夜汽車の汽笛への憧情
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寝台特急「北斗星」の深き沼 その16

毎度ご覧いただきありがとうございます。

のんびり書いている内に時間が経ってしまいました。

このシリーズの初期の記事でも書いたとおり、「夢空間」セットに続いて「JR東日本仕様」セットを続けて買ったため、JR東日本仕様の優等寝台車であるツインDX(オロネ25-500)、ロイヤル・ソロ(オロハネ25-500)、ロイヤル・デュエット(オロハネ24-550)は早くも2両ずつの在籍となりました。
一方、当初はそんなにすぐに増やすつもりがなかったのでエヌ小屋さんの内装シートは一つしか買ってなかったのですが、前回の記事のとおりロイヤル・ソロの内装シートは結局自作してしまった訳です。

すると、変に欲が出てくるもので、結局1両はエヌ小屋で済ませていたツインDXとロイヤル・デュエットも「描いてしまえ!」・・・と言うことで、描いてしまいましたw

ロイヤル・デュエット

ツインDX

ですw

エヌ小屋では省略されてしまっているデッキ・洗面所との仕切り扉やメンテナンスハッチも書き込んで精密感をましています。

車体を被せたら
ロイヤル・デュエットは

こんな感じです。

ツインDXは

こんな感じになりました!

なかなか良くできたと、文字どおり自画自賛ですw


無駄にデッキも頑張ってますw

オハネ24形由来のオロハネ24とオハネ25形由来のオロネ25形で配電盤も描き分けました。

Tomix純正室内灯だとデッキは真っ暗なので全く目立たないのですが、自作室内灯を入れれば効果が出る・・・と良いなぁwww

っと、こんな感じで内装を整備しています。

次回も続き・・・のつもりでしたが、のんびり書いている内に新たな増備車が入線してきましたので、かるく紹介したいと思います。

寝台特急「北斗星」の深き沼 その15

毎度ご覧いただきありがとうございます。

ちょっと間が開きましたが、運行再開いたしますw

今回から数回は予告どおり加工編です。

いつの間にか40両もの大所帯になってしまった「北斗星」客車ですが、折角の憧れの列車と言うことで、自作シートによる内装作りを頑張ってみました。

実は最初は自分で作る気はなく、安易にエヌ小屋さんの物で済ませる予定でした。

比較的手頃な値段で手軽にディテールアップ出来るので、決して悪い選択肢ではありません。


エヌ小屋さんの壁面シートを使って実装したJR東日本の「ロイヤル・デュエット」です。
手軽ながらなかなかよい雰囲気になります。


いずれもエヌ小屋使用です。結構良い感じでご機嫌だったのですが・・・・

JR東日本の「ロイヤル・ソロ」の通路壁面です。コレをみて余計な事に気付いてしまいました。
「ん?東のソロのカプセルホテルの様な背の低い入口が再現されてない??」
JR東の「ソロ」は完全2階構造になっているにも関わらす床面が低くなっていないため、部屋の上下寸法が小さいのが特徴です。おのずと入口ドアも子供用の如く寸法が小さくなっているのです。
また、「ソロ」の窓が小さいこともあって、客室内の廊下側壁面も省略されていました。
ここで凝り性根性の血が騒ぎだしてしまい・・・
「再現されていなければ、自分で作れば良いじゃない」

コレが地獄?へのスタートでしたw

お絵描きを始めたら止まらなくなってしまい、できたのがコレですwww
結局ソロ部分の壁面どころか、フルセットで作ってしまいましたww
外から見えないトイレ・洗面所部分は省略しましたがw
んで、コレを実装したらこうなりましたw

通路側壁面。

ソロ室内
ロイヤル室内

車体を被せたらこんな感じですw


再現したかった背の低い個室ドアもこの通り。

デッキも無駄に頑張りましたw

方向幕シールも売り切れていたので

自分で作りましたwww

こんな感じで、折角買ったエヌ小屋さんのシートは利用しつつも、自作の沼にハマっていくのでした・・・・・


続きます

”寝台特急「北斗星」の深き沼 その12”

いつもご覧いただきありがとうございます。

ソロ、デュエット車入線に伴い「その12」を改稿しました。よろしければご覧ください。

寝台特急「北斗星」の深き沼 番外編1

毎度ご覧いただきありがとうございます。

今回は番外編、、と言うか、戦果報告?です。

やってしまいました。
オクで比較的普通の値段で出ていたので、気付いたら入札してました。
競るかとおもいきやそのまま落札ですw


中身はコレです。もう北斗星客車は何両目でしょう?
・・・・・数えたら夢空間も含めて40両です。我ながらおかしいですw

目玉はコレと

コレですw

オールソロとオールデュエットです。
ついに我が家にも来ました。

ソロことオハネ25形550番台は小さい窓が互い違いにズラリと並ぶのが壮観ですねw
トイレ窓が埋められているので厳密には登場より少し後(2000年頃)の時代になりますが、91年夏以降の編成を組めるようになるわけです。


オールデュエットことオハネ25形560番台はオハ14改造車とオハネ25改造車の両方が入っています。
こちらは、オハ14改造車が91年登場、オハネ25改造車が97年登場です。
つまり、91~97年の編成を作るときはオハ14改造車を選択する必要があるわけです。こんな所も北斗星沼の深いところですねw

ちなみに・・・
98年以降、北斗星1・2号はオール個室化に備えてデュエットは3両体制になるわけですが、今回入線は2両です。
ところが・・・・

今回のに先んじて実はバラし単品でデュエットをもう一両オクで落としていたのでした・・・
つまり
デュエット3両です。これで98年以降の編成が組めるようになってしまったと言うわけですw

元々デュエットを落札した際には「ソロの単品も落とせば97年までの編成を比較的安価に組めるかな~」などと考えて落としたので、先に入線したのは97年までに使えるオハ14改造車です。つまり、実車では少数派のオハ14改造車の方が我が家では多数派になってしまいましたw


他に増えたのが

ロイヤル・デュエットことオロハネ25形550番台です。
ロイヤルの窓が一回り小さい88年改造車で、アルコン帯なので553番限定です。トイレ窓は埋められた後の姿です。6月入線の554番と姿も時代も違うので使い分け可能です。
ちなみに、
一番上は東日本のオロハネ24-550、真ん中が6月入線はオロハネ25-554、一番下が今回入線のオロハネ25-553です。ロイヤルの窓の大きさが小さいのがわかります。エンブレムの位置も違いますねw


ソロ・ロビーも増えました。
一見6月に入った502番と同じですが、アルコン帯となってトイレ窓も埋まった501番です。これも時代による使い分けが可能です。

カニ24も増えました。
これも一見ダブりに見えますが

細かいですが荷物ドアが違いますw
6月入線した方は金帯ですが、今回はステンレスのドアレールが露出しています。これはJR北海道のカニ24は改造当初は金帯だったものの、時期は不明ですが金帯を省略するようになったための差異です。Tomixさん、こんな所まで作り込んでるんですねw
余談ですが、JR東のカニ24は廃車まで荷物ドアが金帯でした。


オハネフ25はダブりと言えばダブりなんですが、一応今回入線したのはBコンパートメント車と言うことになります。

写真左が今回入線のオハネフ25、右が6月入線のオハネフ25です。
今回入線のは古い製品のため、北斗星特有の角形の幌枠が再現されていません。
こいうわけで、せっかくのライトユニット付ではありますが、こいつはオプションパーツの幌を固定してしまって11号車(中間に連結)専用にしようかと思っています。Hゴムも北海道車にはない黒ゴムなので、そのうち灰色にしたいですね。ライトユニットは他のオハネフに供用しようとおもいますw

内装のベッド部分のパーツの色も6月入線組みとは違います。
これは実車のモケット色が開放B寝台は茶色、Bコンパートメント車はスミレ色となってるのを表現しているためです。地味に使い分け可能という訳ですねw
通路仕切は省略されてますが、なんとか自作しようと思っていますw
ちゃんとした幌枠のものを最後尾に立てたいところですが、残念ながらBコンパートメント仕様で幌枠がちゃんとした製品は出ていないので、暫定的には開放B寝台車を後ろにつけて、そのうち単品またはセットバラしの改造で賄ってみようと思います。

というわけで、はたまた北斗星客車が増えてしまった話でしたw

めでたく「ソロ」と「デュエット」が入線したので、7月にアップした「その12」の記事を改稿しようと思います。

寝台特急「北斗星」の深き沼 その14


毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

仕事が忙しくなって記事を書く時間がとれなくなり、かなり間が開いてしまいました。


今回は車両紹介シリーズのフィナーレとして「北斗星」ファミリーの中でも異端車にしてスーパースターだった「夢空間」客車について書いてみようと思います。

 

第九章 「夢空間」というスペシャル



JRが民営化直後の高揚感に沸き、バブル景気も華やかなりし頃、1988年にフジテレビの企画で本物のオリエント急行客車が遠路はるばるヨーロッパから来日し、日本国内を走りました。その衝撃はおおきく、JR東日本はオリエント急行客車に影響されて「次世代の寝台客車」をテーマにコンセプトカーとして「夢空間」客車を製造しました。

 

「展望食堂車」、「ラウンジカー」、「豪華寝台車」の3両構成とし、従来ではありえない豪華装備をふんだんに取り入れ、車両・運用・サービスの限界を探る車両となっていました。

 

あくまでコンセプトカーと言うことで当面は展示用で、列車としての運用の予定はないものの、将来「北斗星」客車との組んでの運用も考慮して24系25型がベースとなりました。


1989年に横浜博のパビリオンの一つとしてデビューした後はしばらく運用はなく、展示会などでの展示のみにとどまっていましたが、1990年秋にようやく列車としてデビューを果たし、以降は「北斗星」客車と組んで繁忙期の「夢空間北斗星」や「北斗星トマムスキー」号を中心に、多客臨(一般の人が利用可能な臨時列車)や団体専用列車などで活躍しました。

ちなみに、「夢空間」と組んだ客車はJR東日本の車両だけでなく、JR北海道の車両も結構な頻度で使用され、1往復化後の「北斗星」に先立って異社間混成編成が実現されています。

 また、スーパーエクスプレスレインボーなどのジョイフルトレインと組んでクルーズ列車として運転されることもあり、ジョイフルトレインと定期運用客車の中間的な独自のポジションを築いていきました。現在のクルーズトレインの走りと言っても良いかもしれません。


「夢空間」を使った「夢空間北斗星」や「北斗星トマムスキー」等は「北斗星」の臨時列車として半ば繁忙期の常連となっていましたが、1999年に「夢空間」の運用実績を取り入れて製造された新型客車のE26系「カシオペア」が登場すると、2003年を最後に多客臨での運用を終えています。

その後は団体専用となりましたが、引き続き「北斗星」客車と組んで使用されました。「夢空間」を使ったクルーズも何度か企画されて、北海道方面だけでなく、関西方面や山陰まで足を延ばしています。副次的な効果として、東日本専業だった「北斗星」客車や、北斗星用のEF81が関西遠征をする風景も見ることができました。


しかしながら、試作車なるがゆえの扱いづらさか、日本各地を行脚して走行距離が伸びた故か、「老朽化」を名目に車齢19年目の2008年に早くも引退してしまいました。

ラストランは「北斗星」用の解放B寝台を多く使った編成で運転され、「北斗星」ファミリーの一員だった「夢空間」らしい終わり方といえそうです。

「夢空間」車両の量産車は登場しませんでしたが、ここで得られた経験が現在のクルーズトレイン(カシオペア・四季島・トワイライト瑞風・ななつぼし 等)に生かされています。


それでは、「夢空間」の各客車についてみていきましょう。

・オシ25 901



「夢空間」を象徴する前代未聞の展望食堂車です。車体はグリーンで、ブルートレイン客車とは一線を画していました。

大きな窓が特徴的で、後部はカーブドガラスが用いられた大窓で展望もバッチリですw
展望スペースも食堂になっており、テーブルが存在します。運の良い人は後部のパノラマをみながら食事ができるというわけですね!

定員は22名。一般的な食堂車より少なく、ゆとりがある設計となっています。
実車の室内は金色がふんだんに施された、バブル絶頂期らしいゴージャスな雰囲気となっていました。

ちなみに、内装を手掛けたのは東急百貨店だそうです。
2+1のテーブル配置は北斗星のスシ24形と同じですが、わずか3列の18名のみで、大きな窓と共にそのゆとりを感じることができます。



また、特徴的なのは個室も存在することで、こちらは定員4名。VIPや小さい子供がいる家族にもぴったりです。

 



模型の室内はこんな感じです。床面は自作シートで着色してみました。テーブル・椅子も着色したいところですw

ランプシェードも付いてますが、あまりきれいに光りませんw将来的には輝度の高いLEDに交換するなりして対策をしたいところです。

 

外観ですが、厨房側のサイドビューはこんな感じです。やはり食堂部分の大きな窓が目立ちます。少し離れた大窓は個室部分になります。


通路側はこんな感じです。他の食堂車同様の高窓で、個室部分まで延びているので車体の半分ほどが高窓になっているのがまた面白いところです。デッキドアのようなドアがありますが、資材搬入用となっているようです。


実車のオシ25 901は現在は埼玉県三郷市のららぽーとに静態保存されています。原則的に車内の公開はしていない様で、まれにイベントなどでみられる程度の様です。

・オハフ25 901



ワインレッドが一際目を引くラウンジカーでです。形式名だけ見ると最後尾に連結されていそうな車両ですが、展望食堂車を後ろに連結する関係上、緩急設備を持つ中間客車となっていました。これも比較的珍しいケースです。

ゴージャスな内装に反して普通車の「ハ」が付いていますが、当時はロビーカーやサロンカーなどのフリースペースを普通車扱いとしていたためです。近年では「ななつ星in九州」は一等車を示す「イ」を、トワイライト瑞風では新たな車種記号「ラ」を付けていたりしますね。

 

室内にバーカウンターや自動演奏式のピアノが供えられているのが特徴で、オリエント急行客車のバー・サロンカーをオマージュした物だと思われます。

実車のバーカウンター上にはワイングラスを逆さにしたオブジェが取り付けられ、お洒落なイメージを引き立てていました。

窓配置自体は意外と平凡ですが、トイレ・洗面所部分の楕円窓・円窓にハマったステンドグラスが優雅なムードを醸し出しています。

デッキは一箇所ですが、食堂車寄りに車体片側だけドアが付いており、車体左右でドア数が違う珍しい構造になっています。

室内の片隅には電話ボックスが供えられています。

なお、内装のデザインは松屋デパートだそうです。



模型の室内はこんな感じです。二人がけのテーブルが並び、中央にあるバーカウンターとピアノが目に付きます。

 

サイドビューはこんな感じです。縦長のドア窓とゴージャスな雰囲気の割には窓配置は比較的地味なのがわかります。

トイレの通路部分の楕円窓とステンドグラスは良いアクセントになっていますね。



反対側はこんな感じ。

逆サイドに比べてドアが一つ少ないことが分かります。トイレ・洗面所部分は小さな丸窓で、やはりステンドグラスが嵌っています。用がなくても見に行きたくなってしまいそうですw

実車はこの写真の様に、外からはレースのカーテンとスリガラスの内窓があり、室内がほとんど見えません。カシオペアやトワイライトエクスプレスのラウンジカーが大きな窓で展望を確保しているのとは対照的です。一説によれば、コンセプトとして外と独立した空間を演出するためとの事ですが、どうなんでしょうねw


 さて、オハフ25 901は引退後、オシ25 901と同じく三郷市のららぽーとで静態保存されています。こちらは常時室内展示も行われているようで、休憩所としても使用できる様です。

機会を見つけて見に行きたいものです。


・オロネ25 901



青がベースのツートンカラーの超豪華寝台車です。

デラックススリーバーの愛称を持ち、二人用の個室寝台が3部屋。定員僅か6名の贅沢空間です。

独特の窓配置がただならぬ雰囲気を醸し出していますねw


模型の室内はこんな感じです。


住居模型の様な風情でもありますねw

ビジネスホテルの様な設備のスーペリアツイン(写真左)2部屋と、リビングルームが併設されたエクセレントスイート(写真右)1部屋からなり、各部屋ともバスタブ・トイレ付きのユニットバスを併設しているのが特徴です。勿論日本国内では初の事であり、その後もバスルームを持つ車両はなかなか現れませんでした。いかに意欲的な設備だったか計り知れようと言うものです。


スーペリアツインは線路方向にベッドが並ぶ寝室部分と、ソファー・テーブルのあるリビングスペースがあり、間に仕切りはありません。

リビングスペースにはテレビや専用の公衆電話も付いています。登場当時は1989年。携帯電話も普及しておらず、公衆電話はそれなりに有り難い設備だったと言うわけですね。入口付近には小型のクローゼットも付いていました。まさに至れり尽くせりですねw

カラースキームはブルーが主体の落ち着いたものでした。


エクセレントスイートはL字形に並んだ寝室とリビングルームからなり、寝室とリビングルームには仕切り扉が存在します。

テレビは寝室とリビングルーム両方に備えられています。いやぁ、贅沢ですねw

リビングには扉が姿見となっている大型クローゼットや専用の公衆電話、向かい合わせのソファー・テーブルの他にも小さなソファーがあります。

寝室は大きなベッドとテレビ。模型では省略されていますがベッドの間に机があります。

こちらのカラースキームはピンクで、差し詰め若いカップル向けといった所でしょうか。今の時代では考えられませんが、当時は若者もそれなりにお金を持っていたのでした。


いやー。それにしても、一度乗ってみたかったですね。


なお、実車の内装のデザインは高島屋デパートだそうです。


客室側の外観はこんな感じです。
窓がすくなく、散らばるような窓配置がいかにも特殊な車両らしいヤバさですねw
寝室の細窓が特徴的です。
「ななつ星in九州」以降のクルーズトレインにも通じるところがあります。

通路側の外観です。窓配置はこちらは大人しいというか、整然と8枚の窓が並ぶのみですが、窓越に見えるホテルの廊下を思わせる個室仕切りが上品なムードを醸し出していますね。

屋根上の中央に乗っている白い突起は衛星テレビ用アンテナだそうです。室内のテレビは衛星チャンネルも見られたのですね!


さて、オロネ25 901は引退後、江東区で静態保存されていますが、ただの展示や列車ホテルではなく、なんとレストランに変身して営業中です。3部屋の客室は個室の食堂となり、オリエント急行でシェフ経験のある方のフランス料理店になっているうです。

ここも機会を作って行ってみたいところですね!


以上で夢空間の紹介は終わりです。


長々と続いた車両紹介シリーズもこれで終了です。


次回以降は新規入線などもあるので数回の休憩を挟みつつ、北斗星客車の内装加工や、模型での「北斗星」の遊び方などについて書いてみようと思います。

寝台特急「北斗星」の深き沼 その13

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

「北斗星」の車両紹介シリーズもラストに近付いてまいりました。

模型工作ネタはもう少しだけ先になりますので、もう少々お待ちくださいませ。

 

さて、今回は「北斗星」の縁の下の力持ち。電源荷物車について書いてみたいと思います。

 

第八章 電源荷物車

 

 

今更ですが、「北斗星」には24系客車が使用されています。

24系客車はサービス電源を電源車から供給する集中電源方式を取っており、そのためには発電機を積んだ電源車が必要となっています。

 

「北斗星」も例に漏れず電源車を連結していますが、「北斗星」の電源車は空きスペースに小さな荷物室があり、電源荷物車となっています。

一般的な荷物輸送は1986年に終了しているものの、新聞や雑誌などの荷物輸送は今でも引き続き行われており、「北斗星」でも東北地区の朝刊などが運搬され、荷物室も本来の用途で利用されていました。

ちょっと脱線しますが、24系客車には荷物室のない電源車も存在し、カヤ24形という形式となっています。荷物室がない分短い車体で独特の存在感を放っていました。

 

さて、24系客車の電源荷物車といえばカニ24形が一般的ですが、「北斗星」も例にもれずカニ24形が活躍しています。酷寒冷地に対応するため様々な装備が行われ、500番台の番台区分が付きました。

ところが、1989年の定期列車増発に伴いカニ24形が不足し、異例の50系改造車、マニ24形も加わっています。

カニ24形、マニ24形ともJR東日本とJR北海道に配置されましたが、同じ「北斗星」用ながら両社で独自の歩みを遂げ、細かな仕様も異なるものになりました。

以下、そんな個性派揃いとなった両社の「北斗星」の電源荷物車を紹介していきたいと思います。

 

・カニ24形500番台

 

 

カニ24形500番台は、北海道に乗り入れる「北斗星」に使用するためカニ24形に酷寒冷地装備を施したものになります。

JR北海道、JR東日本の共通形式となっており、番号も続番号となっていますが、経年により独自の変化がもたらされています。


・JR北海道

JR北海道に配置されたカニ24形は3両で、番号は501〜503となっています。全てカニ24形0番台からの改造車です。

この3両はオロネ25形500番台などと同様国鉄時代に改造され、JR北海道に継承されています。

いずれも他の北斗星車両に合わせて金帯で、発電機器は廃車になるまで原型の物を使っていました。

このうち501は初期型であるカニ24 2からの改造車で、マイクロスカートが残っているのが特長でした。JR北海道にしては車両毎の変化は少なく、502と503はほぼ同じ姿となっています。

細かな特徴としては、JR北海道のカニ24形のHゴムは全て灰色のままで、発電機関も原型だったこともあり、比較的原型を保っていたというところでしょうか。経年変化としては、荷物ドアは改造当初金帯となっていましたが、後年通常のステンレスドアレールに変わっています。

 

外観はこんな感じです。灰色のHゴムで、屋根には4基のラジエターファンが見えます。側面にはガラリ窓がたくさんついているのも特徴です。金帯となっている以外はかなり原型に近い姿です。室内には排気量31Lの430psディーゼルターボエンジンが2基+発電用が搭載されています。

 

後部妻面は12系などから引き継がれた折妻ながら非貫通のHゴム3枚窓という独特の風貌になっており、幕式のトレインマーク表示器があります。

 

反対サイドです。不規則に並ぶ狭窓とガラリ窓がいかにも電源車の趣きです。発電用エンジンの音は勇しく、夜行列車の風物詩にもなっていました。

 

 

さて、JR北海道のカニ24形500番台は運行開始とともに1・2号に使用され、1989年の3・4号定期化に伴い、JR北海道担当編成の3・4号にも使用されます。1999年の2往復化後は1・2号及び臨時列車に使用されますが、2008年の1往復化後には定期運用を失ってしまいます。この時に501と503は廃車となり、仲間と共にミャンマーに旅立っていきました。502だけはトラブル対応時の予備車として車庫の片隅で居眠りをする日々を過ごし、稀にJR東日本車のカニ24が故障した際には廃車と見紛うほどのボロボロの姿ながら、ピンチヒッターとして活躍していました。2015年3月の定期運行終了時に最終運転で上り列車に使用したJR北海道車を札幌まで回送する際に使用され、これが最後の舞台となりました。

 

模型の方はTomixから初期の金帯バージョン、後年のステンレスドアレールになった姿双方ともモデル化されており、マイクロスカート付きの501も別途モデル化されています。流石に細かいところにこだわるTomixらしいところですね。Hゴムはちゃんと灰色になっています。なお、501については伝説の「瞬殺セット」に含まれていたため、中古価格も高く、入手はかなり困難になっています。KATOの方は旧製品で503がモデル化されています。運行当初時がモデルになっているためHゴムは灰色です。安心安心w

 

・JR東日本

「北斗星」においてはJR北海道とJR東日本を比べると大抵JR北海道の方がバリエーション豊富で沼になっていますが、この電源荷物車に於いてはJR東日本の方がバリエーション豊富で個性派揃いになっていますw

JR東日本のカニ24形500番台は全部で8両で、番号は504~511となっています。JR北海道の3両に対して随分数が多いですが、これは臨時列車を基本的に東日本で持っていたことと、「北斗星」以外の北海道乗り入れ列車に対応することを想定したことによるものです。

このうち、北斗星運行開始当初に用意されたのは504~509で、いずれも0番台からの改造でした。

このうち、マイクロスカートを持つ初期型(1~8)からの改造車も3両含まれていますが、いずれもマイクロスカートは撤去されています。

いずれも金帯を巻き、北斗星の「顔」として活躍しました。

一方、510および511は増発等によって1990年頃に増備されたもので、こちらは種車が100番台となっています。このため、車体は若干長く、後部妻面も切妻となっていました。

中でも510番は異色の存在で、帯は100番台由来の車両としては珍しい白帯(本来100番台車は銀帯または金帯)となり、配置も青森でした。これは「北斗星」用ではなく、青森地区からの臨時の北海道乗り入れ列車に使用する事を想定されたものだと思われますが、実際には「日本海」や「出羽」等に使用されたほか、「北斗星」にもピンチヒッターとして登板したことも何度かあるようです。このため、「北斗星」としては異例の「白帯電源車」として知られる事になりました。

なお、「北斗星」の担当だった尾久客車区(現車両センター)は「出雲」も担当していたため、夏季等には「出雲」用の100番台がピンチヒッターとして「北斗星」に入る事もあったようです。

さて、JR東日本のカニ24形500番台の特徴としては511番を除いて1991~1993頃に機関更新が行われていることで、発電用エンジンが小型で強力かつ防音ケースが付いて静かなもの(DMF15Z-G)に変更されたほか、発電機も更新されています。これに伴い、側面のガラリ窓の廃止やラジエーターファンの減少(4→2)が行われ、原型よりだいぶスッキリした姿になりました。

 

左がJR東日本の更新車、右がJR北海道の原型車です。ラジエーターファンが減っているのが判りますね。
 

511番だけは何故か更新対象から外れて、金帯となった以外は比較的原型を保っていました。

 

もう少し細かく形態を見てみましょう。

 

0番台改造の504~509の外観です。機関更新後の姿で、ガラリ窓のないスッキリした姿になってます。屋根もシンプルになりました。
発電エンジンはカバー付になり、音も少し静かになりました。(とは言え、それなりの音量はでてますがw)
大きなJRマークが目立ちますが、504~507、509は上寄り、508だけは下寄りについていました。
 

反対側はこんな感じ。4つあったガラリ窓が消えてスッキリしてます。Hゴムは東日本の更新車らしく全て黒でした。

510と511は100番台改造車なので、車体が少し長く、後部妻面は平面です。このうち、510は貫通扉が埋められ窓が拡大&Hゴム固定化された変形車で、何とも言えない独特の風貌となっています。(これはカヤ27となった後もそのままでした。)

510および511については模型をもっておらずここで画像を紹介出来ないのが残念ですが、510については夏に入手予定となっているので、その際には改めてアップしようと思います。

 

さて、JR東日本のカニ24形500番台はJR北海道の同形車に比べて複雑な生い立ちとなっています。

1988年、「北斗星」運行開始と共に504~509が登場し、5・6号および季節列車の3・4号で活躍を始めます。1989年の3・4号定期化の際にこれにともなう輸送力列車「エルム」が運行開始となり、こちらでも活躍を始めます。

1990年に臨時列車の北海道乗り入れの増強により増備を行うことになり、100番台改造車が登場します。品川に511が、青森に510が配置されました。一見「北斗星」と無関係に誕生した両者ですが、後に「北斗星」に関わって来ることになります。

1994年、品川客車区閉鎖に伴い、「出雲」用の客車が尾久に転属してきます。これに伴って511が尾久にやってきて、「北斗星」の一員として活躍するようになりました。なお、逆に「北斗星」用だった504~509が「出雲」での活躍も始めるようになりました。

青森配置の510は「鳥海」「出羽」「あけぼの」「はくつる」「日本海」の他「カートレイン北海道」で活躍。基本的には「北斗星」に入らなかったものの、多客期や検査都合等で尾久の500番台が不足した際にピンチヒッターとして「北斗星」でも活躍しました。

1999年の「カシオペア」運行開始と「北斗星」2往復化行われますが、これに伴い青森の510が「カシオペア」用の予備電源車カヤ27 501に改造されました。カヤ27として元510が尾久にやってくる代わりに504が青森に転属しています。また、運用範囲も「北斗星」3・4号と臨時列車、「出雲」となっています。

2006年、「出雲」廃止に伴い500番台車の「出雲」運用が終了します。この際に形態統一のためか100番台改造車の511が青森に転属し、コンバートされる形で0番台改造の504が尾久に復帰。再び「北斗星」の一員に加わりました。

一方、青森に移った511は「日本海」「あけぼの」用となり、「あけぼの」として上野に顔を出すことはあるものの、その後「北斗星」として使用されることはありませんでした。

2008年の「北斗星」1往復化により、ついに廃車が発生します。504と509が離脱し、505~508の4両体制となりました。その後、JR北海道の502の支援を受けつつ老体に鞭打って活躍を続けましたが、2015年についに「北斗星」の定期運用が終了。臨時化後も活躍を続けましたが、同年8月に「北斗星」の終焉を迎え、505~508も運命を共にしました。

青森の511も2015年春の「あけぼの」廃止に伴い廃車となり、カニ24形500番台は全て過去帳入りとなるのでした。

なお、511は解体を逃れ、小坂鉄道レールパークで動態保存され、時折発電機も回して保存車の電源車として活躍しているようです。

 

さて、模型の方ですがTomixは見事にフォローしています。504~509については「東日本編成」セットおよび「混成編成」セットに入っており、中古の弾数も多く比較的入手しやすいです。ただし、あまり古い製品はバックサインの照明が電球で室内がガランドウになっているので注意です。最近の製品は発電機のモールドまで再現されてますが原型のものであり、更新された角形の筐体は再現されていないようです。

「さよなら北斗星」セットでは北斗星最終運行時の508番が入っており、低い位置のJRマークをしっかり再現しています。さすがですねw

ただ、「さよなら」セットは瞬殺かつ元々機関車同梱で高価だったこともあってか、高値取引されているようです。

100番台由来の510と511については、510はモデル化がまだですが、今年8月発売のセットに収録されることになっています。511については「エルム」セットの電源車として番台されています。Hゴムは実車同様いずれも黒です。安心ですw

一方KATOはDX編成セットとして505が、「日本海」セットとして511がモデル化されています。100番台改造の511は貫通扉横の手摺が立体化されている優れ物です。KATOのDX編成セットは何度か再生産されて弾数も多いので比較的入手しやすいです。一方、「日本海」セットは意外と中古で出回っておらず、入手には苦労するでしょう。

 

・マニ24形500番台

 

これまでも何度か書いてきたとおり、「北斗星」は1989年に定期列車が3往復となり、それに対応して車両増備が行われています。

電源荷物車も例外ではなく、ちょうどカニ24形の余剰が無かったことから、なんと遊休車となっていた50系の荷物車、マニ50形を改造してJR東日本とJR北海道にそれぞれ充てることになりました。

こちらが改造前のマニ50形です。
これにDMF13Z-G形発電用エンジンとDM109形発電機を取り付け。さらに後部は監視窓とトレインマーク表示器を取り付けました。全体的な意匠を24系と合わせるためダミーの屋根カバーを取り付けた結果
こうなりましたw
なんと言うことでしょう!w
50系と狭い車体は生かしつつカニ24形に似せようとした妻面の狭い3枚窓が独特の風情を醸し出していますw
側面の窓配置は実は種車を生かしていますが、荷物ドアが撤去されたことで大幅にイメージが変わってますね。前部(写真では奥)の荷物ドアは半分サイズとした上で小型荷物室に生かされています。
サイドビューはこんな感じ。トイレは撤去され、元乗務員室部分に配電盤が設置されました。荷物室の大半は機関室となりました。
前部(写真左)はカニ24形同様の小型荷物室となってます。前後にデッキがあるのはマニ50形の特徴で、マニ24形でもそのまま受け継がれました。
 ラジエーターは床下装備となったためカニ24形の様な屋根上ラジエーターファンはなく、排気管のみ確認できます。

反対サイドはこんな感じです。カニ24形は左右で窓配置が異なっていましたが、マニ24形は種車どおりほぼ同じです。
こちらサイドは乗務員室側デッキ横の窓のみ種車から窓一個分移動しています。
 
24系客車に合わせた青20号に金帯三本の装いはどこか誇らしげにも見えます。カニ24をスリムにした様な顔が面白いですねw
上野~尾久で推進運転をする事からワイパーが付いていますが、改造当初はWアームワイパーだったのが、JR東日本車、北海道車とも時期不明ですがシングルアームワイパーに変わっています。
 
マニ50時代はは荷物列車や急行列車の荷物車として地味な活躍をしていた事を考えると、豪華寝台特急の殿を務めるのは大抜擢と言えますね!
さて、この魔改造車マニ24形500番台、民営化後に登場したものですがJR北海道、JR東日本の両社に1両ずつ配置され、仕様もほぼ同一とされましたが、生い立ちは異なるものとなりました。
以下、会社別に解説していきます。
 
・JR東日本
JR東日本のマニ24形はマニ50 2048から改造された501番でした。
特徴としては、全てHゴムは黒で、後部デッキの乗務員扉がマニ50形100番台車等と同じ落とし窓に変更されています。
予備車として1989年に登場していますが、カニ24形と混用されて幅広く活躍しました。東日本担当の「北斗星」5・6号や3・4号の他、臨時列車や「エルム」などにも使用されています。特筆すべきは1994年の「出雲」移管以降に「出雲」にも使用されていることで、東海道ブルトレの電源車としてはかなり異彩を放っていました。また、「夢空間」の電源車として活躍する場面も多く見られました。
1999年の定期2往復化以降は臨時列車の減少と共に徐々に活躍の場は減っていった様です。
それでもカニ24形と共に風変わりな電源荷物車として頑張ってきましたが、JR東日本は元々カニ24形の弾数に余裕があることもあり、2006年の「出雲」廃止で車種統一のトバッチリを受ける形で廃車となってしまいました。
 
・JR北海道
JR北海道のマニ24形はマニ50 2070を改造した502番です。基本的にJR東日本の501番と同じであるものの細かな特徴として、後部乗務員扉は種車由来のHゴム固定窓のものとなっていました。また、改造当初は全てHゴムが黒だったはずなのですが、経緯は経緯・時期は不明ながら少なくとも2003年以降に後部の3枚窓のうち左右の2枚が灰色に変更され(中央の1枚のみ黒)、特徴ある顔が更に個性的な物になりました。また、乗務員扉のうち1ヶ所だけ窓がやはり後天的に灰色Hゴムになっています。なお、詳細は不明ですが排気管の位置が501番とは異なっているそうです。

さて、JR北海道のマニ24形500番台もカニ24形と混用で活躍しますが、JR北海道のカニ24形は元々予備車が少ない事もあって、かなり頻繁に活躍する姿が見られました。JR北海道担当の1・2号を始め3・4号の北海道編成の他、「夢空間」を使った混成編成にも使用されています。1999年の定期列車2往復化後も臨時列車が運転されると予備車の無い状態となることからほぼレギュラーとして活躍しており、出番の減少した東日本の501番と対照的な活躍ぶりでした。しかしながら、2008年の定期列車1往復化により遂に定期運用を失い、カニ24 501、503と共に廃車となり、マニ24形はこの時点で形式消滅となりました。
マニ24形となってからは19年の生涯でしたが、種車のマニ50時代(9年間)よりも活躍期間は長く、十分に活躍したと言って良いでしょう。

さて、模型ですがTomixから501番がモデル化されており、「夢空間」セットに同梱されています。後部乗務員扉は写真の通り落とし窓となっていて501番の特徴が再現されています。「夢空間」は一度再生産を経ていることからそれなりに弾数はあり、旧ロットであれば中古市場でもそれほど高くありません。
KATOからはモデル化されていませんが、なんとマイクロエースから製品化されています。珍車好きのマイクロエースの面目躍如と言った所でしょうかw
こちらは「夢空間」セットの501番と「エルム」セットの502番がありますが、いずれも後部乗務員扉にHゴムがあるため、プロトタイプは502番であると思われます。 Hゴムは全て黒で、登場~2000年代初期の仕様といえそうです。
それにしても、こんな珍車がモデル化されるとは。良い時代になったものですw

今回はこれにておしまいです。
次回は車両紹介シリーズのいよいよラスト。フィナーレは「北斗星」ファミリーのスーパースターが飾ります。

寝台特急「北斗星」の深き沼 その12

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

気がつけばもう7月ですねw

長々とご覧いただいている「北斗星の深き沼」シリーズ。まだまだ続きますw

 

今回は「ソロ」及び「デュエット」を紹介したいと思いますが、両方とも車両を持っていないので、写真は「ロイヤル・デュエット」や「ソロ・ロビー」からの代用となることを予めご了承ください。

 8月中頃半ば衝動買いで入手してしまいましたw

と言うわけで、画像を差し替えのうえ、すこし記事内容も変更します。



第七章 「ソロ」「デュエット」

 


「ソロ」及び「デュエット」はB寝台の個室寝台です。

「ロイヤル」絡みで一度記述していますが、もう一度概要を書きますと、「ソロ」は安価なB寝台料金で利用できる一人用の個室、「デュエット」は同じくB寝台料金で利用できる二人用の個室です。いずれも廉価であるためスペースはカプセルホテル並ではありますが、プライベートな空間を占有できることで人気コンテンツとなっていました。

 

さて、「北斗星」における「ソロ」及び「デュエット」は「ロイヤル」や「ロビー」併設でスタートしましたが、その売れ行きに自信を深めたJR北海道は1991年以降に自ら担当する1・2号のB寝台を順次全個室化する計画を立てました。その際に登場したのが全室の「ソロ」及び「デュエット」車です。

もう一方の運行事業者であるJR東日本は収容力を重視したためか、開放B寝台を引き続き使用することにしたため、全室の「ソロ」・「デュエット」はJR北海道車のみとなりました。

 

さて、「北斗星」の「ソロ」及び「デュエット」は一社のみと言うこともあって、それぞれ1形式番台区分のみです。

さすがにオロハネ25形550番台のように「ソロ」と「デュエット」が続き番号と言うことはありませんでしたが、デュエットについては2期に分かれて登場しているので、細かな仕様の差異が発生しています。

それでは、それぞれ見ていきましょう。

 

・オハネ25形550番台


1991年に登場した全室「ソロ」客車です。24系25形を名乗っていますが、JR北海道得意の14系改造車ですw

デッキ横に車掌室がついているのが特徴で、元々オハネフが連結されていた5号車に連結されていました。

ソロの構造は「ロイヤル・ソロ」や「ソロ・ロビー」と同じ、上下の部屋が互い違いに配置される中二階構造で、全部で17部屋。元のB寝台の約半分の定員と言う事になります。

北斗星1・2号のみで使用するため2両だけの少数派です。運用で必要な両数ギリギリしか無いため、検査等で外れる時は「デュエット」車で代用したり、解放B寝台車を使ったりしたようです。

上で少し触れたとおり、2両はいずれもJR北海道お得意の14系改造車ですが、なんと座席車のオハ14形500番台からの改造でした。そのため車体は新製に近く、551と552で殆ど差違は無いようです。


外観上は客室側は小窓が上下互い違いに並ぶ「ソロ」特有の窓配置で、トイレ窓は当初存在しましたが、比較的早期に埋められたようです。

デッキ横には車掌室の小窓が付いています。


通路側は車掌がドア扱いするための確認用小窓がデッキ横にあるのが特徴で、また、方向幕が通路窓近くに配置されているなど、一見普通の14系寝台車の様でありながら、細かく見ると独特なレイアウトとなっています。

帯はいわゆる「アルコン帯」でJR北海道の北斗星車両特有のエンブレムも付いています。


B寝台車ながらちょっとリッチな感じですねw

他に面白い特徴としては、号車札が種別サボのような幅広のものになっています。


室内のレイアウトは基本的に「ソロ・ロビー」や「ロイヤル・ソロ」と同じですが、扉のロックがテンキー式だったり、押さえ金具の色が異なったりと細かな差違があるようです。

模型ではこんな感じです。


2階部分は導光材を通すため省略されてしまっていますが、狭い部屋が上下交互にズラリと並んでいることがわかります。

Hゴムについては、ドアのみ黒色。ドア上の行灯と方向幕は灰色です。模型メーカー泣かせですねw

 

さて、模型はTomixは「北海道編成セット」及び「混成編成セット」で模型化しています。いずれもトイレ窓の消えた2000年頃以降の姿になってるようですね。KATOはDX編成で製品化しており、やはり晩年のトイレ窓無しの姿です。両社製品ともHゴムは黒なので、気になる方は方向幕の方を色差ししましょうw

 

・オハネ25形560番台



1991年に登場した全室の「デュエット」客車です。

こちらは車掌室なしで個室が13部屋備わっており、「ロイヤル・デュエット」車のデュエット部分同様、上下互い違いの中二階構造になっています。「ソロ」よりは若干人口密度高めといったところでしょうかw


模型の室内はこんな感じです。
模型はライトユニットの導光材をとおすため2階の室内が省略されてしまっていますが、二人用の部屋が上下交互に配置されてる様子がわかります。

客室側の外観はこんな感じです。「ソロ」とよく似ていますが、「ソロ」と比べると窓が横に広く、ゆとりのある配置になっています。

さて、このオハネ25形560番台は、個室化を始めた1991年改造組と、追加で連結された1997年改造組が存在し、それぞれ種車が異なるJR北海道得意?のカオス構成ですw


1991年改造グループは2両で、番号は561,562になります。こちらはソロ同様、座席車のオハ14形が種車となっており、車体はほぼ新製されています。各部の特徴は「ソロ」と共通部分も多く、14系由来のHゴムドアや、車掌窓が無いことを除けば通路側の一見普通でいて特異な窓配置も同じです。

客室側の外観はこんな感じ。客室側に比べてずいぶんとシンプルですねw
帯はいわゆる「アルコン」帯で、エンブレムも誇らしげに装備していますw

方向幕が特異な位置にあるのも550番台と同様ですが、同時期に改造されているためか、561と562の間での差異はほとんど無いようです。また、「ソロ」同様、号車札が種別サボのような幅広のものになっています。「ソロ」同様、トイレ窓については早期に埋められたようです。

Hゴムについては、「ソロ」同様、ドアのみ黒色。ドア上の行灯と方向幕は灰色です。こちらも模型メーカー泣かせですねw

室内は基本的にオロハネ25形550番台の「デュエット」と同じですが、やはり扉のロックがテンキー式に変わっています。


一方、1997年改造グループは、これまで種車となっていた14系が枯渇したのか、JR北海道では珍しく「北斗星」で使っていたオハネ25形が種車になりました。こちらは正真正銘の24系25形というわけですねw


客室側の外観はこんな感じです。オハネ25形の窓配置が生かされていて、デッキ寄りに狭い窓が見られます。

こちらは4両の勢力で、番号は563〜566となります。例によって例の如く、種車違いで続番号という旧型客車のような構成になってますw

外観や内装の仕様は基本的にオハ14改造の561,562と同じですが、種車の違いによる細かな差異が発生しています。


大きな差異は通路側の窓配置で、14系改造車(上)が大窓9個なのに対し、オハネ25改造車(下)は種車を引き継いで狭窓+大窓8個となっています。窓のピッチもちょっと異なっていますね。通路側の方向幕については、24系改造車は14系改造車に比べてさらに内よりに配置されており、元非常口があった場所に取り付けられています。このため非常口の痕跡は全くなくなっています。
客室側については先行2両とはあまり差がなく、ドア窓が金具固定であることと、号車札が通常サイズであること位でしたが、なぜかこのグループはトイレ窓が埋められることなく運行終了まで残ったままで、窓が埋められた先行2両との大きな差異となっていました。

基本的に563〜566の中では差異はほとんど無いのですが、564だけは種車が0番台(他は100番台)であるためか、種車同様車番の位置が異なっていました。

Hゴムの色は1997年改造にもかかわらず全て灰色のようです。よくわかりませんねw


さて、模型はTomixは「ソロ」同様、1991年改造車、1997年改造車とも「北海道編成セット」及び「混成編成セット」で模型化しています。いずれも1991年改造車はトイレ窓の消えた2000年頃以降の姿になってるようです。両方が入っているのでナンバーを付ける際は注意が必要です。弾数はそれなりにあり、それほどバカ高いわけではないですが、発売時期が結構前なので、中古市場からも枯渇気味のようですね。

KATOはDX編成セットで製品化しており、こちらはナンバー付きで562,563,566がセットに入っています。ちゃんと562とそれ以外は作り分けされています。DX編成は2008年以降なので、562はトイレ窓無しの姿です。

両社製品ともHゴムは黒なので、気になる方は方向幕の方を色差ししましょうw

 

以上、今回はここまでです。

予め申し上げたとおり、模型を持っていないので写真が少なく、しかも代用ばかりですみません。

 念願叶って?入手したので写真特盛りになりましたw(8/19)


さて、いよいよ車両紹介シリーズも終わりに近付いてきました。

次回は電源荷物車について書いてみます。一見縁の下の力持ちですが、「北斗星」の電源車はなかなか曲者揃いですw

 

寝台特急「北斗星」の深き沼 その11

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

長々とご覧いただいている「北斗星の深き沼」シリーズも一番闇の深い所を超え、後半戦に入ってきました。

 

今回は寝台特急「北斗星」の主役が寝台車とすれば、もう一つの華である食堂車「グランシャリオ」について書いてみたいと思います。

 

 

第六章 食堂車「グランシャリオ」

 


古くから長距離を走る夜行列車と食堂車の関係は深く、戦前では優等寝台車の乗客のみ利用できる優等車両の扱いで上流階級のサロンとなっていたこともあります。戦後においては主に昼行区間の長い長距離列車に連結され、車窓を眺めつつ食事やお酒を楽しむ空間となっていました。小説「阿房列車」などでは昼間は食堂車に入り浸って酒を楽しんでいたという描写が何度かみられます。

厨房には火力の高い石炭レンジが用意され、レストランのシェフが腕を奮ったそうです。しかしながら、その食堂車も時代の変化と共に大衆化し、調理器具も防災のため火力の弱い電気レンジとなって提供できるものも限られてゆき、さらに合理化などでメニューが減らされた上に料理もシンプルなものになっていきました。結果、値段の割には・・・ということになり、食堂車も空席が目立つ様になりつつありました。

そんな中、国鉄末期にテコ入れが行われ、「あさかぜ」などで欧風客車を模した内装を煌びやかなものにするなどの潮流が生まれつつある所で、青函トンネルの開通と分割民営化がやってくることになります。

そんな中、国鉄は青函トンネル開通後に運転を予定している北海道連絡の寝台特急(後の「北斗星」)に備えて、新たな食堂車を用意することにしました。ところが、当時24系の食堂車であるオシ24形に余りが無かったことと、厳しい国鉄の財政状況に鑑みて新製を避けたこと、さらに電車特急用485・489系の食堂車に余りが出ていたことから、国鉄客車としては異例の電車改造の客車、スシ24形500番台が誕生しました。

内装は「あさかぜ」用のオシ24形700番台に準拠した欧風のものとなりましたが、外観はうえの写真の通りで、低い屋根や特急形電車独特の下膨れの車体断面、電車特有のTR69形台車など外観は電車時代の面影を強く残しており、「485系食堂車の北斗星塗装」といった風情になっていました。なお、電車時代には前後両側妻面に簡易運転台がついていましたが、撤去されています。


左は一般的な24系、真ん中がスシ24、右は低屋根客車の12系です。
通常と24系とは全く車体断面が異なることが判ります。また、12系と較べても屋根が低く、車体が上部に向かって少し絞りが入ってるのが判りますが、これが国鉄型の電車特急の車体断面の特徴です。

スシ24形のうち国鉄時代に改造されたのは3両で、いずれもJR北海道に継承されました。民営化直後にJR東日本で3両用意され、その後1989年の定期列車増発により両社で1両ずつ増備されていますが、形式に変更はなく全てスシ24形500番台となり、JR北海道とJR東日本で続番号となりました。

 

さて、「北斗星」の食堂車は「グランシャリオ」の愛称が付けられ、これまでにないサービス形態となったのが大きな特徴です。

予約制でフランス料理のフルコースを楽しめるようになっており、予め地上で調理しておいた本格的ものを途中で積み込み、車内で味わうことができるサービスとなっていました。また、パブタイムと称してファミレス並のメニューを提供する時間や朝食を提供する時間も設けていました。これにより提供される食事の品質が従来の食堂車に比べて大きく向上し、「グランシャリオ」は常に人気で満員状態となっていました。また、ロイヤルにはこれらの食事をデリバリーするサービスも行われ、豪華寝台列車に恥じないサービスが提供されていました。大抵この手のサービスは尻萎みになることが多いのですが、「北斗星」は運行終了までこのサービス形態を保ち、豪華寝台特急の名前にふさわしいものとなっていました。

 

以下、各社の車両の詳細について書いて行こうと思います。

 

・JR北海道

 

国鉄から引き継いだ3両と追加改造を行った1両の合計で4両が在籍していました。

ナンバーは国鉄引き継ぎ車が501〜503、追加改造車が508となっています。

JR北海道らしく4両所帯にもかかわらず3形態あるのはご愛敬と行ったところでしょうかww

501〜503は「北斗星」運行開始直前に国鉄改造時から軽く仕様変更を受けており、改造直後はテーブル配置が4人掛け+4人掛けに、端部分にソファーという配置だったのが、「北斗星」運行に際してALL4人掛け+2人掛けに改められています。また、外観上はJR北海道「北斗星」のエンブレムが追加され、外観上のワンポイントになっています。


模型の室内の様子です。まだ整備していないので真っ白ですが、実車の室内のカラーは木目調が基本のシックなものになっていて、テーブルランプは赤色のシェードとなっています。

模型でも赤色シェードは再現されていますねw


追加改造された508は基本仕様は同じながら、帯がアルコン帯もどき(縦帯なし)になっているのが異なります。

改造種車の関係で503のみ冷水器部分の屋根に大きなベンチレータが乗っているのが特徴です。また、501〜503は2000年頃に厨房部分の窓が固定化されましたが、508は廃車まで開閉可能なサッシ付きのままでした。

これらの形態の違いをまとめると以下のようになります。

 

番号 大型ベンチレータ 厨房窓(2000頃〜)
501 3本 固定
502 3本 固定
503 3本 固定
508 4本(アルコン帯類似) サッシ

 

なお、扉とトイレ窓のHゴムはいずれも灰色でした。

改めて外観を見てみましょう。


こちらは通路側です。背の低い屋根に分散クーラーが乗る姿はいかにも特急電車の趣きですねw車体長が通常の24系より短く、電車サイズなのも特徴的です。JR北海道特有のエンブレムがどこか誇らしげですねw


種車同様、冷水器部分にダクトがあるのがJR北海道車の特徴です。

 


こちらは厨房側です。写真の模型は1990年頃のモデルのため、厨房部分の窓は原形のサッシ付きで合っています。2000年頃から固定窓になっています。オリエント急行を思わせる赤いランプシェードはちょっとした憧れでした。

 

さて、JR北海道のスシ24形500番台は運行当初は1・2号に連結され、1989年の定期三往復化により3・4号の北海道担当編成でも活躍するようになりました。追加改造された508は若干内装の意匠が異なっていましたが501〜503と区別なく使用されました。

1999年の定期2往復化後は主に1・2号と臨時「北斗星」に使用されましたが、2008年の1往復化に伴い運用を失い、4両とも廃車になってしまいました。幸にして解体は逃れ、全車ともミャンマーに旅立っています。

 

模型はTomixから503を除いた各形態がモデル化されています。旧製品では厨房窓が固定された501,502が、現行製品では厨房窓が原型の501,502がセットに入っています。いずれも比較的入手はしやすいと思われます。508はいわゆる「瞬殺セット」に入っており、入手困難です。KATOからも旧製品で501が製品化されており、運行初期をプロトタイプとしているため厨房窓はサッシ付きです。Hゴムは模型も実車もいずれも灰色です。よかったよかったw

 

・JR東日本

 

JR東日本のスシ24形500番台はいずれも分割民営化後の登場で、504〜506が運行開始当初から、507が1989年に追加で登場しています。JR東日本らしく4両とも比較的仕様は揃っていますが、504のみ種車の関係で冷水器部分の屋根に大型ベンチレータが載っています。

厨房部分の窓はJR東日本車は全車とも1つ埋められて2つになっているのが特徴となっている他、冷水器部分の車体側面のダクトは埋められています。

外観上はシンプルな3本帯で、東日本車らしくエンブレムはありません。

室内は欧風としつつもパールシルバーを基調とした明るい雰囲気で、重厚な雰囲気のJR北海道車とは趣きが異なっています。テーブルに載っているランプシェードは白色で、改造当初は傘状のものでしたが、後年スタンド状のものに変わっているようです。

 


JR東日本車の通路側の外観です。


この様に、JR北海道車に比べて冷水機部分のダクトが埋まっているのと、エンブレムがないのがJR北海道車との大きな違いです。ランプシェードは透明パーツで表現されてますね。

 


こちらは厨房側です。厨房窓が2つになっているのが大きな特徴です。北海道車とは違い、最後までサッシ付きでした。

なお、Hゴムについては資材搬入扉のものが504だけ灰色であとは黒。従業員用トイレ窓(車端の円窓)は全て灰色だったようです。

 

JR東日本のスシ24形500番台は運行開始当初は5・6号。1989年からは3・4号の東日本編成でも活躍しました。追加改造された507は506までと仕様が同じで、当然ながら混用されました。1999年の二往復化後は3・4号で、2008年の一往復化後も引き続き使用されました。そしてそのまま2015年夏の運行終了を迎え、4両ともその後廃車になりました。

一部車両は解体されたもののかろうじて504は解体を逃れ、川口市内で静態保存されており、今でも食堂として営業しています。

この手の食堂は比較的短命であることが多いのですが、1日でも長く生き延びて欲しいと祈るばかりです。

 

模型の方は、Tomixから505〜507については各種「東日本仕様」セット及び「混成編成」「さよなら」セットに含まれており、比較的入手しやすい状態です。ただし、トイレ窓のHゴムは黒のようです。惜しいw まぁ、メーカーにここまで細かく再現しろというのは酷ですね。細かいことに、「さよならセット」ではランプシェードの形を変更しています。なかなかやりますね。504については今年8月発売予定のセットに含まれる事がアナウンスされています。Tomixの「北斗星」にかける情熱を感じさせますねw

KATOの方からは505が「DX編成セット」に含まれる形でモデル化されています。Tomixと同様、Hゴムは全て黒です。気になる方は色差しすると良いでしょう。

 

今回はここでおしまいです。

 

次回は「ソロ」「デュエット」について書いてみる予定です。

 

 

寝台特急「北斗星」の深き沼 その10

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

「北斗星」の沼もだいぶ深いところに入ってきました。

今回は「北斗星」の名脇役とも言える、「ロビーカー」「ソロ・ロビー」について書いてみようと思います。

 

第五章 「ロビーカー/ソロ・ロビー」

 

 

 

「ロビーカー」は名前の通り、ホテルのロビーの様な定員外のフリースペースで、ソファーやテーブルを配しており、「サロンカー」や「ラウンジカー」などとも呼ばれています。

元々は国鉄末期に余剰となっていた食堂車を改造して「はやぶさ」に連結されたのが発端で、好評により他のブルートレインにも波及しました。列車の運行区間や需要により1両丸々「ロビーカー」となっているものや、寝台車の一角にミニロビーを設けているものなど、様々なスタイルのロビーが生まれています。

「北斗星」の場合はビデオ放映の他にシャワー室を併設しているのが特徴で、食堂車でシャワーカードを買うことにより利用できる様になっていました。

 

さて、「北斗星」に連結された「ロビー」あるいは「ソロ・ロビー」ですが、列車によって異なっていて、JR北海道担当の1・2号は合造車の「ソロ・ロビー」、JR東日本担当の5・6号は全室の「ロビーカー」となっていました。また、1989年に定期化した3・4号については、JR北海道・東日本双方とも全室の「ロビーカー」を連結していました。

 

なお、番外編的に、「夢空間」が連結された場合は、バーカウンターや自動演奏ピアノがついた「ラウンジカー」付くことになりますが、こちらについては別途記事にしたいと思います。

 

さて、「ロビーカー」に使用した形式番台区分は

・オハ25形500番台

・オハ25形550番台

となっていて、所属は500番台がJR東日本、550番台はJR北海道となっていました。

ロビーカーは定員外ではありますが、形式としては普通座席車扱いになっていたわけですね。

JR北海道持ちの550番台はわずか1両で、一見シンプルですが、そこで終わらないのが「北斗星」客車ですw

 

一方、「ソロ・ロビー」の形式番台区分は

・スハネ25形500番台

で、所属はJR北海道のみとなっています。

1形式のみですが、そこはみんな大好きJR北海道。期待に違わずカオスですwww

 

それでは、各形式区分番台について細かく見ていきましょう。

 

・オハ25形500番台

 

JR東日本が1988年の「北斗星」運行開始当初から連結している「ロビーカー」です。

501〜503の3両が用意されましたが、1989年の3・4号定期化に伴い504が増備されました。いずれもオハネ25形の改造車です。

1999年の定期2往復化までは3・4号の東日本編成と、5・6号で活躍し、その後は引き続き3・4号で活躍しました。面白いのは時折「夢空間」に連結されることもあり、この時には1つの列車の中に「夢空間」の「ラウンジカー」と併せて2両のラウンジカーが連結されていたことになります。長旅の休憩・談話室として活躍してきた「ロビーカー」でしたが、2008年の1往復化の際に定期運用を失い、503を残して廃車となってしまいました。

予備車となって廃車を逃れた503は尾久の車庫の片隅で眠っていましたが、トラブル等で定期の「北斗星」の編成が発車時刻までに戻って来られない時に、イレギュラー編成を組んで出動することもあった様です。このまま静かに一生を終えると思われた「ロビーカー」ですが、2015年の臨時列車化により奇跡の運用復帰となり、そのまま「北斗星」廃止まで活躍して終焉の美を飾りました。

 

内装はこんな感じです。未整備なので真っ白けですが、実際は茶色系ですw

室内は中央が大型のソファーと回転椅子、テーブルを配したラウンジとなっていて、デッキ寄りにシャワー室が備えられています。シャワー室は2部屋存在し、カードを食堂車で購入することで利用できます。デッキの反対側は自動販売機スペースとなっていて、種車にあったトイレ・洗面所は撤去されています。なお、1988年登場の501〜503のラウンジスペースには後付けで公衆電話スペースが取り付けられられましたが、後に公衆電話は撤去されて携帯電話スペースとなりました。これに対して、後発の504は改造当初から公衆電話スペースを自動販売機スペースの一角に配置されていました。

 

外観はこんな感じ。シャワー室部分に大きなロゴマークが付いた他は比較的種車の面影がよく残っています。
 
通路側はこんな感じです。こちらはロゴ以外種車の面影が強く残ってますね。

形態的には上にも少し書いた通り、504のみ車端部に電話スペースが設けられたため、501〜503は車端部に方向幕が残存しているのに対し、504のみ車端部の方向幕が撤去されて電話室用の小窓が設けられており、若干の形態変化が見られました。(模型は501〜503の物です。)JR東日本にしてはちょっとトリッキーですねw

Hゴムの色は503だけなぜか灰色で、他は黒だった様です。

 

模型の方は、501〜503についてはTomixの「東日本仕様」セットには大抵含まれていて、Hゴムは黒なので実質501,502という事になります。「さよなら北斗星」セットにも含まれていますが、こちらはHゴムが灰色となっており、ちゃんと503をモデル化しているところは最近のTomixらしい抜かりのないところでしょう。504についてはこれまでモデル化されていませんでしたが、今年8月に発売予定のセットに収録されることが決まっており、細かな部分でニヤリとする編成が組める様になりますw

一方、KATOからはモデル化されていません。

 

・オハ25形550番台

JR北海道が3・4号定期化に伴い用意した「ロビーカー」で、1両のみだったためJR北海道所属としては唯一の車両となっています。

1989年の3往復化から3・4号のJR北海道編成専業で活躍しますが、1999年の2往復化であっさりと定期運用を失ってしまいます。その後は主に臨時「北斗星」や「夢空間」のお供で活躍したりしていましたが、2008年の一往復化により余剰となり、廃車となってしまいました。解体は逃れてミャンマーに旅立っていきましたが、どうやら現地で放置状態の様です。勿体ないですね・・・。

 

さて、車内はラウンジスペースとシャワー室という構成はJR東日本の500番台車と同じですが、その座席配置は全く異なっていた様です。

電話スペースは当初から備え付けられていますが、ラウンジの一角に備えてある様な形だった様です。

さて、このJR北海道唯一のロビーカー。JR北海道だけあって、やはり一筋縄ではいきませんww

種車はJR北海道得意?のオハネ14形500番台・・はいいのですが、車体側面は大きな窓がずらっと並ぶ独特なスタイルとなっていて、寝台車らしい高い屋根とHゴム固定窓の引き戸以外は全く種車の面影がありませんwww

ロビーカーのロゴは東日本のものに比べると大人しいもので、JR北海道の北斗星車両でお馴染みのエンブレムがついています。帯もJR北海道らしく「アルコン帯」になっています。

他では見られない独特の風貌と、1両1形式区分番台であることから、紛れもない「珍車」です。

実車の写真も模型も持っていないのでテキストでしか紹介できないのが残念です。ぜひグーグル等で検索して見ていただきたいと思いますw

 

ちなみに、このオハ25 551は珍しい「同姓同名」車があることでも有名で、全くおなじ形式番号の車両がJR西日本にも存在していました。ちなみに、JR西のオハ25 551はトワイライトエクスプレスに連結されていたラウンジカー「サロン・デュ・ノール」の内の一両で、日本縦貫線経由で札幌まで顔を出していました。つまり、青森〜札幌間ではおなじ車番の車がおなじ線路上で活躍していた事になりすね。おそらくですが、ダイヤの都合上から運用中に並ぶことは無かったと思いますが、手稲の車庫では並ぶこともあったのではないかと思います。


さて、模型の方はTomixから昨年2月に幻の瞬殺「北斗星3・4号北海道仕様」セットに含まれていたのみで、ヤフオクでも1両1万円近くの高値で取引されています。紛れもない入手困難品ですね・・・・。「夢空間」のお供用に欲しいんですが、流石にこんな「ボッタクリだ値♪」では手が出せませんw

KATOはもちろん製品化していません。

 

・スハネ25形500番台

 

JR北海道から「北斗星」運用開始と同時に登場した「ソロ・ロビー」車です。名前の通り、B寝台個室の「ソロ」と「ロビーカー」の合造車となっている車両です。JR東日本は「ソロ」と「ロイヤル」を組み合わせましたが、こちらは「ロビーカー」との組み合わせになったのが面白いところですねw

 

室内はこんな感じです。

 

東日本の「ロビーカー」とは逆に、前寄り(デッキと反対側)にシャワー室を備えていて、車体中央部は狭いながらもソファーや回転椅子を備えるラウンジとなっています。ラウンジにはビデオ放映設備の他、電話スペース、自動販売機も備えられています。後ろ寄り(デッキ側)にはB寝台個室が「ソロ」が8部屋存在します。JR北海道のソロらしく、上下互い違いの中二階構造になっています。(模型では室内灯ユニットの都合で2階席の表現が省略されてます。)

一つの車両にコンパクトにギュッと凝縮されていて楽しいですねw

 

ここで一旦生い立ちについて記述しますと、「ソロ・ロビー」のスハネ25形500番台は1988年の「北斗星」の運行開始と同時にJR北海道担当である1・2号に連結されて運用を開始ししますが、当初は所定運用数2両に対して2両しか用意されなかったため、1989年に予備車を確保するため1両増備しています。

JR東日本と交互運用となった3・4号は全室のロビーカーを使用したため、「ソロ・ロビー」は1・2号専属となりました。2往復化後も引き続き使用され、運用ギリギリの数だったこともあり団臨等には使用されず、引き続き1・2号専属でした。2008年の1往復化後もJR北海道の優等寝台車が撤退する中、「ソロ」や「デュエット」と共に引き続き活躍し、2015年3月の定期列車運行終了を迎えました。

その後は廃車となりましたが幸い全車解体は逃れており、スハネ25 501が北斗市で保存されています。ただ、あまり保存状態は良くないようで、今後が懸念されます。

 

さて、スハネ25形500番台。たった3両ですがそこはやはりJR北海道。一筋縄で行くはずがありませんww

 

客室側の外観です。合造車らしいなかなか面白い窓配置です。シンプルな3本帯ながら、シャワー室部分にある。エンブレムが誇らしげです。
しかしそこは一筋縄でいかないJR北海道。実はこの姿の車両は1両しかいませんwww
このスハネ25形500番台は、3両いて3両とも姿が異なるのです!さすがとしか言い様がありませんwww
そもそも501、502はオハネ25形改造。1989年に追加増備されは503はJR北海道お得意のオハネ14形500番台改造です。ここでも「種車が違うのに続番号」が発動してますww
さらに、501と502で帯のパターンが違います。いやぁ、カオスですねw
501はいわゆる「アルコン帯」なのに対して、502は写真の通り3本帯です。さらに質が悪いことに、501は落成直後は3本帯だったのが、時期不明ながら途中からアルコン帯に変わっているのです。
問題児?の503はそもそも14系の改造編入車なのに加えて、ロビー及びシャワー室廊下の部分の窓が、上で記事にしたJR北海道の「ロビーカー」と同じ超大窓で、全く見た目が異なっています。ちなみに、ミニロビーの内装のレイアウトも若干異なっています。
それぞれの違いを表にしてみると
 
番号 種車形式 ロビー・廊下窓
501 オハネ25 アルコン帯(※) 通常窓
502 オハネ25 三本帯 通常窓
503 オハネ14 アルコン帯 超大窓
※落成直後は三本帯

 

恐ろしいですねw

トイレ窓については他のJR北海道の優等寝台車同様、1997年頃から埋められている様です。写真の物はトイレ窓があるので、それ以前の姿ということになりますね。

 


こちらが通路側の外観です。

オハネ25形改造の501,502は種車の面影を残しており、「ソロ」とミニロビーの境目に狭窓が挟まっていることを除けば比較的大人しい姿です。車体前後に室内仕切りの壁が見えるのは、なかなか魅惑的ですねw

上でも書いた通りこの写真は502ですが、モデルのプロトタイプとなった1990年時点では501も同様でした。(少なくとも1993年時点では3本帯だった事が判っています。)

写真のないオハネ14改造の503はソロ部分以外は大窓が連続する華やかな姿になっています。特異な姿だったので人気者でしたw

 ちなみに、見た目はバラバラな3両ですが、3両ともHゴムは灰色でした。客室ドアは503のみ14系由来の灰色Hゴム固定窓となってます。


さて、模型の方ですが、Tomixの方は501~503全てを模型化してます。凄いですねw

古い「北海道仕様」のセットではトイレ窓なしアルコン帯の501が設定されてますが、Hゴムが黒になってます。惜しいw。現行の1・2号セットは3本帯でトイレ窓付となっていて、501か502を選択可能です。Hゴムはちゃんと灰色ですw。いずれもオクなどでも手頃で、比較的入手しやすいと言えるでしょう。特異な503は「混成編成セットII」に収録されていて、瞬殺モノだっただけにオクなどでは高価取引されています。なかなか入手難易度高そうです。

比較的「北斗星」には消極的なKATOからも意外にも2タイプ出ていて、旧製品では502が、「DX編成セット」で503が収録されています。Hゴムは残念ながら黒のようですw


以上、「ロビーカー」、「ソロ・ロビー」の紹介でした。

次回は「北斗星」のもう一つの華である「グランシャリオ」こと食堂車について書いてみたいと思います。


寝台特急「北斗星」の深き沼 その9

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

大変お待たせいたしました。「北斗星」JR北海道編成が無事入線してきましたので、運行再開です。

今回は予告通り、「ロイヤル・デュエット」です。


何度か繰り返しになりますが、「北斗星」運行開始当初、高価な「ロイヤル」は利用率がどの程度になるか見えない状態でした。そこで、JR北海道が用意したのが、二人用B寝台個室と組み合わせた「ロイヤル・デュエット」になります。

今回はこれについて、いろいろ書いていこうと思います。

 

 

第四章 ロイヤル・デュエット

 



「ロイヤル・デュエット」はJR北海道が北斗星開業に合わせて用意した、一人用特別A個室の「ロイヤル」とB寝台二人個室の「デュエット」の合造車です。

1989年に1年間の運用実績からJR東日本でも導入され、「北斗星」全列車に連結される様になりました。

「ロイヤル」についての詳細は、前回の「その8」をご覧いただくとして、今回初登場になる「デュエット」について軽く解説します。

「デュエット」はB寝台の二人用個室で、解放式B寝台と同じ値段でありながら、身内だけでプライバシーが確保できる個室となっています。前回紹介の「ソロ」の二人用版と言えばわかりやすいでしょうか。

1階席と2階席が互い違いに並ぶ中二階構造で、基本的にB寝台なので広さや設備は最低限となっています。室内は70cmの寝台2つが枕木方向に並行に配置されているほか、オーディオコンソールがあります。寝台部分は上下階座席と重なっているため天地が狭く、二つの寝台の間のみ直立できる様になっており、2階席は中央が階段となっています。

発展形として、JR西日本では中央通路としてベッドを線路方向に並べて2段とし、スペースを少し広く確保した「ツイン」などが存在しています。

 

さて、「ロイヤル・デュエット」車は以下の形式区分番台となっています。

 

・オロハネ25形550番台

・オロハネ24形550番台

 

このうち、オロハネ25形がJR北海道所属、オロハネ24形がJR東日本所属となっています。解りやすいですねw

たった2形式番台区分しかないのでシンプルかと思いきや、そう簡単に行かないのがみんな大好きJR北海道ですwwww

 

前回も書いた通り、オロハネ25形550番台は相当な食わせ者ですwwwww

それでは、個々の車両について詳しく見ていきましょう。

 

・オロハネ25形550番台(551〜554)



毎回JR東日本の車両から紹介して来ましたが、今回は歴史的経緯も含めてJR北海道車からの紹介ですw

オロハネ25形550番台は、JR北海道が1988年に、「北斗星」運転開始に備えて用意した「ロイヤル・デュエット」車です。

 

このオロハネ25形550番台、JR北海道車らしく、なかなか一筋縄で行かない混沌とした型式番台区分になっています。

前回記事を見ていただいた方には繰り返しになりますが、小タイトルに551〜554とありますが、555〜は何者かというと・・・・・「ロイヤル・ソロ」車(上写真奥側)なのですwww

JR北海道は事もあろうに、設備レイアウトの異なる「ロイヤル・デュエット」と「ロイヤル・ソロ」を同じ番台区分に押し込んで、「ロイヤル・ソロ」車を「ロイヤル・デュエット」車の続番にしてしまったのです!

これにより、鉄道ファン初心者を混乱に陥れる難解な型式番台区分になりましたww

さらに、このオロハネ25形550番台は「北斗星」の優等車両としては珍しく、

 

・運行開始に備えて1988年に製造した「ロイヤル・デュエット」(551〜553)

・3・4号定期化に備えて1989年に増備した「ロイヤル・デュエット」(554)と「ロイヤル・ソロ」(555)

・ロイヤル好評のため1・2号増結及び予備捻出用として1990年に増備した「ロイヤル・ソロ」(556〜558)

 

と3回に分けて増備が行われているのですが、3グループでそれぞれ細かな仕様が異なっているのです!

さらに、この中の「ロイヤル・デュエット」の(551〜554)の中で仕様が統一されていれば解りやすいのですが、「たった4両なのに3形態に分かれる」変態ぶりですwwww

さすが苗穂の匠、モデラーをスパルタ教育してくれますwwwww

 

室内レイアウトは、「ロイヤル・ソロ」でJR東日本が伝統的な合造車スタイルとしたのに対してJR北海道は既成概念を取り払い、「ロイヤル」を乗り心地の良い車体中央に配置した上で、前後を二人用B寝台個室の「デュエット」で挟むレイアウトにしました。乗り心地優先の合理的なスタイルと言えるでしょう。

1年間の使用実績からJR北海道方式の方がメリットが大きいことが実証されたようで、JR東日本も1989年に「ロイヤル・デュエット」を新設する際にJR北海道方式を取り入れています。

 

模型で再現するとこんな感じです。まだ内装工事を入れてないので真っ白けですが、ご参考まで。模型ではライトユニットの導光材を通すため2階席が省かれていますが、概ね雰囲気は伝わるかと思います。ロイヤルが中央に位置していますね。

 

さて、オロハネ25形550番台は上でも少し触れた通り、1988年に3両登場(551〜553)しましたが、1989年に3・4号定期化に備えて1両(554番)登場しています。その際に細かな仕様を変更しており、一番大きな所はロイヤル部分の窓がひとまわり大きくなっており、より高級感を引き立てているところです。そのほか、ロイヤル室内のシャワー室側壁面のレイアウトに微妙な変化があるようです。

 

ここで一旦、オロハネ25形550番台(〜554)の生い立ち触れてみたいと思います。

1988年に「北斗星」開業と同時に登場した3両のオロハネ25形550番台はJR北海道担当の1・2号で使用されました。1989年にモノクラスの臨時列車として運行していた3・4号をロイヤル入りの定期列車にするにあたり1両増備が行われています。見た目や細かな点は若干異なるものの大きな仕様に変化はないため、4両とも1・2号及び3・4号の北海道編成で区別なく使用される様になりました。細かくは後述しますが、これに際してJR東日本がオロハネ25形550番台を参考に、ほぼ同じ仕様のオロハネ24形550番台を登場させています。また、JR北海道でも前回書いた通り、「デュエット」部分を「ソロ」とした増備車も登場しました。

1999年の定期2往復化に伴い、定期運用は1・2号のみとなって運用に余裕がでたため、臨時列車や団体列車にも使用されたほか、JR東日本の「夢空間」の随伴も勤めました。また、2004〜2007年にはJR東日本担当の3・4号が閑散期には優等寝台車を2両ずつ連結する様になったのに伴い、「ツインDX」車や「ロイヤル・ソロ」車と共に助っ人して活躍することもありました。(所定4両使用のところをJR東日本には4両しか所有がなく予備がない状態となった為、予備車捻出のためJR東日本に貸し出されたというわけです。)

しかしながら、2008年に1往復化された時点で運用を失って廃車となり、全車がミャンマーに旅立って行きました。

 

さて、上でもちょっと触れた通り、形態的に見ると、実にモデラー泣かせな車両となっていますww

 

通路側はこんな感じです。

・・・と言いたいところですが、実はこれだけだと足りませんw

551〜553の種車はオハネ25形なのですが、JR北海道はオハネ25形をあまり持っていなかった為、554はJR北海道得意?のオハネ14形500番台からの改造ですw

いきなり続き番号なのに種車違いで形態が違うとか、まるで旧型客車並の混沌ぶりですwwww

こういう状況なので、551〜553・554ではいきなり窓配置が違います。前者はオハネ25形を踏襲した窓配置(ドア横に狭窓がある)となっているのに対し、後者は写真の様に14形500番台由来(ドア横の狭窓がない)の窓配置となっています。非常口も551〜553は完全に埋まっているのに対し、554は窓のみ残っています。

さらに、551・552はシンプルな3本帯にエンブレムという状態なのに対し、553は同じオハネ25由来ながら4本帯+縦帯の通称「アルコン帯」と若干豪華な雰囲気になってます。追加増備の554はもちろん?「アルコン帯」です。

ドアは14系改造の554のみHゴム窓、他は押さえ金具窓でHゴムがありません。

つまり、554は1両1形態の珍車というわけですねwwwww

ちなみにこの模型は554です。551〜553は仮に入手することがあれば改めてアップします。



客室側はこの通りです。

「ロイヤル・ソロ」同様、互い違いの窓の中央にロイヤルの大きな窓が見えます。デュエット部分の窓はソロより横長ですね。

模型は554なのでドアに14系由来のHゴムが見えます。エンブレムは「ロイヤル・ソロ」の555〜と同様車体中央に存在し、ロイヤルの窓の大きさがも一緒です。一方、写真はありませんが551〜553はトイレ部分にエンブレムがあり、一見して異なっています。また、ロイヤル部分の窓はこの写真よりひとまわり小さな、通路側の窓と同じ大きさのものです。(興味があればgoogle先生に教えてもらってくださいww)

例によって551・552と553は帯のパターンが違うので番号によって形態がバラバラということになります。

さらに、1997年頃からJR北海道得意?のトイレ窓閉鎖も行われているので、各車とも時代によってトイレ窓の有無が存在することになります。

いやぁ、モデラー泣かせの深い沼ですねwwww

555〜同様に表にまとめると、以下の様になります。

 

番号 種車 通路側窓配置 ロイヤル窓
551 オハネ25-0 ドア横狭窓あり・非常口跡窓なし 三本
552 オハネ25-0 ドア横狭窓あり・非常口跡窓なし 三本
553 オハネ25-0 ドア横狭窓あり・非常口跡窓なし アルコン
554 オハネ14-500 ドア横狭窓なし・非常口跡窓あり アルコン

 

555〜に比べると、551と552が同じだけマシですかねwwww

Hゴムについては1989年までの改造ということもあってか、全車とも灰色の様です。

 

模型の方はTomixが551/552をトイレ窓付きで、553をトイレ窓のない近年タイプで、554をトイレ窓付きでモデル化しています。Tomixさん凄いww

553は製品としては古いもので、安定の黒Hゴムになってますww

551・552は伝説の瞬殺セットに入っていたもので、Hゴムは灰色ですが入手は難しいかもしれません。

554は現行で売られているセットに入っており、Tomixもわざわざ「554番を製品化」としていて各部が忠実に再現されている様です。まだ市場在庫があるので、入手は楽でしょう。特定ナンバーで売られている時点ですでに沼ですねwww

一方、KATOからも開業当初の北斗星を旧製品で製品化していて、552がモデルになっています。こちらは灰色Hゴムでトイレ窓付きです。やったね!古い製品なので入手性は難ありの様です。

 

・オロハネ24形550番台



こちらは1989年の3・4号定期化及び、5・6号のロイヤル増結に合わせてJR東日本から登場したものです。

JR北海道の「ロイヤル・デュエット」を参考にしているだけあってオロハネ25形550番台とよく似ており、さしづめ「JR東日本版オロハネ25形550番台」と言った風情となっています。

基本的な設備はJR北海道の「ロイヤル・デュエット」と揃えられています。当時の3・4号が交互運行となり、両社でできるだけ仕様を揃えている為だと思われます。

「JR北海道のオロハネ25形550番台と揃えた」この車両ですが、いろんな意味で「似て非なる」車両です。

混沌の極みにあるJR北海道車に対し、JR東日本車は全車がオハネ24形からの改造車で、全部で4両(551〜554)存在しますが、全て仕様が揃っています

いやぁ、全く対照的でモデラーに優しいですねwww


室内はこんな感じです。
模型的にはJR北海道車と金型が同じな様です。

基本的に「北海道車の色違い」ですが、ロイヤルは木目調で、オロネ25形500番台と同様かなり重厚感があります。


他方、デュエットは本当にモケットの色が異なるだけと言った雰囲気です。2階席は室内に階段があるのが判るかと思います。

本来であれば階段の両脇にベッドがあるのですが、純正品の室内灯ユニットの都合で省略されてます。いずれ自作室内灯にする予定なので、2階席も作り込んでみましょうかねw

 

通路側の室内は配置が基本的に同じにもかかわらず、カラースキームが違うだけでだいぶイメージが異なります。

JR東日本はオリエント急行などを思わせる木目調で、どこか欧風客車を思わせる趣となっています。この辺りは両社の考え方の違いが出ていて面白いところですね。余談ですが、個室の扉の鍵はJR北海道がシリンダー錠なのに対して、JR東日本はカードキーとなっています。こんなところも似て非なるものになっていて面白いところです。

 

オロハネ24形550番台の生い立ちは、1989年にJR東日本の「北斗星」に追加投入された形で登場。一気に4両増備され、5・6号と3・4号のJR東日本編成で活躍しました。1999年の2往復化後は3・4号及び臨時列車・団臨などで活躍、「夢空間」にも連結されました。閑散期には1編成に2両連結され、ゴージャスさアップに貢献していました。

JR北海道車とは対照的に1往復化後も活躍をつづけ、2015年の臨時化後は再び2両使用されました。その後「北斗星」終焉と共に廃車となっています。幸い全車解体は逃れていて、551がヒロサワレールパークに保存されて現在もその姿を見ることができます。

 

さて、上にも書いた通り、形態的には個体差がほとんどなく、実質同じと思って良さそうです。


通路側はこんな感じです。24系24形準拠・・・と思いきや、ドア横の狭窓が「北斗星」向けのオハネ24形では埋められているのに対し、こちらは若干客室寄りに移設されて存在しています。

また、非常口は完全に埋められています。これは、洗面所側の仕切り扉が、通路に並行に設置されている開戸から、通路と直交する引き戸の自動ドアに変更されたことも影響していそうです。

以上から、オロハネ25 551〜554のどれとも異なる窓配置になっています。

 

客室側はこんな感じです。同社の「ロイヤル・ソロ」オロハネ25形500番台より若干小さい「ロイヤル」の窓と言い、デュエットでロイヤルを挟んだ配置といい、上に載せたオロハネ25 554とそっくりであることがわかります。しかしながら、ドア窓にはHゴムがなく、帯は東日本特有の4本帯でエンブレムはありません。また、オロハネ25形550番台と大きく違うのが2階部分の屋根の端の処理で、


JR北海道車は雨樋が垂直に落ちてますが、

こちらは斜めになっています。

こんなところも、JR北海道車と「似て非なる」ものですねw

 

模型の方は、TomixのJR東日本仕様編成セットには大抵含まれています。入手難易度はかなり低く、バラシ品も安価です。KATOの方もDX編成セットに含まれています。各製品とも黒Hゴムですが、実車が全て黒Hゴムなので安心ですww

 

今回はとりあえずここまで。

いやぁ、今回もディープでしたね。JR北海道、恐るべしですww

 

次回は「北斗星」の寝台車群に華を添える「ロビーカー/ソロ・ロビー」について書いてみようと思います。

 

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