中国の地で「拳と拳の会話」を想う… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

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拳と拳の世界…


プロボクシングを想う…


殴り合いの果てに到達する、言葉も文化も国籍も世代も超えた感動、共有、分かち合い…


ただし、これは生死を賭けたボクサーたちが自己実現・完成の為に青春と呼ばれる貴重な時間を捧げた究極的な特別な場所だからだからなのだ…と想う。


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で、なんでまたこんなことを書いているかと言うと、僕は現在中国にいて、仕事で言葉の壁にぶち当たり、途方にくれているからなのだ…


…が、よくよく考えてみれば、同じ日本人であっても、また、同じ世代、家族、はたまた恋人同士であっても究極的な「一体感」「共有」へとたどり着くのは至難の業であり、仮に到達しえたとしてもそれは「刹那」なのである…


後楽園ホールが恋しい…


拳と拳の会話の果てにある、生死を賭けた覚悟を決めたボクサーたちの会話…


僕には生体験できないけれど、そこに流れるあまりにも濃厚な「刹那」…


恋しい…


人間が生きることの意味を想う…


自分と言う存在をいかに研ぎ澄ますか…


自分が願う自分にどれだけ近づくか…


いかにして、自分が心に描き続けた自分として「死ねるか」…


む…


仕事であり、同じゴールを目指しているにも拘わらず、小さなボタンの掛け違いが大きな軋轢となって行く度に、人間と言う生き物の限界と可能性を想う…


ああ、後楽園ホールが恋しい…


プロボクサーたちの「拳と拳の会話」を想う…


究極的に研ぎ澄まされた『完全なる純然たる人知を超えた共有』を想う…


生き様と生き様のぶつけ合いの果てに交わっては消えてゆく一瞬の火花を想う…


今度ホールに出掛けたときは思い切ってリングサイド席に座ろう…


そして、思う存分その火花を心に焼き付けよう…





哲学とボクシング生観戦…


このコンビネーションが堪らないのだ…と、中国のホテルの一室で苦い煙草をくゆらしている…


御愛読感謝


つづく