史上初の高校7冠を達成、A級デビューを果たし、比国、タイ国のナショナルチャンピオンを連続撃破した、期待の新星、井上選手の話題…
異例中の異例、ノンタイトルのプロ3戦目をゴールデンタイムでフジテレビが生中継する・・・というニュースですが、これ、すでに伝えられていた内容ですが、改めて、その破格の扱いに思わず唸ってしまいます…
そのプロデビュー戦はホールで生観戦しましたが、いやぁ、井上選手、素人の僕が観ても惚れ惚れする逸材ですねぇ…
抜群の距離感に、被弾を恐れない踏み込みとカウンター、紙一重の領域の、神技的クイックネス…
痺れますねぇ…
さらに最軽量級から世界を狙えそう…って位置にいるのだから、「世界」は余計に近く感じますっ
その一方で、世界戦なのに扱いが地味すぎる一戦の話題…
今月27日に地元川崎にWBA世界フライ級チャンピオンのファン・カルロス・レベコを迎え撃つ、前日本ライトフライ級チャンピオンの黒田雅之選手の話題ですが、こう申し上げてはなんですが、大手テレビ局がバックアップしていないとはいえ、ちょーっと話題性に欠けてしまっております…
この黒田選手、日本タイトル防衛戦がドロ次ぐドローといった内容もあってか、ちょーっと期待感が高まりきらんうちに階級上の世界戦が決まってしまった経緯もあり、また、先の話題の、井上選手のプロテストの公開スパーリングパートナーに登場した際、その井上選手に相当打ち込まれてしまった…なんて印象も残ってしまい、微妙な雰囲気の中で「そのとき」が近づいております…
が、経緯はともかく、これはれっきとした世界戦、陣営が金策と交渉を重ねてついに練り上げた桧舞台であります…
黒田選手には是非がんばっていただきたいですが、しかし、盛り上がりと期待感はいまいち、プロ3戦目の井上選手がゴールデン生中継だというのに、世界戦なのにテレビ神奈川とCS放送…という捩れ現象が発生…
プロボクシングとは人気稼業…という側面を忘れてはいけませんが、しかし、この捩れ現象が意味するもの、それは世界タイトルの権威喪失の一端でもあり、ファンと興行サイドとの思惑と期待の不一致、そのベクトルの乖離現象の露呈だと思うわけですねぇ…
が、しかし、勝てば変わる…
勝てば動く…
現在、WBC同級チャンピオンは五十嵐選手で、これに挑むが人気者八重樫選手…
ライトフライには井岡選手がいて、そして、井上選手も一気に駆け上がってくる可能性高いわけで、タレントには事欠かないのがフライウェイト…
さて、アルゼンチンからやってくるチャンピオンのレベコは2階級制覇チャンピオンで、05年にフランスのアスロウムに敗れた1敗があるだけで、その戦績は29W16KOなんですねぇ…
対する黒田選手は21W13KO3L2D…
両者右構え…
まず、技巧ではレベコ優位、一瞬の爆発力を突破口に勝機を見出したい印象ですが、さて、挑戦者にはいかなる秘策がありますでしょうか…?
そりゃぁ、井上選手には華があるし、それは僕も認めるところですが、しかし、叩き上げには叩き上げの意地と、鈍くも頑強なる輝きがあるっ!!!
頑張れっ
御愛読感謝
つづく