WBA王者・坂田健史×山口真吾、決定… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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坂田、山口を相手に防衛戦=日本選手同士、3月29日対戦-WBAフライ級 時事通信


…うぉ!?


これは予想もしなかった組み合わせとなりました…


WBA世界王者の坂田選手、一階級下のライトフライ級ランカー(8位)で、かつて世界挑戦の経験もある元ライトフライ級東洋太平洋チャンピオンの山口選手を迎え撃つそうな…


山口選手と言えば、昨年末残念ながら亡くなった韓国の元世界チャンピオン、チェ・ヨサム選手に挑んでTKO負けした経験があります。その後、再起の道を東洋太平洋チャンピオンとして進むも、升田貴久選手に判定負け、ここから苦難の道が始まりました…


…が、コンスタントに試合をこなしながらチャンスの時を待ち続け、世界ランカーであった戎岡選手を破って完全復活、その後もKO勝利を自らに課すも、結果こそついてこなかったわけですが、しかし、確実に見せ場を作りながらの完全な判定勝ちを積み上げてきました。


しかし、これ、こう言ってはなんだが、坂田選手にしては『安牌』を選択…と言う印象を僕は感じてしまったのだが(失礼とは思っておりますが、これ、正直な気持ちなので…)、皆様はいかがであろうか?


そんな書き方をしたら山口選手もお怒りになって当然、しかし、この軽量級において本来の一階級下の選手を選ぶこと自体、そのような印象は拭えません…



坂田統一果たす!!


王者の坂田選手、尻上がりにエンジン全開になってゆく愚直なほど誠実なエンドレスファイター…



PICT0122 (右が山口選手…)


挑戦者の山口選手、小気味良いテンポでフットワークを駆使する出入りの激しいボクサーファイター…


日本人同士とは言え、渋い一戦となりました…


さて、攻撃力を比較すると手数と前進の坂田選手に対して、捌きながら迎え撃つ展開の山口選手…の図式が最もありえそうな展開か…


山口選手、すばしこいが身体が小さい。坂田選手も決して大きいわけではないのだが、リーチ・身長、身体の厚みで恐らくかなり有利なのでは…?


真っ向勝負に山口選手が出てきた場合のみ、坂田選手のKO防衛ありそうな気がしますが、山口選手は恐らくスピードと出入り、距離感を駆使して試合を組み立てるであろう展開を予想するので、これは判定決着濃厚な組み合わせではなかろうか…?


山口選手が王座を奪取するとしたら、序盤からスピードと距離感で坂田選手を翻弄、かく乱、主導権を奪い続けることが条件ではなかろうか?


空転に次ぐ空転… をチャンピオンに強いれば焦りも出てくるであろう…


逆に、チャンピオン・坂田選手が防衛を果たすには山口選手の「足」に置いて行かれないよう、距離を延々と潰し続けるのが必須…


両者一発で倒すタイプではないので、手数とクリーンヒットの積み重ねが勝負の鍵…


で、これ、僕の予想は「僅差判定勝負」で「坂田選手のV3防衛なる」…とこの時点では予想させて頂きます。


さて、今、最も旬なフライ級戦線…


WBC王者の内藤選手は前世界王者のポンサクレックを両国国技館に迎え撃つ試練のV2戦…


一階級上のWBC世界王者のクリスチャン・ミハレスに「絶賛(!?)」されたと言う世界一桁上位ランカーは亀田興毅選手…


御乱心が過ぎるダーティーファイトな日本王者・吉田選手…


イケ面として話題先行するも真面目な技巧派世界ランカー、清水選手…


苦しみの3連敗から死ぬ気で世界ランク復活を果たしたセクシーソルジャー、久高選手…


ふぅむ、こうして日本人実力者を列挙すると、山口選手、正直見劣りする…なぁんて言ったら怒られますね…


このような僕の独断と偏見を跳ね返すパワーを爆発させて、山口選手には是非とも名勝負を作り上げて欲しいですね。


山口選手、2度目の世界挑戦でありますし、苦渋と辛酸を舐めてここまで這い上がって来た訳ですから、精神的には相当逞しくなっているはず…


が、逆を言えば坂田選手は4度目でついに戴冠を果たした苦労人王者…


両者絶対に譲れませんな…


この勝負の見所、それは究極的な「男の意地」ではなかろうか…?


御愛読感謝


つづく