なんだかちょっと気の早い「回想録?」を出版して「内藤チャンピオンはなんで盛り上げようとしないんや!!」と叫んでいたのは挑戦者の亀田興選手でありますが、チャンピオンは猛練習の真っ只中にいるようです(もちろん、亀田興選手もそうでしょうが)…
11月29日、ついにWBC世界フライ級タイトルマッチがさいたまスーパーアリーナで行われる…
どうも盛り上がりに欠けるな、と思う反面、内藤選手にはまかり間違っても負けてもらっちゃぁ困る…って激しい激情が込みあがってくる奇妙な気持ちだ…
そしたら、こんなコメントをいただきました… 面白いです…
■悪いけど
試合は亀田興毅が勝ちますよ
さすがに3RKOは無いと思いますが、確実に亀田が勝ちます
これが現実です
強い相手とやってない?
捏造は良くない
ワンミーは強い相手じゃ無かったと?
ちゃんと真実を書いて下さいよ
感情ばかり先走るからそんな捏造を書いてしまうんです
ランダエタだって元ミニマムとはいえ強敵で有る事には違い無いです
あなた方は亀田興毅を甘く見すぎですよ
内藤がバラエティーでちゃらけてる間もあの子は練習してますよ
熊ごときに失神しかかってる内藤なんかに負ける要素が無いです
あ~早く当日にならないかな~
亀田が勝った時の、このブログの反応が楽しみですよ
ちゃんと評価して下さいよヒゲゲさん♪ 完全実力主義
で、僕の返信がこれ…
■完全実力主義さま
「捏造」は亀田兄弟の得意技じゃないですか?
念のため申し上げますが、僕は「捏造」ではなく、単に「評価」をしているだけです…
階級下の、ロートルボクサーや明らかな格下の対戦相手ばかり選り好みしてきた亀田兄弟を「高評価」したいならばバンバン是非書いて下さい…
その根拠や論拠を是非書き残して下さいまし…
ランダエタとワンミーとアランブレドが世界的な「超強豪」と申されますか…?
日本人と一度も戦わずに世界チャンピオンになってしまった「特別種」…を評価する根拠を是非解りやすくお示し下さい…
僕なりの亀田兄弟への評価と検証はテーマ別に分けてその都度示してきたてもりなので、そちらをご覧下さい…
数年ごしで注目してきましたので、それなりの根拠はありますが…
しかし、タイトルマッチのゴングが鳴り、勝利を収めた者がチャンピオン…
しっかり評価しましょう…
でも、日本人と凌ぎを削らず、危険な勝負を避けてきたツケは、貯まっていると思いますが…
higege91
「亀田優位説」、ぜひ、もっと読みたいですねぇ…
こんな挑発を受けると、なおさら内藤選手には頑張ってもらわなくちゃ、となるわけですが、で、興味と盛り上がりと激情が同じベクトルを辿らないというか、同方向に伸びてゆかない「原因」を考えてみた…
以下は、あくまで個人的見解ですので…
「盛り上がりに欠ける理由」のひとつはやはり、『権威』の欠如…ではないか、と思い当たる…
時々「懐かし名勝負」と題して過去の崇高なる世界タイトルマッチたちを再検証する試みを僕は続けていますが、かつて存在したはずの『神々しいまでの切実』が、この「内藤×亀田興」には、特に感じられない…とはどうしても感じずにはいられない。
極端な温室培養路線を突き進んできた無敗の元WBA世界ライトフライ級チャンピオン…という虚しい響きの挑戦者を迎え撃つ、全日本新人王、日本チャンピオン、東洋太平洋チャンピオン…とあらゆるメジャータイトルを獲得し、そして、名チャンピオンのポンサクレックを倒して辿り着いた、栄光のWBC世界フライ級チャンピオン…
であるが、内藤選手、ポンサクレックとの再戦を除いては、日本人挑戦者を立て続けに選び、また、謎の中国人・熊選手を迎え撃つも前評判では「内藤絶対優位」であったが、これがダウンシーンありの大苦戦…ってことで、その評価は大失速、モチベーションや年齢問題、陣営内の不協和音なんかも取り沙汰されて、悲しいかな「限界説」も聞こえてくる始末…
「権威」…と呟いてみる。
これをファイティング原田さんや、大場政夫さんのタイトルマッチと「同列」に扱うことへの違和感…は、古くからのファンに方たちにしてみれば、どうしても排除しきれないのではないでしょうか?
団体の乱立、暫定王座の乱発等々、タイトルマッチに臨む両雄だけの問題ではないが、ボクシング界を取り巻く不穏な雰囲気、失望と無期待感の影響も存在するのも確かだが、しかし、「世界王座」という言葉の響きに違和感が残るのは、悲しいかな、これはもう紛れもない事実であります…
さて、しかし、だからといって全く興味が薄れてしまう…って話ではもちろんないし、僕は内藤大助選手の勝利を願う立場であります…
その過去の不遇や努力をリングを通じて晒してもらっているから、やはり応援せずにはいられない…
そして、亀田興選手のような「路線」で世界タイトル2階級制覇とか実現され、それが後世まで記録として残ることへの嫌悪感も正直激しい…
これは「権威失墜」と重複する部分でありますが、そんなんで世界チャンピオンかよ…って世界チャンピオンなんぞ見たくないのであります…
が、内藤選手を倒す、あるいは、完全にポイントアウトできれば認めざるを得ませんが、内藤選手はすでに35歳、世界チャンピオンとしてはギリギリもいいところなんですよねぇ…
なんとか自分を限界まで奮い立たせて防衛達成してほしいですが、「巡り合いの妙」と言いますか、「タイミングの妙」と言いますか、そういうものも含めてボクサーという存在はそれが『実力』ですので、ここはきちんと結果を受けて評価しなくちゃいかんのでしょうね…
しかし、まず、潜ってきた「修羅場」の質と数が違いますので、「内藤優位」は大前提に存在しますし、亀田興選手は「グラスジョー」の持ち主であるとは定説で、これが理由で極端なハードパンチャーとの戦いを拒否し続けてきた理由であると思われますので、まぁ、12Rの長丁場ですので、まず、内藤選手の変則強打がどこかで炸裂してKO決着するんじゃないかな…なんて僕は考えていますが、みなさまはいかがでありましょうか?
両手ばなしで盛り上がれないけれど、でも、心の底から内藤選手に絶対に負けてもらいたくない…というこの気持ち、わかりますかねぇ…?
なんだよ、ただ亀田一家が嫌いで感情に走ってるだけじゃねぇか…なんて批判も度々浴びてますが、まぁ、嫌いなものはしょうがないし、なんと言っても、危険な大勝負で強豪を打ち砕いたボクサーしか認めたくない…って単純明快な「気持ち」こそが、アンチ亀田の深層心理の核ではないでしょうかね?
内藤選手、ここで負けたらかなりのモノを失ってしまいますよ…
これは物凄いプレッシャーだと思います…
また、亀田興選手、こちらも負けたら「口だけボクサー」の称号を自ら刻むことになりますね…
こちらも破格のプレッシャーでありますね…
そう考えると、やはり、技術やキャリアも当然ありますが、「心の戦い」も見所ですよねぇ…
吐きそうなほどの、重圧でしょうねぇ…
吐いてるかもなぁ…
そういう意味では、やはり、ボクシングは「切実」であります…
このタイトルマッチが辿り着く「切実」、この両者が獲得できる「切実」とはいかなるモノでしょうか…?
「名勝負誕生」を期待しています…
御愛読感謝
つづく