『日本・OPBF王座』における世間の認知度…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

高山VS小熊坂  


さて、今夜は『日本・OPBF王座』と世間一般の『認知度』について考えてみたい。


上記写真は元WBCミニマム級王者・高山勝成VS日本王者・小熊坂諭の一コマである。


小熊坂はかつて世界王者・イーグル京和に挑戦して退けられたわけだが、その後も日本王座は保持し続け、世界ランクも上位をキープし続けていた。連続7度の防衛記録も輝かしい実績である。


 …で、元世界王者の高山であるが、イーグル京和に王座を奪われて初防衛失敗、世界再奪取のための礎作りをこの日本王座挑戦に賭けていた。


試合結果は高山の3-0判定勝ち… 


過去記事  高山VS小熊坂 http://ameblo.jp/higege91/entry-10010304175.html


 そして、9月2日に新井田豊の持つWBA世界ミニマム級王座への挑戦権を勝ち取った…のだ。


 世間的には「日本王座」…とは世界への足がかり的な意味合いの方が強いのかもしれない。

 

 そこが『ゴール地点』である…と言う認識が選手にあまりないのは当然であるが(世界という見地から見れば)、『日本一』の証である日本チャンピオン…の肩書きは当然だがこの上なく素晴らしいものである。


 …もっとも、中重量級以上は世界の『壁』が厚過ぎてその意味は違ってくるが、この辺りの事情は世間的にはあまり認知されていない部分…であるがいたしかたないか。


 で、アジア圏最強の証明であり、一応日本王座よりも『格上』のベルト…とされているのが東洋太平洋王座(OPBF王座)である。


 過去記事 日本とOPBFどっちが強いの!? http://ameblo.jp/higege91/entry-10013924515.html  


で、先日行われた日本王者 VS OPBF王者の世界戦線生き残りをかけた興味深い戦いに想いを馳せる…。


 過去記事 内藤 VS 小松 http://ameblo.jp/higege91/entry-10014093566.html

  

 …結果は日本王者・内藤大助貫禄の5RTKO勝利であったわけだが、王者同士の対決とあってボクシングファンの間ではかなりの期待を集めたものの、世間的には残念なことに認知されず・・・・。


 昨日の記事、『ボクシングテレビ中継事情』にも通じる部分あるのだが、根本的に日本・OPBFに拘わらず、その評価も含めて認知度…が残念ながら低いのが現実…と言わざるを得ない。


 もちろん、根っからのボクシングファンは充分なほど熟知している。


 日本ランクトップ10に入ること自体が厳しい凌ぎあいの果てに辿り着ける場所であることを…。


 そして、日本王座、あるいはOPBF王者、俗に言う『チャンピオン』と言う肩書きこそはボクサーにとって最高の名誉であることを…。


 …しかし、世間一般にとって『チャンピオン』…が意味するモノ、それは『世界チャンピオン』であり、日本王座の存在、また、東洋太平洋王座の存在は『まだ世界への途中』であり、残酷な言い方をすれば、『真のチャンピオン』ではないのかもしれない。


 これは現在、そして過去の日本・OPBF王者を侮蔑するものではない。


 世間一般とその純然たる貴重な価値の『圧倒的な差異』についての悲しい現実と言及である。


 さて、僕が生観戦を頻繁にするようになったのはここ2~3年の期間なので、いわゆる『世界王者以外のボクシング』に「無関心」というか、「さして興味がない」…と言う認知レベルを理解できないわけではない。


 …が、ホールで日本王座・OPBF王座を賭けての激戦を幾度となく観戦している内に、その命懸けの厳しい競争の果てにその『チャンピオンベルト』があるのだ…という事実を『実感』し、『感銘』を受け、その『凄みを』少しずつ理解してきた訳であるが、世間を顧みると正直冷たい…、と言うか、全く無関心に近い状態…と言うのがやはり現実かもしれない。


 日本チャンピオン… 東洋太平洋チャンピオン… は凄いんだ!!!


 あなたにはこの意味、わかりますか?


 と問われれば、殆どの方が「凄いねぇ」と答えるだろう。


 …が、心の中ではもしかしたら、『でも、世界チャンピオンの方がもっと凄いんだろ?』って言葉が浮かんでいるかもしれない。


 …がぁ!? 現実はさらに厳しい!!!


 かつては無条件で『英雄視確定』であった権威ある存在である『世界チャンピオン』でさえ顔と名前を覚えてもらえていないのが現実なのだ。


 さて、ここに『日本タイトルマッチ』と『東洋太平洋タイトルマッチ』の薦め!!! を宣言したい。


 わかっている方はわかっている…では、この日本プロボクシング全体の人気低迷、あるいは偏ったボクシング人気の打開には繋がって行かない。


 さらに言及すれば、この『重み』と『尊さ』がこの程度の認知度・了解度では問題であるのだ。


 上記にも登場した「日本王者 VS OPBF王者」の決戦で空席があってはならない!!!!


 残念なことに僕の買った12000円の指定席の周囲は空席だった(…平日興行だったし、高い席だったので無理もない部分あるが、亀田興毅のリングサイド10万円があっという間に売り切れたと聞くと悲しい…)。


 ファン自体が悩んでしまう世間の『ボクシング離れ』…とは一体何ぞや!?


 現役世界王者の『権威と認知度の低下』…とは何ぞや!?


 日本王者、OPBF王者の『不認知と過小評価』…とは何ぞや!?


 ああ、過去の激闘、そして、これからの激闘がもったいない…!!!!


 後楽園ホールのキャパシティーはおおよそ2500から3000ほどであろうが、階級と王者個人の人気度によって埋まったり、そうでなかったりするが、この『停滞』『足踏み』状態はいかんともしがたい…。


 日本タイトルマッチレベルからボクシングファンのみならず、さらに世間的な認知度が高まれば、おのずと全体的な『人気復活』の可能性は多分に有り得るはずなのに…って真面目に考えてしまうし、それだけの価値と重みと尊さが確かにそこにあるのでその分だけ嘆かわしいのだ!!!


 当たり前だが、『世界』だけがボクシングではない…


 4回戦も命懸け…であり、その戦いは『本物』に違いないわけだが、『新人王発掘レベル』はマニアの領域であって当然かもしれないが、なんとか『日本王者』と『東洋太平洋王者』の顔と名前がボクシングファン以外の世間一般の方々に認知されるレベルになったらなぁ…


 などとしみじみ思うhigege91である…。


 そして、ここに明記したい。


 日本タイトルマッチ、OPBFタイトルマッチ、生で観たら驚愕しますよ!! 絶対に損しませんから!!


 生が一番、女は2番!?


 興奮のあまり意識が混濁してhigege91…


 明日に備えて眠る!!!


 御愛読感謝


 つづく