亀田親子の「暴言」「侮辱」発言について… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

 強烈な侮辱だった。観戦していた亀田の父・史郎さん(40)は、7回に試合がストップとなると、判定も聞かずに会場を去った。発した短い言葉には、12度防衛の世界王者への尊敬など1ミリもなかった。  

「6回戦のレベル。どっちもな。(ポンサクレックは)もっとやると思ったけどな。興毅の相手ちゃう」

 息子はもっとひどい。都内にいながら観戦せず、3兄弟でテレビ収録。史郎さんから内容を聞くと、

「内藤ごときに7回とはポンサクも落ちたな。(暫定王者の)アルセとやらへんのやったら、オレがやってもええ」

とこき下ろした。  

  熱い火花には、訳がある。昨年2月、亀田がタイで武者修行した際に、ポンサクレックとスパーリングをした。「ボコボコにしてやった。今、やっても勝てる」との暴言を伝え聞いた王者は、今回の来日で「ビッグマウスにもほどがある」と激高。試合後も怒りは収まらず「次は日本人なら亀田。受けて立つ」と、勝手に挑戦者に指名する暴挙に出た。さらに「亀田はまだ経験不足の子供だ」と敵意すらのぞかせた。


以上は、昨晩のWBC世界フライ級タイトルマッチ「ポンサクレック・ウォンジョンカムVS内藤大助」戦に寄せられた亀田親子の発言記事のコピーである。


…酷い、これには比較的好意を感じていた僕もムッと来た。ビッグマウスもキャラクター性が大事なこの世界でしのぎを削るのに必要なことだと思っていたが、これは度を越えて正気とは思えない。親子揃って「ひたむきに」世界を目指す…ってのは普通にやってたらで達成できない。それはわかる。敵意を剥き出しにしなくちゃ保てないモチベーションってものもあろう…。…が、内藤、王者・ポンサクレックを『6回戦』レベルとは…。世界タイトルを12度連続防衛してきた王者に対して、また、血みどろになりながらも信念のために闘いとおした挑戦者内藤に対してもこれほどの「侮辱」はない。また、これは「ボクシング」全般に対する「侮辱」である。勇気あるもの、死に物狂いに戦った者への微塵の敬意もない親子の発言は「異常」である。


はっきり言って、 もう、応援したくなくなった。


 追記 


 数時間経ち、ちょっと感情も落ち着いてきた。…亀田本人はまだ18・19歳…。今や日本一有名なボクサーである。ちやほやされ、想像を絶するプレッシャーとの戦いを強いてきたし、それはこれからもさらに大きくなって行くわけだ。…そのおかれた環境は「特殊」な状況であることは多少差し引かねばならない。…が、父親はどうか?大の大人である。父親の史郎氏は以前ボクシングをやっていた…とあるが、プロを断念、我流で3兄弟を教え、ここまで上り詰めた。その努力と精神には感服する。…が、多少なりともリングで闘うことを夢見、また、実際にサンドバッグ叩いたのならば、昨晩の内藤、さらに、ポンサクレックの努力と根性を認めざるを得んと僕は思う。それを「言葉」にしろ、って言っているんじゃなくて、少なくとも、「6回戦レベル」などと愚弄せぬ心の「境界線」だけは越えて欲しくなかった。子供たちが見ている。自分の子供たちだけでなく、全国の子供たちに届いてしまうのだ。がんばった人間を「愚弄」し、がんばることが「馬鹿みたい」に聞こえたら、それはボクシングの尊厳の失墜のきっかけになるし、歪んだ心根の芽生えになってゆくだろう。

 

 …内藤もポンサクもしゃぁないなぁ、しょっぱい試合やったわ、まぁ根性だけじゃあかんってことや、まぁうちの「興穀」が本物ってとこ、みせたるわ、パーラだろうが、ポンサクだろうが、軽くさばいたるわ…


 みたいなことだったら、まだわかる。しかし、記事の信憑性もあるが、全くのデマとは思えない。…今後も含め、特に「史郎氏」には「道徳的」に、さらにもう少し「一般的」な側面に注意して発言して欲しい。それほど「注目」され、「期待」されているのだから、それは「有名税」と呼ばれるモノであり、もっと「発言」に対する「責任感」を持って欲しい。大阪人なんだから、お手なものでしょう。折角のファンたちが逃げて行くし、肝心のボクシングファンはかなりその発言に対して憤慨していると思いますよ。


 自分の子供たちが自分を見ている。全国の子供が見ている。…がんばった人間を批判するならまだしも、「愚弄」することは決して許されることではない。


 …親子ともどもちょっと目まぐるしくて「疲れすぎてる」のかな。