2001年発売のアルバム「インシグニフィカンス」に収録のトップを飾るロックナンバーでありますな
ジム・オルークはアメリカ出身のマルチなるオルタナティブ・ロック・アーティスト
あの、いわゆる商業的なる大成功を果たしたロックスターではなくて、なんといいますか、その「内なるロック」をまるで哲学者のように探究なさっとる奇人⁇ といいますか…
マニアが唸るオルタナティブの権化といいますか、僕にはそんな感覚あります
で、この ♪オール・ダウンヒル・フロム・ヒア という楽曲ですが…
たまらん‼︎
と思いませんか⁇
これは、まぁ、ロックギターがメチャクチャ好きじゃないと響かないかも知れませんが、初聴で僕は雷鳴に撃たれましたわ
ナチュラルなる歪みすぎないディストーションサウンドが最高っ
で、ギターが2本、同じ音、同じ音量で絡み合うわけ
で、歌が始まるとギターは一本だけしか聴こえなくなって、急に鳴りを潜めてしまう
リズムはわりと力感あるのに、ヴォーカルは囁くように歌われるわけだ
…と一回り終わったかと思うと、なにか、アコースティックなる世界感のサウンドがさざなみのようにやって来る
アコースティックギターが聴こえ、ピアノが聴こえ、ざわさわ…としてくる
いわゆる「ギターロック」が崩れる…というか、まるで、砂のお城がはらはらとその輪郭が消えてしまうような感覚に陥る… （個人的主観^_^）
と
ハムバッキングギターがギャアァっ‼︎ 大復活するわけだ
痺れますなぁ
で、このギターリフがマジで「ツボ」に入るんですわ
これ、説明できないんだけど、とにかく、「カッコいい‼︎」としか言いようがない
僕にとっての「カッコイイ・ロックギター」の殿堂入りなんですわ
いわゆるテクニカルなギター・ソロは聴こえてはきません
しかし
いわゆる「ロックギター」の佇まいというか、その存在感が『最適』としかいいようがない
印象的なメロディもない
美しいとも言い難い
アヴァンギャルドまではいかない
けど
とにかく「ちょうどいい」‼︎
んんん
まぁ、今回はみなさまにとってはわかりづらいとは思います
この ジム・オルーク という奇特なるロック研究者の、頭の中の妄想のような世界観と、僕の聴いてみたい「ロックギター」の波長がビシッと合致しちゃいました…という、非常に個人的な解釈の話なんです
自己都合の回なんですわ
…にしても、気持ちが良くて、聴き入ってしまいますわ
まさに
ロックサウンドと現代音楽的アプローチの混在がドンピシャだと思うわけです
んで
ラストの「ロックサウンド爆発」が脳髄に響き渡る心地よさたるや
いやぁ
ありがとうございますっ‼︎
「カッコイイ・ロックギター」の、ひとつの「真髄」を僕はこの楽曲に見出しましてございますっ
御愛読感謝
