですね。3曲目とはまた違ったプレイヤーたちの一体感が楽しめます。後半のアグレッシブさはたまりません。
つうことで、きょうの一曲ですが、3曲目の「シェイザム」をご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=SEOUT-jDbYA
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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それでは、次回お会いしましょう。
♦YouTubeチャンネル版
ttps://youtu.be/sugD2Zdjl4k