不撓不屈のイケメンボクサー福原力也引退に寄せて… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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元日本王者の福原力也、12.19ラストファイト BOXINGNEWS  


> 元日本S・バンタム級チャンピオンの福原力也(ワタナベ)が12月19日、後楽園ホールのDANGAN興行で引退試合を行うことが明らかになった。対戦相手はまだ決まっていない。


 2000年にプロデビューした福原は強打を武器に連勝を重ね、05年に木村章司を下して日本S・バンタム級タイトルを獲得。2度目の防衛戦で山中大輔に敗れて王座から陥落した。その後、クラスを上げて王座返り咲きを狙ったが、キャリア後半はけがに泣かされ続け、タイトルにはなかなか手が届かなかった。今年3月、日本フェザー級王者の細野悟(大橋)に前年に続いてチャレンジしたが大差判定負け。「自分の身体にムチを打ってやってきたが、けがを克服できなかった。現実を受け入れるしかない」と引退を決意した。





 現在も日常生活において関節痛などに悩まされ、12月18日に38歳の誕生日を迎える福原だが「応援してくれた人たちへの感謝の気持ちを戦って表現したい」と12月はエキシビションではなく、公式戦を希望した。対戦相手は未定ながらフィリピン・ランカーに声をかけている最中で、ラストファイトは「負けるかもしれない。ガチです」とのことだ。


 現在はスポーツインストラクターとして第2の人生をスタートさせながら、ラストマッチに向けてトレーニングを続ける日々。有終の美を飾り、その後は「ボクシングと運動の素晴らしさ」と伝えていくつもりだ。



…イケメンボクサー


と言う呼ばれ方を極端にした元日本チャンピオンと言えば、やはり、この人が歴代の日本チャンピオンの中でもっとも多かったであろうし、、また、本人の気持ちいかんにかかわらず、もっとも相応しかったのではないか? と、僕個人としては感じております


その文字通りの、鋼のような筋骨隆々たるや、現役ボクサーの中でも群を抜いている…と思いますし、その褐色の体躯から繰り出される、ソリッドなるシャープな遠距離射撃はスピード感抜群でありました


が、そんな福原選手が引退とはなんとも寂しい


イケメンの多くは「スマート志向」で、それが多数派なのではないか?


が、福原選手はその抜群のルックスとは似つかわないほどの、超のつくほどの、泥臭い不撓不屈を体現したボクサーであり、そのなりふり構わない生き様の核心こそは、まさに、究極的なる雑草魂であり、その男臭過ぎるほどの闘魂がそこにあるからにほかならないのであります


確か、家業は文具メーカーを営んでおられたそうですが、日本チャンピオン時代はその家業の社長職(部長職?)を兼務しながら戦っておられた、と記憶しております


地に足のついた、努力の、超イケメン日本チャンピオン・・・ということで、僕は非常に好感を持っておりました


その日本王座戴冠の一戦は後楽園ホールで生観戦しておりますが、僕は敵であった木村章司さんの応援に行っていたのですね


そうだ、あのラリオスと2度も戦った仲里繁さんとの世界ランカー対決でドロー、そして、実にしぶとい日本チャンピオンであった中島吉兼さんを破った木村さんは福原選手との試合が初防衛戦で、これに勝ったら世界戦内定か? というところにいたわけですね


が、このタイトルマッチで福原選手は番狂わせを起こすわけですねぇ


出入りの早いアウトボクシングで技巧派のチャンピオンを翻弄


なんと判定勝ちをもぎ取ってしまうわけですね


あのタイトルマッチは超痺ました~


僕は木村さんの世界前哨戦を見に行ったつもりが王座陥落でしたからねぇ


さて、そんな福原選手でしたが日本タイトル初防衛を果たすも、しかし、2度目の防衛戦で山中大輔さんに敗れるのですね


確か、試合中に腕(?)を故障してTKO負けだったような記憶あります


片腕で執念の戦いを見せるも、しかし、そうは甘くはなかった…のですね


そして、ここから福原選手の壮絶なる不撓不屈は始まる


東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦、そして、日本スーパーフェザー級王座決定戦に敗戦、、さらに、日本フェザー級タイトルに挑むも、日本屈指のフェザー級である細野悟選手に2度退けられてしまいましたねぇ


序盤はメチャクチャいいのですが、中盤以降に捕まってしまうケースが多かったようですが、しかし、その「拳跡」たるや、まさに、いぶし銀の輝きを放ち、実に見事な結晶となって完成の時をまっております


李さんに、細野選手に、芹江さんに、岡田選手に、木村さんに、山中さん、高山さんに、小林さんに、坂東さんに…と、名だたるボクサーたちと戦って積み上げたキャリアは、まさに、王道でありますねぇ



負けても負けても這い上がってきたその執念は、まさに、「昭和のボクサー」のようでありました


さて、そんな福原選手の引退試合、「負けるかもしれないガチバトル」だと公言されているようですね


勝たせたいですねぇ


が、果たしてどうなりますでしょうか?


あぁ、また、大好きなボクサーが一人減っちゃうなぁ~


本当に寂しいなぁ


御愛読感謝


つづく