柏樹、タイトル奪取ならず 東洋太平洋Sライト級
ボクシングの東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ12回戦は6日、静岡市の清水マリンビルで行われ、挑戦者で同級7位の柏樹宗(三津山)は王者の金正範(韓国)に1回2分50秒、KOで敗れ、タイトル奪取はならなかった。金正範は初防衛。
柏樹はチャンピオンの重く正確なパンチを浴び続け、3度ダウンを喫した。
…なんと、柏木が1RでKO負けですと!?
か、悲しい。悲しすぎるだす。あんまりだす。
月間MVPの授賞式で見た柏木の姿が、新聞記事を読み返すと浮かんでくる…。奇跡を起こすといった。ココだけは絶対に負けない(ハート)と言った。信じれば戦える…そう叫んだ柏木が、なんと1Rに3度倒されて負けるとは…。
あの佐竹政一からベルトを奪ったコリアンファイター・金…。佐竹戦後、ラスベガスで戦って確か負けたんだよな…。チャンスはあるような気がしていたが、こうも一方的だとは…。最も、柏木が「完全」だったとは言えない。本来、9月に決定していたこのタイトルマッチを遅らせたのは怪我をした柏木であった…。その影響もあったかもしれないが、残念だ。
白血病の自分の子供が「奇跡」を起こし、回復した。お父さんも「奇跡」を起こした。あの日本屈指のファイター・4度の世界挑戦を果たした伝説の男、あの坂本博之を破る大金星を挙げたのだ。もう1度、もう1度奇跡を起こす為に柏木は奮い立ったのだ…。
…が、残念であった。映像があるわけではないので、詳細は分からないが、腐らずにがんばって欲しい。
そうだ、年明けに再起戦が決定している坂本博之に申し訳なかろう。柏木よ、君がどんな選択をしようと、後悔のないよう、自分の気持ちに正直に新しい道を選んで欲しい。愛する家族や、後援者のために…、そして、奇跡の男・柏木崇に胸を打たれた全てのボクシングファンの為に、がんばれ!!
つづく