…前王者・山口真吾からOPBF王座を奪ったホールでの戦いは面白かった。身長リーチで上回る升田が距離を掴み、さらに積極性もうまくポイントにつながり、3-0判定で勝利を掴んだ。線の細い印象のある升田だが、王者となって自信と「攻撃性」に磨きが掛かっているものとするならば、倒せないにしても、判定で勝利は掴むのではないか…?と予想するが、いかんせん、HIGEGE91は対戦者の嘉陽崇嗣(同級7位)を観たことが無いので、いいかげんなものである。
むむ…。嘉陽選手、出身は沖縄ですか。アマ戦績、45戦36勝9敗16KO…?22歳なのにキャリアありますね。プロ戦績、13戦12勝7KO1敗…ですと?KO率高くないですか?ライトフライなのに…。…で、左ファイターか。
一方の王者、升田は?
アマ歴なし。25戦16勝4KO6敗3分。根性と鍛錬を感じる戦績ですな。右ボクサー。
…ああ、勢いのある嘉陽は左ファイターなんですか…。そんで、プロ唯一の黒星は前王者・山口に敗れた試合のみ。さらにその試合前に盲腸で入院していて試合では後半スタミナ切れで敗れた…、みたいな記事が出てますね。
一方の升田は負け数の多さも目に付くが、その都度努力と試行錯誤で『改革』しながら進化してきたタイプとみえる。さらに前々回の試合は日本タイトルマッチで、現王者・増田に惜敗するも、一部では「地元裁定」を唱える論調もあり、苦労を含め、身もココロも少しずつ、確実に這い上がってきた感があって好感が持てるんだよなぁ…。
しかし、『波乱含み』とはよく言ったものである。
観にいけたら観にいこう…程度に思っていたのだが、俄然、燃えてきたHIGEGE91.
技術スピードの右アウトボクサーVSKO率の高い左ファイター…の一戦。
捌ききれる…と思っているのだが、嘉陽のデータを調べる内に、分からなくなってきた。これは『熱い』一戦である。因みに升田は世界ランクも高位置WBA6位、WBC4位で、世界挑戦圏内である。間近と言っても過言ではない。
嘉陽はこれに打ち勝ち、日本王者・増田と決定戦でもやって勝てればもう日本最強を名乗れる。
一気に『世界』の二文字が見えてくる。
勝ちテェだろうな…。当たり前だが、これほどのビッグチャンスはそうそう巡ってはこない。
升田だって負けられない。当然。
想像が想像を呼び、『妄想』のような熱いリングのほとばしりがきらめいてきた、頭の中で…。
ぎゃぁ!! 絶対にいく。決めた。
さらに、アンダーカードも見逃せないのだ。
日本スーパーフライ級1位の相澤国之がWBC同級5位のチャッチャイ・サーサクン(タイ)に挑戦、一気に世界戦線への中央突破を図る一戦付なのだ。
相澤は負け無しの9勝7KO1分け。この1分けは現・OPBF同級王者の有永との1戦。ジムサイドは勝っていた…という判定ドローだったが、この際、どうでもいい。勝つしかない。…で、世界ランカーチャッチャイだが、97年にあの勇利アルバチャコフを王座から引き摺り下ろした強豪中の強豪である。
面白そうだ。ああ、これはやばい。
火傷必至のこのメイン&セミファイナル…。
平日月曜日なので観戦しにくいとは思うが、行って「損の無い」充実の好カードだと思う。
これを深夜の抜粋テレビ中継で観てもそれこそ「損損」ですな。
御愛読感謝
つづく
追伸。 あ、勝ちました、やりました竜宮城!!
プロボクシングの沖縄ワールドリングジム(中真茂会長)主催の「拳に生きるROUND3」が10日、同ジムを中心に県内11選手が出場して北谷ドームで開催され、メーンイベントで竜宮城(沖縄ワールドリング)が韓国スーパーフェザー級2位の李東国に1回1分12秒のKO勝ちを収め、戦績を13勝1敗2分け(11KO)とした。中真光石は元WBA世界フェザー級王者のアントニオ・セルメーニョ(ベネズエラ)に逆転の判定勝ち、翁長吾央は元WBA世界ライトフライ級王者のカルロス・ムリーリョ(パナマ)に1回55秒のKO勝ちで、ともに無傷の7戦全勝となった。岸本憲明は韓国ミドル級4位の吾必勝に4回2分50秒のTKO勝ち、米須啓は辻昌建(帝拳ジム)に3回2分55秒のKO負け。高島忠剛、又吉康幸はデビュー戦を白星で飾った。
以上記事参照
HIGEGE91が応援する竜宮城が日本ランク陥落からの復帰戦を先ずは白星で飾りました。しかし、本来挑戦するはずだった世界ランカー・ワイベル・ガルシアが怪我の為、急遽韓国スーパーフェザー級ランカーへの挑戦者変更が実はあった模様なのですが、とにかく、その朴訥さと優しさのにじみ出る竜宮城には引き続きがんばって欲しい。4月にもう1度試合が組まれるそうなので、そこで「世界ランク獲り」だぁ!!
度々 御愛読感謝
つづく