鋼の心を持つ男… 名城信男の初防衛戦について… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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<ボクシング>ガルシアが練習公開 王者・名城に挑戦

 12月2日に大阪府立体育会館で行われる世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級タイトルマッチで、王者・名城信男(25)に挑戦する同級13位のエドゥアルド・ガルシア(26)=メキシコ=が28日、大阪市内の六島ジムで練習を公開。「メキシコでは十分練習してきた。調整はうまくいっている」と語った。


ボクシング 世界王者の名城が公開スパーガルシアが挑戦

 
名城が公開練習


 世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の名城信男(25)=六島=が27日、同級13位のエドゥアルド・ガルシア(26)=メキシコ=と対戦する12月2日の初防衛戦(大阪府立体育会館)に向け、大阪市内の六島ジムでスパーリングを公開した。
 ジムの練習生を相手に3ラウンドをこなした名城は、初の防衛戦とあって「いつもとは違う緊張感がある」。しかし、調整は順調な様子で「少し疲れはあるが、調子は上々。どんな形であれ、勝つことが大事」と意欲を口にした。
 挑戦者のガルシアは7月の世界戦(マーティン・カスティーリョ戦)を前にスパーリングを行った相手。名城は「向こうは上背があって右ストレートを打ち下ろしてくる。こちらは左をうまく使えるかがカギになる」と作戦の一端も明かした。【滝口隆司】


 以上(毎日新聞)より転載…


 ゴツゴツ…した顔面…


 五厘刈りの頭…


 固い肉体…


 強靭なスタミナ…


 そして、折れない心…


 を、最大の武器にして戦う世界王者・名城信男選手…が僕は大好きだ。


 ノーランカー時代(プロ5戦目)にいきなりの世界ランカー撃破…


 本田英伸選手はあのポンサクレック、ムニョスと戦った日本屈指の技巧派ボクサーであった…


 そして、日本タイトルに挑む… 当時の王者・田中聖二選手をTKOで撃破…


 が、その田中選手が試合後に容体悪化…、開頭手術の甲斐なく亡くなってしまう…


 名城信男選手は絶望の淵で戦う…


 これは想像の域を脱しないかもしれないが、事故とは言え、人を殺めてしまってまで続ける「ボクシング」と言うモノの意味について思い悩んだに違いない…


 殴るのも、殴られるのも恐ろしい…


 そんな絶望の極地で彼は延々と問答し続けたに違いない…


 しかし、名城選手は田中選手から「命懸け」で受け継いだベルトを引っさげてリングに帰ってきた…


 当時、世界ランク上位のプロスパー松浦選手と「世界挑戦者決定戦」のリングに…


 切れ味鋭い技巧で勝るプロスパーを手数とラッシングパワーで撃破…


 判定勝利をもぎ取った…


 そして、ついに迎えたWBAスーパーフライ級タイトルマッチ… 


 当時の王者はメキシコのマルティン・カスティーリョ… 日本の石原英康を2度にわたって退け、あのベネズエラの豪腕・アレキサンドル・ムニョスを撃退した紛うことのない圧倒的な実力派ボクサー… 


 名城選手、立ち上がりの1Rにいきなりカスティーリョの痛快なフックをまともに食らう…


 ぐらり…


 R終盤でよかった… 残り時間があったら危険なパンチであった…

 名城選手、その一発でさらに闘争心が燃え上がったのか…

 グングンガンガン攻め立てる!!!


 そして、渾身の右ストレートがカスティーリョの瞼を切り裂いた…


 有巧打による負傷TKO勝利でプロ8戦目で世界王座奪取の偉業を成し遂げたわけだ…


 これは辰吉選手と並ぶ日本最短世界王座奪取の記録となった…


 さて、ざっと名城選手のここ数戦を振り返ってみましたが(・・・いい加減ですが)、いかがであろうか?


 これほど内容の濃い戦いを連続して勝利してきたわけですが、これほどドラマッチな戦いを経てきた名城選手を思うとき、思わずその「ハートの強さ」、また、その「鋼のような心」…に胸を打たれずにはいられない…


 世界屈指の名だたる実力者・王者をことごとく撃破し続けてきた…のだが、さらに、その激闘の最中にライバルが事故死してしまうという悲しみが含まれているわけですが、それを含め、そこを哲学して乗り越え、取り込み、事故とは言え殺めてしまった田中選手から結果的に奪ってしまった「これから」…をも背負って、名城選手は戦い続ける…のである。


 いまさら、そのような悲しい過去について触れる必要は無いとも思うが、敢えて再認識したかったのは…


 「それでも戦う事を選んだ男のボクシング」…とは何か?


 それは一体どんな「ボクシング」なのか?


 それを見届けたいと願って止まないからである。


 そして、名城選手の「鋼の心」…を抱きしめたいからである。


 ただ、日本の世界王者が戦っているから応援する…のではない。


 苦しみや悲しみを一身に背負い、逃げることなく戦うファイター・名城信男の姿は単なるボクサーのそれではない。


 それは僕であり、恐らくはあなたでもある『人間』…の戦う姿なのだ…と改めて感じる。


 名城選手…だけが特別でない事はよく解っている…が、12月2日はテレビの前で是非とも「哲学」すべきと言う戒めと自戒を込めて、このような書き方をしてみました。


 関東圏では観れないのか…って思っていましたが、なんのなんの… 観れます!!!



 やったー!!!!



 以下、TEIKENニュースより抜粋…


 12月2日(土)の【ダイナミック・グローブ(NTV)】は、深夜2時から深夜3時30分まで放送時間を拡大し、

 1.WBA世界S・フライ級タイトルマッチ
  王者:名城 信男 vs 挑戦者:エドゥアルド・ガルシア

 2.西岡利晃、ラスベガス遠征試合(vs ホセ・アロンソ)

 3.日本ミドル級タイトルマッチ
  王者:板垣 俊彦 vs 挑戦者:江口 啓二

の3試合を放送します。


 に、西岡も見れる…


 やったー!!!!


 挑戦者のガルシア… はメキシカンで、カスティーリョ対策で日本に呼び寄せたスパーリングパートナーだった…と言う。

 

 知った者同士の世界戦…


 さて、専門誌等を読むにつけて、基本的には名城有利…な予想が多い。


 油断の無いよう祈る。


 哲学!!!!


 …で、12月2日の後楽園ホール、日本ミドル級タイトルマッチ


 板垣俊彦(木更津グリーンベイ)VS江口啓二(姫路木下)


 これも楽しみ…なのですが、この夜の前座も日本ランカー目白押し…

 

 山中力(帝拳)-石出匠(キクチ)、川村貢治(横浜光)-村上和樹(守口東郷)、長井裕太(角海老宝石勝又)-平野博規(角海老宝石)、青空西田(新日本徳山)-中真光石(沖縄ワールドリング)の8回戦など


 …とあります。


 ここで気になるのは青空西田(新日本徳山)-中真光石(沖縄ワールドリング)…ですね。


 青空選手、沖縄であの前堂選手をKOしたんですよね… 後楽園初登場…ですよね?


 中真選手も無敗ですよね… この対決だけでも絶対に足を運ぶ価値ある興行…


 12月2日…


 坂田選手もパリで戦いますし、名城選手も戦いますし…


 後楽園ホールも熱いし…


 わぁ…


 仕事サボれたら出かけたいなぁ…


 御愛読感謝


 つづく