2011年は全日本国民にとって、本当に激動の一年となりましたが、しかし、今年の大晦日は３つの世界タイトルマッチ中継を観ながら新年を迎えられると言うことで、可能な範囲で、それぞれのタイトルマッチを随時更新してみようかと思います…
それでは、ちょっとそれぞれのタイトル出場者の確認を…
2011 12 31 THE HEAT 大阪府立体育会館
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
チャンピオン 井岡一翔 8W5KO無敗
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挑戦者 同級10位
ヨードグン・トーチャルンチャイ（タイ）
8W4KO無敗
１R 両者右構え ジャブの刺しあいで井岡優位…っと、井岡の右アッパーがヨードグンのガードを割ったか？っと、ヨードグンはニュートラルコーナーへ後退…
井岡は攻撃の手を緩めず、追撃のコンビネーションを繰り出し、最後はなんとか手を出そうとしていたヨードグンに左フックがカウンターで命中（？）、挑戦者は崩れるようにしてマットに沈む…
カウントアウト… いや、レフェリーがカウントを取り終える前に両手を交錯させたか？
１R １：３８ TKOにて、勝者、WBC世界ミニマム級チャンピオン、井岡一翔～!!!
若きチャンピオン井岡選手、見事V２を格の違いを見せつけて達成、おめでとうございましたっ
ちょーっとあっけない幕切れに激闘を願っていたファンのみなさまには物足りなく感じられたかもしれませんが、いわゆる、マニアではない一般のみなさまに一言申し上げさせていただけば、プロボクシング、特に、世界タイトルマッチとは数ヶ月にも及ぶ調整と研究、作戦作りと戦術研磨を経て行なわれる一戦であり、いかにあっさりした決着に見えても、このリングで現れた結果と言うものの背景には血の滲む時間が流されているわけであります…
挑戦者ヨードグン、ちょっと身体が温まる前にいいのを喰ってしまった印象でしょうか？
その徹底的と評された攻撃性が発揮される前に撃沈してしまいましたねぇ…
そして、チャンピオン井岡選手、冷静に相手を見定め、その出方を伺っているうちにいいパンチが入って一気に終わらせましたね…
お見事でしたっ!!!
さて、無事V２達成の井岡選手のこれからでありますが、マニアの多くのみなさまには歓迎されるであろう、日本人選手初となる、他団体の世界チャンピオンとの王座統一戦実現の可能性もぐっと高くなってまいりましたねぇ…
WBA同級世界チャンピオンの八重樫東選手との他団体王座統一戦が実現すれば、これは日本初となる歴史的ビックマッチとなりますねぇ…
日本人世界チャンピオン同士による、WBCチャンピオン対WBAチャンピオン…ってことで、これは否応無しに盛り上がらざるを得ません…
3大世界戦、そのトップバッターとなった井岡選手、お見事でありました!!!
2011 12 31
THE BEST OF BEST 横浜文化体育館
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
正規チャンピオン 内山高志 17W14KO 無敗
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暫定チャンピオン ホルヘ・ソリス（メキシコ） 40W29KO3L2D1NC
１R 両者右構え 探りあいの中、内山の左フックがやや的確、また、左ボディーストレートが当たったか？ ソリスは正統派なるボクサーファイター、こらからが怖いキャリアの持ち主… 内山10-9
２R 内山のプレッシャーにソリスが膝を付く… これはスリップ ギリギリのタイミングと距離の探りあい、内山の右にソリスがのけ反ったが当たりは浅い… ソリスの軽くとも鋭いパンチも入った… 際どく内山10-9
３R ジリジリとした緊張感の漂う展開の中、両者、左を機軸に慎重に戦う展開も、随所に内山の左フック、左ボディが命中 内山10-9
４R つばぜり合いから、不意に内山の右オーバーハンドがソリスに命中、ソリス下がる… が、決定打とはいかない… 内山優位のラウンド… 10-9
５R 内山が圧をかけ、ソリスをコーナーに詰める、さらに、中間巨rからの左フック!!! ソリス、思わずバランスを崩す…!!! 内山10-9
６R ソリスの右クロスが内山を捕らえたが浅い… 内山、過去度々ダウンをしているので気になるが、しかし、今回は被弾がかなり少ない… 内山、右強打を随所に命中させている まさに、内山ペース!!! ソリス、右瞼上をカット、内山の有効打によるもの 内山10-9
７R 内山のにじり寄りが際立つ… そこへ叩き込まれるのは右強打!!! さらに左ボディーにソリスが苦悶の表情か？ 内山10-9
８R 明確なるクリーンヒットを欠いた両者だが、よりプレッシャーを掛けたのは内山か？ しかし、ジャッジによってはソリスに振る見方もありそう 内山10-9
９R 内山の左ボディーが炸裂、しかし、ソリスは非常に慎重にしてカウンターチャンスを探っている… まだまだ気を抜いてはいけない… 内山10-9
１０R 内山の強打にソリスがロープに詰まる、内山、連打ラッシュを見せるも倒しきるには至らず… しかし、内山の圧倒的攻勢!!! 内山10-9
１１R 開始早々!!!
ズバンッ!!!
内山の左一閃!!!
この一撃に暫定チャンピオンのソリスは背中からマットに沈むっ、レフェリーはカウントを中止して試合終了を宣言ッ!!!
１１R ０：１９ TKO勝利にて、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオン 内山高志 V４達成!!!
衝撃の一発、暫定チャンピオンを寄せ付けず、ほぼ、無傷の状態で圧倒的なる勝利は実に素晴らしかったですねぇ…
別アングルから…
グワシャァ!!!
切れ味抜群でしたねぇ…
ソリス、大の字になってのびてしまいましたが大丈夫でしょうか…!?
さすがの歴戦の雄もこの破壊力と切れ味には脱帽、という印象でしょうか…
この緊張感こそ、まさに、世界タイトルマッチ、お見事!!!
井岡選手同様、WBC世界同級チャンピオンの粟生隆寛選手との他団体王座統一戦、世界チャンピオン対決も実現に向けて盛り上がって参りますねぇ…
期待したいですねぇ…
誠実にして屈強なる、勇猛にして紳士的なる、我らが世界チャンピオン、内山選手よ、来年ももっともっとそのKOダイナマイトを爆発させてください!!!
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン セレスティーノ・カバジェロ（パナマ） 35W23KO4L
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挑戦者 同級8位 細野悟 21W15KO1L
１R 両者右構え 長身・長腕のカバジェロ、距離を残して細野の出方を探りながら鋭いジャブをつき、多彩なる左を繰り出す… と、カバジェロ、変則的なる出入りも見せる… 細野、パンチの届く場所で勝負しいたが、そう簡単にはまだ見つからない印象… カバジェロ10-9
２R 遠距離からのカバジェロの右アッパーが細野を襲う… と、距離が縮んだ瞬間、細野の左ボディーを当てる…が、見栄え抜群のカバジェロのアッパーカット連打が炸裂!!! カバジェロ10-9
３R カバジェロ、より積極的に打ってきた… 打ち合いの濃度が高くなってくる… 打ち合いにこそ体躯的アドバンテージを奪われている細野の勝機が隠されている… 細野、度々アッパーを喰うが、しつこく前進、ボディー打ちを試みる… しかし、有効打はカバジェロ多数 カバジェロ10-9
４R 中間距離から鋭いコンビネーションを繰り出すカバジェロだが、その強気なる性格、打ち合いに応じる瞬間も見せるので、乱戦の最中に突破口となるカウンターを捻じ込みたい… が、ゴング間際の左ボディーこそ見栄え良かったが、流れはカバジェロ カバジェロ10-9
５R カバジェロは大振り、空振りも目立つ、そこに捻じ込みたいが距離が遠い… このまま悪循環的にポイントを失うのは嫌だ… と、細野のボディーにカバジェロ一瞬後退、コーナーにミを預けたっ カバジェロ、しかし、再び好戦的にパンチ交換に応じるも、細野の積極的なる前進に会場が沸く… 流れが変わりつつあるが、まだ、カバジェロ優位 カバジェロ10-9
６R カバジェロの連打に細野の腰が砕けたっ!! が、踏ん張るっ!! いやぁ、効いた、これはいかん… 急場こそ凌いだが、苦しい!!! む… 劣勢が続く… カバジェロ10-9
７R 細野のパンチはほとんど顔面には届かない… 時折、左ボディーをなんｔか捻じ込むの留まる… 距離が遠い、柔らかなカバジェロ、中間距離で強打を繰り出し、距離が詰まれば身体を密着、細野を文字通り、捌く… 突破口が見つからない… 戦況は圧倒的に厳しい カバジェロ10-9
８R カバジェロはまるで気まぐれなコンニャクに動きながらも、しかし、その殺傷能力の高い中間距離からのコンビネーションの前に細野は為す術がない… いかんせん、パンチが届かない… ボディーにさえ届かない…
カバジェロ10-9
９R しつこくしぶとく、ひたすら愚直に圧力を掛けるしか作戦がない… カバジェロ、微笑みながら口が開いているようにも見え、少々疲れてはいるのだろうが、しかし、追い詰められた印象はまるでない… カバジェロ10-9
１０R 細野が猛進、判定では勝てない… 勝負に出るほかない… カバジェロ、ここは流した印象、が、的確なる中間距離からのクリーンヒットの方が細野の前進よりも優位か…？ 細野、後頭部への歌劇で減点1 カバジェロ10-8
１１R 奇蹟のパンチはまだか!? 流れ、この逆境を一度にひっくり返す劇的なる一発はまだか!? 細野、カバジェロの連打をまともに喰う… 危ないっ!? っと、細野、ニヤリと微笑む… まだだ、倒れん、俺は倒れんよ… しかし、圧倒的劣勢は続く… カバジェロ10-9
１２R もうKO以外勝ちはない… 残り3分… 細野、愚直なる前進を観光するも、ついに、そのバズーカは炸裂せず… 無念… カバジェロ10-9
HIGEGE91の採点 120-107 フルマークで、チャンピオン・カバジェロの初防衛成功…
公式の採点 116-111 119-108×２ 勝者 判定勝ちでカバジェロの初防衛成功!!!
いやぁ、強かった、巧かった… これで35歳とは… まぁ、ここまで圧倒的なる差が開くとは…
挑戦者細野選手、無念の敗退… その執念の前進、ボディー打ちに活路を見出したがったが、その戦いの土俵、つまり、「打ち合いの土俵」に上がらせてもらえなかった…という印象が色濃く残ってしまった…
しかし、今なお国内屈指であることは間違いない…
まだまだその強さを磨き上げて勝負を続けて欲しい…と切に願う!!!
さて、今年はボクシング界的にもJBC騒動や休養チャンピオン問題等々ありましたが、みなさまにとってはどのような一年でありましたでしょうか…？
来年こそは、もっともっと生観戦を増やせるよう頑張ります!!!
そして、みなさまが、良いお年を迎えられるよう願っております!!!
本年も大変お世話になりました!!!
最後に、内山選手の勝利の表情を貼っておきます!!!
御愛読感謝
つづく