[ふいに無性に]ゲイリー・クラーク・Jr. ♪パール・キャデラック に沈む | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?





今日の「ふいに無性に」は…








ゲイリー・クラーク・Jr.

♪パール・キャデラック


2019年に発売のアルバム「ディス・ランド」に収録の、ダークなるスロー・ブルース・ロックのシングルヒット曲な




ゲイリー・クラーク・Jr. はアメリカ出身のブルース・ロック・ギタリスト にして、シンガーソングライター な


あのですね


僕は基本的にオールド・ロックしか聴かないのはご存知の通りなんですが、わりと最近のロック(ロックというジャンルそのものが瀕死状態ですが…)でマジメに楽しませていただいているのが、この、ゲイリー・クラーク・Jr. であります



いわゆる、「ド・ブルース」ではもちろんなくて、しかし、根底に流れるトラディショナル感は頑な、しかし、非常にオルタナティブにして、なおかつ、独特なるメロディアスとヘヴィ感がズウウウ…ンっと、魂に響いてくるんですわ


「現代のブルース・ロック」


とは、まさにこれ…かと


かなり、惹かれます


かなり「アク」の強いギター弾きであります


滲み出る「脂ぎった個性」に痺れますな



いわゆる技巧派ではありません


「情念派」


というカテゴリーに分類しとります(個人的な選別ですよ)


ブルースとロックをエレクトリックギターを用いて「究極融合」したのが ジミ・ヘンドリックス だとして、その系譜に位置するのは間違いないですが、あそこまで煌びやかではない


けど


「2010年代という現代」と「遥かなるルーツミュージック」、さらに、その「アクの強い個性」が紡ぎ出す「鮮烈」たるや、追随を許さない「頑固」と「斬新」がある


痺れまくりであります


惚れ惚れする「巧さ」とは対極に位置する、「魂の注入」と「情念の開花」たるや、もはや「ロック新境地」の域に到達しとる…と感じまする




いいなぁ


これでいいんだよ…という、圧倒的なる「説得力」が気持ちよいのう


「オールド・ロック」は好き…だけど、「現代のロック」はどうも聴きづらい、入り込みづらい、没入できない…という僕のようなオッさんでも「揺さぶられる」と思いますなぁ


2012年発売のデビューアルバム「ブラック・アンド・ブルー」の方が聴きやすいかもなぁ



ポップ色もあるし、「ディス・ランド」みたいに「ブラック感 超どっぷり」って感じでもないしなぁ




この ♪パール・キャデラック に関しては、ジミヘンとカーティス・メイフィールドと、さらに、プリンスが「まぐわってる」感じもちょっとあるな


ない


こういうの、聴いたことない


レニー・クラヴィッツ が ジミヘンとゲイリー・クラーク・Jr. の間に存在するような気もするけど、レニーはジョン・レノン的なる「明なるロック」色が濃厚だよな


それに比べて、ゲイリー・クラーク・Jr. は「暗なるロック」を背負ってる感が濃厚よ


その時の気分によって、聴き分けてそれぞれ楽しんでおります


いいわぁ


この「濃厚ブラック」、最高すぎますわ


…とぷんっ


と、沈むという快楽よ


御愛読感謝