2005・10・15 S・フェザー超級10回戦
日本2位:真鍋 圭太(石川)
対
韓国3位:朴 賛烈(韓国) 結果:真鍋 3回2分14秒KO勝ち
日韓ランカー同士の均衡した展開が序盤から続いていたが、3回、真鍋がコーナー際の攻防でチャンスを作り、最後は右ストレートで朴をキャンパスに送り、10カウントを聞かせた。“KOセンセーション”復活を印象付ける見事なKOだった。 以上、TEIKENニュース速報より
…真鍋圭太。面白いボクサーだとつくづく思う。「豪腕」「ステップワーク」「出入り」…と、今回は理想に近い「KO勝利」を手に出来たようだ。もっとも、韓国の朴は戦績も5勝6敗…みたいなあまり強いランカーではなかったが、それでも「大きなフック」や、空ぶりだったが、「大きなアッパーカット」は1撃の力を秘めた「豪腕ファイター」であった。ステップを踏み、自分の距離で仕事をして、3R、ニュートラルコーナーに追い詰められるも勝負に出た朴に乱打の中からカウンターを決めてチャンスを作ると、一気に畳み掛けた。止めの右ストレートで朴は完全にグロッキー、終わった…って感じの勝利であった。
真鍋圭太の印象…、もちろん、その高いKO率も魅力なのだが、気になるのはその「笑顔」である。とにかく、いい笑顔なのだ。鉄の心臓を持っているのか、試合入場時に、また、R間のインターバルで、さらに試合中にも垣間見せるその笑顔は「人懐っこくて」気の許せる友人の笑顔のようなのだ。
前々回の試合時、日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、対 王者・本望信人戦でも、その笑顔は見られた。最終10R、本望の瞼のカット(…もう御馴染み?)で試合終了が宣言された瞬間の「勝利を確信した笑顔」は特に忘れられない。…が、結果は「偶然のバティング」による「負傷判定」と裁定され、王者本望が7度目の防衛を果たした訳だが、真鍋としては「ヒッティング」でのTKO勝利と信じて疑わなかったあの瞬間は「明と暗」を分けた「天国と地獄」の急降下で、僕も忘れられない一瞬となった。…が、しかし、試合内容的には王者・本望の巧みな戦術を敗れなかった真鍋の負けといえば、負けであったので、正直、真っ当な判定ダッタと思う。…が、かなり王者を追い詰めた実績は高く評価できるが、練習嫌い?…なのか「スタミナ」の物足りなさが印象にはな残っていた。
…で、問題の前回の「ジャガー哲也」戦は凄まじかった。ジャガーのしぶとさは尋常ではなく、KO必死のクリーンヒットを打ち込めど打ち込めど倒れなかったジャガーを褒めるべきなのであろうが、真鍋としては「焦って硬くなった」…とは言うものの、決定力不足を印象付ける結果となった。
…が、昨日の結果は良かった。日本王座再挑戦に向けてのいいアピールとなった。本望は日本タイトル返上の噂が聞こえている。王者決定戦が催されれば真鍋の出場は知名度も含め間違いないところであろう。獲れそうな気がする。そして、もっとあの豪快な「笑顔」を振り撒いて欲しい。それは相当『絵』になるし、観ている方も『楽しい』気分になれて、『期待』できる。
…と、もう一つ気になるニュースが!! あの元日本スーパーライト級王者、湯場忠志を破った男、「佐々木基樹」選手が亀田のさいたまスーパーアリーナの世界前哨戦のセミファイナルに登場、で、WBA世界ランク6位のダウディ・バハイ(インドネシア)に挑戦とある…。これは是非勝って貰って「世界」への階段を駆け上がって欲しい…。正直、きついけど、現・日本スーパーライト級王者・木村勇登とまともに戦えるのは「佐々木基樹」しかいない!!…ってことで、「世界」もあるが、「木村」打倒への足ががりにして欲しいものである。やれるやれる!! …でも、まじめに勝っちゃったら「凄いこと」になる。現・WBA王者 カルロス・マウーサがIBF王者のイギリスの英雄、リッキー・八ットンと統一戦をやるらしいから、ここはなんとかマウーサにがんばってもらって挑戦の機会に恵まれる様なことになったら…。もちろんこの階級での世界挑戦はいまや不可能に近いわけなのだが、それでも、夢は膨らむ!! 楽しみな一戦であることには違いない。佐々木の「俺節」炸裂、アクの強さはもうすでに世界クラス!? …なのだ!! カルロス・マウ-サだったら、何か「可能性」を感じてしまうのは僕だけであろうか?フロイド・メイウェザー(現WBC王者)はもちろん、嘔吐しそうな強さだけど、マウ-サだったら…、木村勇登とやっても面白そうだけど…。変態、軟体タイトルマッチ!! …ぐ、これも観てみたいと思うのは僕だけだろうか?…こうなったら、先ずはマウーサを絶対応援である!!
つづく
追記
◆本望返上で来年1月王座決定戦 真鍋KOで弾み
プロボクシング日本スーパーフェザー級王者の本望信人(28)=角海老宝石=が同王座を返上することが15日、分かった。同王座の連続8度防衛の新記録を樹立した1日の防衛戦で両目上を負傷。傷の完治を目的に長期休養に入るためで、近く日本ボクシングコミッションに返上届を提出する。
空位となったタイトルはこの日、後楽園ホールで同級2位の真鍋圭太(26)=石川=が韓国同級3位の朴賛烈(26)をKOで破ったため、王座決定戦への出場が決定した。対戦相手は同級3位の小堀佑介(26)=角海老宝石=で、両者は来年1月14日、後楽園で王座決定戦を行う計画だ。
真鍋は今年4月2日に本望へ挑戦したが負傷判定負け。敗戦後の5月6日に所属ジムの石川圭一会長が亡くなった。「今度こそ会長にベルトを見せます」と燃えていた。
…だそうな。小堀かぁ…。結構強いよなぁ、本望が同門だったから「日陰者」になっちゃってただけで、実力者だよな。G+でちょっと前にKOしてた。…で、解説で面白いこと言ってたような…。女の子にもてたくて始めたボクシング。でも未だに「カッコイイ」って言われたことない…みたいな。体型も似てるし、好戦的だし、かなり「噛みあいそう」…。KO必死!?
さらに、つづく