世紀のビックマッチ…
元6階級制覇チャンピオン オスカー・デラ・ホーヤ
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4階級制覇チャンピオン マニー・パッキャオ
衝撃の結果…
8R終了で棄権したのは伝説の元6階級制覇チャンピオン、圧倒的に有利な予想を背負っていたデラ・ホーヤであった…
元ミドル級世界チャンピオン「デラ・ホーヤ」×現ライト級チャンピオン「パッキャオ」の対決ってことで、あまりにも階級差が顕著すぎるという意味合いで『ミスマッチ』であると指摘していた方も多かったし、さらに、デラ・ホーヤにとって優位すぎる、と興味を失っていた方も多かったようですが、その蓋を開けてみると、意外すぎる結果が待っていましたね…
1R開始直後、その立ち上がりこそ両者リング中央に歩み寄った瞬間こそ、その体躯の差を実感したものの、このラウンドを鋭い踏み込みとスピードで上回ったパッキャオがポイントを奪うと、2R以降、その内容はさらに一方的なものになっていきました…
もう、デラ・ホーヤは大きく見えなくなってしまった…
パッキャオの左ストレート、さらに右フックをまともに喰い、手が出ず、動けず、コーナーを背負って必死に身体をひねって攻撃を凌ぐしかできない「ボクシング・レジェンド」デラ・ホーヤ…
パッキャオの「やりたい放題」で試合は推移し、R7にはコーナーを背負ってダウン寸前、8Rも同様の滅多打ち…
デラ・ホーヤ、まったく良いところなしの完全敗北…でありました。
コンディション作りの失敗、さらに、契約ウェイトのミステイク…もテレビ中継で語られてましたが、いずれにせよ、「結果」が全てのボクシングの世界…
驚いた…
パッキャオ、これはノンタイトルでありましたが、世界タイトル獲得以上の名誉と栄光を得たことになりますね…
そして、ボクシング史上もっとも巨大な驚きを持って刻まれた「大番狂わせ」の一つ…ということになるのでしょうか…
しかし、手も足も出なかった35歳のデラ・ホーヤ…ですが、その試合後のインタビューで同時通訳されてましたが、凄く、ズキン…と来た言葉があった。
「私のハートはまだ戦いたいといっている」
これ、試合直後の言葉だし、なんとも言えないけれど、これとパッキャオを賞賛した紳士的な言葉に、ちょっと胸が熱くなりましたねぇ…
もう彼以上の「成功」をボクシングを通じて掴むことのできるボクサーは現れないだろう…っていうほどの巨大な栄光を得た彼が、それでも、老いてもなお、惨めに惨めに敗れてもなお、「私のハートはまだ戦いたいといっている」…なんていうのか、って想うと、ぐぐぐっ…って感じちゃいましたねぇ…
そして、パッキャオ、この前人未到の高みに辿り着いたわけですが、本当に凄いですねぇ…
左目が腫れ紅潮・憔悴したデラ・ホーヤに対して、綺麗さっぱりのパッキャオの清々しい表情…
これほどの「落差」がこのような形で露呈しようとは夢にも想わなかったですねぇ…
夢のスーパースター対決、このあまりにも意外な結末に、思わず唸る…
今日のデラ・ホーヤが弱すぎたのか…!?
いや、前哨戦のフォーブス戦はそんなに酷くなかったように思えましたが…
これはパッキャオにとって「奇蹟の勝利」なのか…!?
いや、ボクシングに「奇蹟」はない…
その勝利を掴んだボクサーの「実力」に違いない…
パッキャオの左ストレート、さらにあの素晴らしい回転率のコンビネーションの前に、コーナーを背負って脱出することさえできず、もう膝が折れそうになってしまったデラ・ホーヤ…
ぐぐぐっ…
未だ、その衝撃の結末の余韻に、脳髄が痺れてますねぇ…
御愛読感謝
つづく