さて、いよいよ今夜ゴングのWBC世界フライ級タイトルマッチ…
チャンピオン 内藤大助× 挑戦者 亀田興毅
あの名チャンピオンのポンサクレックを3度目の挑戦でついに攻略した苦労人ボクサー、変則強打の世界チャンピオン内藤大助選手に挑むは、「12歳」も下回る元WBA世界ライトフライ級チャンピオン、日本ボクシング界始まって以来の異端児、亀田興毅選手…
内藤選手といえば亀田一家次男の大毅選手との世界タイトルマッチで完勝、社会問題にもなった反則騒動の被害者となったわけでありますが、そのような反則行為を許した「広い心」が日本国中を感動の渦に巻き込んで一躍大スターとなった人情派の世界チャンピオン…
日本チャンピオン時代の「不認知時代」からその実力と変則の醍醐味を応援してきたファンにとっては、内藤選手、この試合だけはどうしても「負けて欲しくない」ですねぇ…
それというのも、徹底的に危険を回避しながら対戦相手を厳選、修羅場とリスクを極端に回避し、日本人と一戦も交えずに世界チャンピオンになってしまった異端児ボクサー亀田興選手ですが、そのような『道筋』を辿らせ、また、そのような『方法論』を駆使して世界を獲ってしまった…ということへの嫌悪感が僕には強いが、ここで内藤選手がまさかの敗北を喫すると、そのような『姑息』がさらに公に認められてしまうようで、やはり抵抗感が強いし、それで「2階級制覇」だのなんだの叫ばれたらぶっちゃけ気分は悪い…
が、リングでの殴りあいが全ての「真剣勝負」…
僕は後楽園ホールに度々足を運び、その青春の全てを賭ける「命懸け」のボクサーたちを生観戦します…が、残念ながら亀田兄弟たちの試合にはその最も重要なる「切実」がいつでも欠落しているように感じられ、それも気に入らない…
戦績捏造詐称疑惑や非道無道の数々と、圧倒的なる傍若無人と奇妙なる暗躍の数々…も気に入らない。
だが、V5達成のチャンピオンを倒せば、認めなくちゃならない部分は否定できない…
いくら年齢が35歳になってしまった世界チャンピオンとはいえ、内藤選手は過去にポンサクレックにしか負けたことがないボクサーであるのだ…
これを倒したら、そこは認めねばならない…
ただ、僕は内藤選手のキャリアと潜り抜けてきた修羅場の質の高さの『差』が試合結果に反映されるはず…と信じているが、どんな結果が出るかはわからない…
ボクシングとは、思ってもみないことが起こるのだ…
あの無敗のゴールデンボーイ、スター性抜群の天才、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンだったホルヘ・リナレスの陥落が頭に浮かぶ…
R1、開始早々のワンパンチでグロッキー状態に陥ってしまったではないか…?
何が起こるかわからない…
しかし、僕は当然、内藤大助防衛達成を信じている…
忍耐力を磨き上げ、地道に国内王座を守り、さらに東洋太平洋王座を吸収し、ついに世界チャンピオンの頂へとたどり着いた内藤選手が、テレビ局の政治力と非常識なる暗躍を駆使して無敗を積み上げた亀田興選手に破れることだけは許されざること…だと僕は感じている。
さて、どのような結果が待っているのでしょうか?
我々、亀田一家を忌み嫌うボクシングマニアには、果たして、どのような「審判」が下るのか…?
やはり、ドキドキしますな…
御愛読感謝
つづく