廃棄物処理コラム☆バイオマス廃棄物の処理方法☆炭化・ガス化施設の構成
<排出元向け>炭化・ガス化施設の構成
以前のコラムでは、『バイオマス廃棄物の処理方法』をご紹介しました。そこでは、バイオマス廃棄物が排出される状況は、①固形状(廃木材、動植物残渣など)、②液状(有機性汚泥、家畜ふん尿など)であること、処理方法もその性状に応じて選定されること、また、主な処理目的は、①ガス化などによるエネルギー利用、②飼料や肥料などのマテリアル利用に大別されること、そして、処理施設は、①メタン発酵施設、②炭化・ガス化施設、③RDF化施設、④高速堆肥化施設等があることをご紹介しました。
今回は『メタン発酵施設とは』『メタン発酵施設の構成』『炭化・ガス化設備(炭化・ガス化方式)』に続き、『炭化・ガス化施設の構成』をご紹介します。
■炭化・ガス化施設の構成■
炭化・ガス化施設は、受入・供給設備、炭化・ガス化設備、熱分解ガス燃焼設備、炭化物処理設備などで構成されています。それを図にしますと以下のとおりです。
<炭化・ガス化設備>
炭化・ガス化設備は廃棄物をガスと炭化物に熱分解する設備のことで、多くの設備が実用化されています。現状では間接加熱キルン式が最も多く採用されているようです。
<炭化物処理設備>
炭化物処理設備としては、炭化物から金属等の不燃物を選別する選別設備、炭化物を有効活用するため含まれる塩素を洗浄・脱塩する脱塩設備、炭化物の取扱いを容易にするための造粒(ペレット化)設備、炭化物の吸着性能を高めるため、蒸気などを使用して比表面積の増加を図るための賦活設備等があります。
以上
■廃棄物の適正処理体系(体系図)■
以下の図は、適正な廃棄物処理の7つ方法とその体系図です。
<今までのコラムの一例とお問合せ先>
★バイオマス廃棄物の処理方法
★メタン発酵施設とは
★メタン発酵施設の構成
★炭化・ガス化設備(炭化・ガス化方式)
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<船井総合研究所東新一>
☆廃棄物処理法(廃掃法)とは?廃棄物処理法の改正の背景や改正年度(1976~最新)・改正内容など☆わかりやすく説明
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