祖谷の前衛峰・国見山で、捜索のお手伝い。 | くまこ と くますけ

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9月25日。徳島県・祖谷の「国見山」へ登山に行ってきました。

  (先日、ちょっとアップしたの山レポです。

 

 

 

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当初は、祖谷の三方山を目指して出掛けたのですが

 

昨年9月の三方山登山も、通行止めだったけど(↑写真)

そこよりさらに麓より通行止めで、登山口まで車で行けず、、

 

 

 

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では、行先変更

 

そう言えば、この付近の国見山で9月15日に遭難事故があった。

岡山県のウォーキンググループの70代の女性が、山頂に姿を見せなかったそうです。

15、16日に徳島県警や地元の消防団で捜索したが捜索できず・・

という、徳島新聞のネット記事までは読んだが、

その後どうなったかはニュースもなく??

 

行ったことない山だったので、

なんとなく行ってみることに。

 

 

国見山(標高1409.0m)

コースタイム  3時間    歩行距離 6km

累積標高差   645m

*「四国のへそ」にあたる好位置にあるため、四国高峰群の大展望が

素晴らしい。

*途中、林道・川崎国見山線が通り、そこにも駐車場あり。

 

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遭難事故について

9月15日 岡山の登山会の団体二十数名が国見山に入山。

登山口から山頂まで約1時間半のルートです。

4-5名のグループになり山頂を目指す。

不明の70代の女性は最後のグループの先頭で歩行。

登山口から約1時間の場所で写真を撮っています。

その場所から女性はやや先行。

女性がいたグループが山頂に到着して初めて女性がいない事に気がついたそうです。

ルートの山頂側3分の1の間です。

女性がいた最後のグループと前のグループの間はそれほど空いていたとは思えません。

考えられる事は、道に迷ってしまった、

あるいはトイレの為に脇に入り足を踏み外すなどしてしまったか。

通報後、連日に渡り警察、自衛隊まで動員して捜索されたそうです。しかし未だに何一つ発見されていません。

 

くますけのつぶやき

女性はピンクのシャツにツバあり帽子、ダブルストック、ハイキングの経験は豊富だったそうです。

携帯電話は不運にも乗ってきた車に忘れていたそうです。

捜索では遺留品も何一つ見つかっていません。

仮に滑落したとすると帽子やストック、ザック等が飛び散るものです。

自分で色々歩いてみましたが、山頂近くの状況は南北に尾根が伸びており西側はやや急な斜面、東側は歩いて降りるのは無理に近い崖が何箇所かありました。

尾根はそれほどのヤセ尾根ではありません。この辺では一般的な山です。

ルート上は険しい部分はなく、間違えて脇に迷い込むような箇所は少ないと思います。

探しに来られていた仲間の方は、まるで神隠しにあったようだ、

と言っていました。

残念ですが。。。。

 

グループの責任者の方も後悔されていると思います。

どうしても大勢だと目が行き届きにくくなります。指示が行き届きません。

皆さんもグループで行動していて、ペースが違ったりして先に進んだりしたくなる事有りませんか?

でももし事故が起こった時に責められるのは責任者(リーダー)なのです。

何故一緒に行動していなかったの? どうして見ていてくれなかったの?

残された家族には山の細かい事情は理解できません。

残された仲間は後悔を背負って歩き続けます。

 

 

 

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9:40  後山峠登山口に到着☆

 

 

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登山口の目の前に、金比羅神社があります。

 

 

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まずは、お参り。

 

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なかなか渋い神社でした。

 

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9:50  では、登山開始。

因みに、、数台停められる駐車場もあります。

 

 

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急登・・。

 

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台風跡で、荒れてます・・。

 

 

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緑のドングリが、わらわら落ちてる・・。

 

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緑の栗も。。  残念・・風で落ちちゃったのかな。

 

 

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一応、登山道の脇を捜索?しながら歩いてみました。

 

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10:20  林道まで出ました。

奇麗な駐車場もあり、ここから登山する人が多いようです。

 

 

 

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では、山頂へ向かいます。

この時は、遭難された方がどこから登ったかも??でしたが、

のちにこの駐車場から登ったと知りました。

 

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立派な駐車場。

岡山ナンバーと徳島ナンバーの車が停まっていました。

「まだ、捜索してるのかな??」

 

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登ってすぐ、リンドウが♪  ちょっと和む。

 

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植林の森。

先ほどの道より、歩きやすい登山道(^▽^)/

 

 

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そして、、ちょっと登ったとこで、男性数人と遭遇。

岡山から捜索されに来たご友人と地元の祖谷の方でした。

 

色々お話すると、まだ何も手がかりも何も見つかっていないそうで

捜索を一緒にすることに。

 

 

 

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何故か、チョコがかかってる。  手がかりとは関係なし~。。

 

 

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しっかりした登山道なので、迷いようは無いような??

 

おトイレに行って、道を外れてしまったのか・・?

この日までにも、延べ200人以上の人で捜索されてるそうなので、

ストックなど何一つ見つからないのが不思議だと

皆さん話されてました。

 

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登山道をキョロキョロ歩いた後、、

 

 

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登山道以外も、左右に歩いて探します。

足元は、急に不安定になりますが、私達は、沢登りや藪漕ぎで

登山道以外も歩きなれてるので、大丈夫(^▽^)/

 

地元の方も、棒で支えながら分け入って探されてます。

ハイキングクラブの方は、、流石に歩きなれない道なので、大変そう。。

 

 

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植林の作業道が登山道と交差してるので、

そちらも捜索。

 

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普段、人の入らない道なので、自然がいっぱい。

 

 

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苔も、モサモサ。

 

 

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道が分かれてるとこは、崖下を見ながら、隅々歩いてみる。

 

 

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てくてく。

 

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作業道が、途切れてます。

70代の女性が、道なき道を歩けないだろうと引き返す。

 

 

 

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途中、またリンドウで一息しながら、、

 

 

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また、別の作業道を登ってみる。

 

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また作業道が行き止まり。。

 

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登山道に戻って、、

 

 

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登山道と防火帯の交わるとこで、防火帯側も登ってみる。。

 

 

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また、登山道に戻って、、崖下見ながら歩きます。

 

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石の社。

 

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避難小屋の中も、チェック。

山頂は、すぐそこなので、、

 

 

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私達は、巻き道で反対側に回ってから山頂へ向かう。

 

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山頂へ。。

 

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12:10  ランチタイム。

今回は、、栗イメージの山頂ケーキですが、行先変わったので・・。

 

 

 

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国見山・・名前の通り、見晴らしの良い山だそうです。

この日は、ガスが出てきてしまい。。

 

 

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12:45 捜索再開。  反対側の登山口側に下って探してみます。

 

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歩きやすい道です。

 

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遭難された側の登山道ではないですが、、

もしもの可能性をかけて。。

 

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どんどん下っていっても、、何も手がかり無し。

 

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遭難された女性は、登山経験豊富だそうなので、、

流石に山頂に着かずにこれだけ下れば引き返してるかな・・と、

ほぼ半分くらい下ったところで、山頂まで登り返し。

 

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元の道に戻ってから、、まだ見ていない作業道で下山。

 

 

 

 

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沼??  足跡無いので、大丈夫でしょ。

 

 

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段々と急になって、、道が無くなっていきます・・。

 

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普通の方が、歩かない道ですが、、

登り返すのも、トラバースも大変そうなんで

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GPSで、場所をチェックしながら下ります。

 

 

 

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14:40  林道まで降りてきました。

 

 

 

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14:45 駐車場まで戻ると、、皆さん帰られたようなので

残念ですが、我々も帰ろう。

 

 

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にゃんが待ってるので、急げ~。

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15:10   車のある峠まで降りてきました。

 

 

 

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帰宅は、、真っ暗な時間でしたが、お迎えに来てくれました。

 

なんでもないようなお山でも、ふっと遭難してしまい、、

しかも、20数名のパーティなのに、誰も気付かないうちに

居なくなるなんて。。

 

自分たちも、気を付けなくてはと、心から思う山行でした。

 

                    END