…亀田ジムが昨日行われた東日本協会の理事会で受理されたそうです。
実は、もう触れるのは辞めようと考えていました…
それというのも、彼らの存在と世間・ファンの声は全く別のベクトルを描いていて、決して交わることがないのでは
ないか…?と、僕はずーっと思っているし、以前も書いていますが、彼らの存在価値をどこに見出すか…と考え
た時、それは『完全なる淘汰』、あるいは、世界王者である坂田選手、もしくは、内藤選手とのビックマッチが実現
したとして、そこで積年の恨みを晴らすような場面が生まれ、現在世界ランク1位の亀田興選手が『国民の期待』
の前に粉砕される…というこの一点以外、僕には「願望希望」の類の欠片を見つけられないのである…
で、これ以上触れても仕方がないし、書いたら書いたで変な荒しコメントに晒されて常連の皆さんに迷惑も掛か
るし、対応も疲れちゃうし…と、考えていた次第であります。
しかし、待てよ待てよ…である。
現在無所属である亀田兄弟長男、「元世界王者」である亀田興選手であるが、こんな記事が踊っている…
で、実はこのブログでも興毅選手がメキシコの地で2RKO勝利を果たした…という事実報道だけを取り上げてい
たのですが、その時のコメント欄にも上記内容に関する否定的な意見、批判は集まっていたのであります…
一部、ちょっと貼り付けます。
■対戦相手モンティエルが減量の影響で衰弱し、自力で体重計に乗ることもできず、水を差し出されても気づく
ことができず、歩くのもままならない状態だったことが伝えられている。せめて適正階級の選手を選ぶことができ
る程度の余裕をもってほしい。3、4日前の対戦相手変更、スーパーバンダムの選手に2、3日で減量を強いる行
為。相手からの試合キャンセルの申し入れを亀田陣営が認めなかった情報もある。正気の沙汰ではない。貧困
層を利用して脅しをかけて無理やり試合成立、KO勝利。こんなやり方で無敗記録を守ってうれしいのか。パッキ
ャオは無敗ではないが、それで不人気を招くようなことはなかった。対戦相手選びにさえ勇気をもてない人間
が、どんな選手の名前を語ろうと、世界中に失笑されるだけだ。
■気がつけばデビュー以来18連勝ですか・・・ この記録にどれだけの価値があるのか甚だ疑問ですね。いつに
なったら格上と見られる選手と試合をするのですかね。日刊スポーツを見ましたが、誇らしげな顔をしている亀
田一家が哀れに見えてきます。普通18連勝すれば凄い事ですが、対戦相手の質が低ければ50連勝だって不可
能ではないですよ。あ~憂鬱・・・・・・・・
■亀田というのは手に汗にぎる熱戦というのとは無縁の選手だな。こんな一方的に勝てる選手選んでなんか学
ぶところあるんだろうか?ハードパンチャーとか強豪との戦いは絶対やんないな。マスコミも正しく伝えないし
な・・・腐ってる
■夕刊フジも読みましたけど、あの連中ならこれ位はやるんじゃないですかね?強大な権力を傘にして絶頂時
にはあれだけやりたい放題、好き放題にやっていたわけですから。彼らの辞書には「男らしさ」「筋を通す」「公明
正大」という言葉は完全に抜け落ちているみたいです。表向き18勝のなかにどれだけ胸張って言える勝ち星が
あるんですかね・・・
…以上、頂いたコメントの一部ですが、これ、非常に重要な意味がある。
つまり、ボクシングをこれでもか、これでもか…と愛している方々のこの『落胆』の重みを考える。
一体、誰が、どんな層の方が亀田兄弟のこれからにお金を払って『観たい』と思うのであろうか?
そして、件の一家が、もしかしたら…ですが、上記記事内容のような傍若無人…なんて言葉では生ぬるい、非道
の類の、決してスポーツだなどとは絶対に言えないような残酷を行使、強行していたのであるとするならば、これ
に関して昨日14日に開かれた理事会はある程度のこの「事実究明」を果たした上で『亀田ジム承認内定』を発
表したのかどうか…?という疑念が発生して朝からなんだか落ち着かなくなってしまったのである。
もし、この協会の理事会でこの詳細についての話題が挙がったのにもかかわらず、「まぁ、亀田一家のことだか
らいつものことだ…」的な甘い認識で流され、スルーされているのだとしたらこれは協会内部の惰性不認識はも
はや「末期的状況」である…と僕は思うわけです。
現在無所属である件の兄弟ですが、だから、関知しない…のであれば、これ、言語道断です。日本の生んだ元
世界チャンピオンであるし、これが「日本流」だとボクシングの本場で傍若無人を強行しているのを黙って観てい
るだけならば、もうこちらの権威も地に落ちた…と指摘されても仕方がないのではないか…という印象を受ける。
また、例の世界戦での一家の反則指示と反則実行を受けて件の一家の枢軸である父・史郎氏であるが、現在、
セコンド・トレーナー無期限停止処分でありますが、しかし、新ジムは彼らの自宅になると言う。
で、いわゆるトレーナーは別に所属するわけですが、僕がやはり理解できないのは、「ボクシング業界から身を
引く」と言い切り、あれだけ社会を騒がせた騒動の張本人である史郎氏は『謝罪を徹底的に拒み』、これ、謝るく
らいなら辞めちまえ…に僕には見えたわけですが、その上で長男に謝罪会見を開かせると言う残酷な手法でご
まかした彼が、当然家がジムのわけで、彼が実質責任者を『雇って』いるわけで、申請発足に必要な『書類と名
義』を揃えただけで、その実権を握っているのは誰にでも想像できるわけですが(大橋会長も直接史郎氏との会
談に応じ説明をしているそうだが、なぜ、「無関係」なはずの史郎氏に対応をするのか?これも腑に落ちない)、
正直、何がなんだかわかりません…と言う気持ちになりませんでしょうか…?
メキシコの地で傍若無人が炸裂している可能性がある…
仮に、これは仮にの話であるが、記事にあるこの事実が本当ならば大問題であります…
<マリノ陣営は、短時間で無理な減量をして体調を崩し、「とても試合のできる状況じゃなかった」などとアピール
したという>
…が、試合を強行、2RKOで勝利…
これ、事故が起こってもおかしくない…とは思いませんか?
これは当地メキシコの管理組織の責任問題になるのかもしれませんが、もう歩けないような相手を壮絶に倒して
「シャーオラー」だとしたら、もう僕たちボクシングファンは『どうしたらいいの?』であります。日本ボクシング業界
の方に申し上げたいのは、『僕たちのような熱心なファンを切り捨てたいのですか…?』と、思わずひねくれてみ
たくもなります…
で、日本で報道された一般スポーツ紙の内容であるが、どれも『亀田復活』みたいな印象を受けますが、もうこれ
は『混沌』と『虚無』…の類の状況でありますね。
で、世間は注目しておらず、ボクシングファンはこれらの情報に歯軋りし、で、業界はそれでも亀田一家を『承認』
しました…という報道が挙がっていて…この混沌虚無感を前に、僕は朝からゲンナリ…なのであります。で、昨
晩は自分をごまかしたわけではないですが、「がんばれ元気」の芦川先生の話題にしちゃった訳ですが、やは
り、この状況はかなりおかしい…と声を上げるべきだ、と感じたわけであります。
先日、このブログに登場していただいた協会要職にもついておられる協栄ジム・金平会長の言葉を思い出しま
す…
「ボクシングを信じてください」
…今はまだ信じられません。と、こう申し上げなければならない。
辛い…が、これが現実だと思うわけです。こんなに好きで延々とボクシングのことを考えているのに、奇妙奇天
烈摩訶不思議の横行にファンの落胆は大きい…
僕はメキシコで計量から試合までの事象をつぶさに見ていたわけではないから真実は分からない。ただし、夕刊
フジにこのニュースが挙がっているというだけで、これは業界としては充分「検証義務」が発生しているものと思
われます…
これは倫理の問題であります。さら~っと亀田ジムが認められてゆくわけですが、実際には謝罪しない代わりに
業界離別を宣言した史郎氏を実質「認めた」東日本ボクシング協会…
で、このメキシコの地で発揮されたという破格の傍若無人…また、その真実はどこにあるのか分からない一般新
聞紙内容への疑問…朝から抱えるには非常に行き場のない巨大な悶々…であります。皆様はどのようにお感じ
になりますでしょうか?
御愛読感謝
つづく