クラプトンの初ソロアルバム。
数多の変遷を経てブラインド・フェイス解散後に出した作品で、その頃のクラプトンはデラニー&ボニーに非常に影響を受けプロデューサーにデラニー・ブラムレットを起用。
それ迄、クリームでの黄金期のイメージが強くブリティッシュ・ブールースを牽引してきた訳でクリーム解散というのはブルースブームの崩壊に直結していった。その後のクラプトンは色々な事を模索し、ブラインド・フェイス、プラスティック・オノ・ヨーコ・バンド、デラニー&ボニー、そしてデレク&ザ・ドミノスに昇華していった。
そして、その中で自分のやりたい音楽がこのディスクに詰まっているのだが、1曲目「スランキー」で、解き放たれたクラプトンのギターが饒舌に唸る。スタジオにやってきたレオン・ラッセルでまずはジャムっちまうかというノリで録音したものなのだが非常に明るい軽快なオープニングに持ってこいた。
4曲目ではJ.J.ケイルの「アフターミッドナイト」をケイルのオリジナルとは全く違う表出をし、ロイクな音はもちろん残って入るのだが非常に明るいポップさを感じさせる。
これは、クラプトンのみではこの雰囲気は出せてないよね。ソロとは言いながらもデラニー&クラプトンの融合が起こさせたものだと思う。
何も言わずにかけていると「これ誰ですか?」とよく言われるくらい雰囲気が違う。踊れちゃうクラプトンだね。
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