>12月23日に横浜アリーナにて『WBC・IBFライトフライ級王座統一戦』としてWBC同級王者の拳四朗(27=BMB)とIBF同級王者のフェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)の一戦が決定。16日、都内での会見で発表された。
【フォト】井岡に左アッパーを叩き込むアルバラード=13年大みそか
拳四朗は7度目の防衛戦、アルバラードは2度目の防衛戦での統一戦となる。
拳四朗は会見で「7度目の防衛と、統一戦というのがあって、やっと違うベルトを狙える。新しい拳四朗を見せられたらいいなと思います」とIBFのベルト獲得に意気込んだ。
この日の会見には来日せず、欠席となったアルバラードは16日夜(日本時間の17日朝)に報じられた地元ニカラグアメディアのコメントによると「海外で勝つためにはノックアウトする必要があることを常に意識している。私はそれを徹底的に準備をしている」と語った。更に「私は相手のことも自分のすべきことも知っており、素晴らしい戦いになる。すべてのニカラグア人はこの戦いを楽しむことになるだろう」とコメントしている。
アルバラードは35勝(30KO)2敗と8割を超すKO率を誇る。この2敗は同級4位のとき、2013年大みそかでは日本で井岡一翔に、翌14年6月にはアルゼンチンでファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)と、それぞれ防衛中の王者に判定負けを喫している。その後は負けなしの17連勝。うちKO勝ちまたは棄権に追い込んだのは15もある。
直近の試合では今年5月に神戸で小西伶弥(真正)と対戦しボディで動きを止め8ポイント差の3-0で勝利。試合後に拳四朗や京口紘人(ワタナベ)との統一戦を口にしていた。
この高KO率の選手に拳四朗は昨日の会見で「けっこう振ってくるし、パンチはあるイメージですが、自分の距離を保てば全然問題ないと思うんで自分を信じて戦うだけです」と距離感に自信。
拳四朗の父で所属ジム(BMB)の寺地会長は「前回ランキング1位の選手の指名試合は相当な覚悟で挑み、たまたま4Rで勝てましたが、今回は前回以上にパンチもあるしスタミナもある。気持ちも強いと聞いています。前回以上に十分な研究をして挑みたい。拳四朗が勝てば必ずメインの村田選手は早く倒すというジンクスがあるのでいい試合で繋げたいですね」と語った。
このイベントのメインにはWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)がWBO同級1位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)を迎え初防衛戦を行うほか、『IBF世界フライ級タイトルマッチ』には元世界3階級(ミニマム、フライ、ライトフライ)制覇王者の八重樫東(36=大橋/同級14位)が同級王者のモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)との一戦も組まれている。
♢選手データ
・拳四朗
1992年1月6日 京都市出身 27歳 BMB所属
身長:165cm リーチ:164cm 構え:右
戦績:16戦16勝(9KO)無敗 KO率56%
主なタイトル:WBCライトフライ級王座/元日本ライトフライ級王者/元OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者
・フェリックス・アルバラード
1989年2月15日 国籍:ニカラグア 30歳
身長:163cm リーチ:173cm 構え:右
戦績:37戦35勝(30KO)2敗 KO率81%
主なタイトル:IBF世界ライトフライ級王座/WBCラテンアメリカライトフライ級王座
…さぁ、これも楽しみ
王座統一戦と言うのは、いや、世界チャンピオン対決と言うのはとにかく胸躍る
しかし、かつて、いつまでもいつまでもWBCとWBAしか認めないとか言っていたのは何だったんでしょうか?
世界タイトル乱立による権威低下がWBOとIBFタイトルを認めない理由だったわけですが、日本のボクシング界がいかに形式ばった権威主義の元に時代錯誤な体質であったか⁇ と、改めて感じますな
だから、世界チャンピオンが誕生したら、別の世界チャンピオンと戦えばいいんです
権威とは鎖国的な状況を死守して守るものに非ず、自らの力を示し、実践を積み上げて築き上げるもの…なのであります
拳四朗選手の心意気は素晴らしい
まぁ、今時の世界チャンピオンで陥落したくないから強い相手は選びたくない…ってタイプはほぼいなくなりましたね
亀田兄弟と一旦の引退前の井岡一翔選手が最後じゃないかな⁇
強敵を選び、仮に破れようとも、そんな姿勢を貫くボクサーたちをちゃんと見極めたい
そんな勇気あるボクサーたちを、観る側がきちんと賞賛できる価値観を馴染ませなくてはならない
拳四朗選手の王座統一戦を前に、そんなことを改めて感じました
井上尚×ロドリゲス の世界タイトル王座統一戦も凄かった
拳四朗選手の痛快なる王座統一達成を大いに期待しております
携帯更新