ブルゾンちえみwith Tである。
いや、嘘つきました。すいません。ほんと、すんまっせん。
ベン・フォールズ・ファイブの2ndの後に出された未発表音源を寄せ集めにして小銭稼ぎ…もとい!ファンを喜ばせたいという思いが詰まった1枚。
このバンド「ファイブ」って言ってますがご覧の通りブルゾン…じゃなくてスリーピースバンドです。
本国より日本での評価が高くデビューアルバムは本国ではトホホでしたが、日本では30万枚以上を売上げ、J-Waveの1996年度の年間最優秀新人アーティストに選ばれる程でした。
まぁ、当時J-Waveではヘビーローテーションでかかりまくってました。
その後はイギリスや本国アメリカでもヒットし、今迄に4枚のアルバムが出ております(2000年に解散しましたが2012年に再結成?し、4枚目のアルバムを出した)。
ロックバンドとしては珍しいギターレスバンドで、ベンちゃんがピアノガンガン叩き引きながら汗だくになってメガネずり落ちながら歌うというスタイルでありました。
この寄せ集めアルバム(失礼)の特筆すべき所は、デビュー時に500枚しかプレスされなかった「ジャクソン・カナリー」のオリジナルが収録されている。
あと、唯一高く評価してくれた日本のリスナーの為にゴマすって「金を返せ!」という別バージョンでも知られる「ソング・フォー・ザ・ダンプト」のライブ音源が入ってて、日本のリスナーへの恩返しのつもりか初来日公演から2曲収録。
なんか、読み返すとコケ落としている様な紹介になってしまったが、これは愛情の裏返しで凄く彼らの音楽センスは卓越しているし、非常に小洒落ている。
本作の後に出した3rdアルバムは、めっちゃ落ち着いたテイストでかなりJazzyな大人な作品に仕上がっている。でも、残酷な日本人は1st、2ndと30万枚以上のセールスだったのに3rdは半分の15万枚程に。しかし、アメリカ、イギリスでは今までの中で1番ヒットしたからいいか。
その頃、日本には『風味堂』という似たグループいましたが、最近お見かけしませんがどうしたんでしょうね。まぁ、いいけど。
とにかく、しっかり聴かせてくれるグループですので是非お聴きあれ。
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