3Dプリンターでファンネルを作ってみた! 第2弾!!  今度はデュアルです! | うらっちのブログ

うらっちのブログ

サーキットを走ったり撮ったりする日々

twitter
https://twitter.com/Uratch_NSF100


ちょうど1年ほど前ですが
「流体解析したファンネルを3Dプリンターで作って試してみた。」
って記事を書きましたが

 

今回はその続編です爆  笑

 



前回のファンネルは結果はあまり良くありませんでした。






そこで今回はヨシムラデュアルスタック

似た形状にしてみましたチューチューチュー

 



これも以前の記事

セカンダリーファンネル(緑色の部品)の位置で

特性が変わりそうだと予想できたので
手軽に変更が効くような

構造にしてみました。

ファンネル間をつなぐジョイントを

簡素な丸棒(の部品)にして
長さの異なる丸棒を変えることで

セカンダリーファンネルの位置を変えれますニヤリ



とりあえず今回は2種類の長さを試してみます。


何とか制御を入れて自動可変なんかも出来ないかと考えましたが
ちょっとハードルが高すぎかなってことで今回は固定のみです
滝汗




3Dプリンターでの造形についてはDMM.makesを利用しました。

 



 

材質はエコノミーナイロン

 

造形方法は明記されてませんでしたが
おそらくレーザー焼結を用いた粉末(粉体)造形だと思います。



3Dプリンターのことを話し出すと

止まらなくなりそうなんですが
出来るだけ簡単に説明しておきます。
(元々3Dプリンターメーカーに勤務してたのでねグラサン)

粉末造形は薄く引いた粉(材料)に

レーザーを当てて固め、

その上にまた粉を薄くかぶせて

レーザーを当てて固めてってのを繰り返して

造形していく方法です。

 




完成品は大きな粉のカタマリから

発掘するように取り出します。ゲッソリ



色々と理由はありますがこの方式の造形は表面ザラザラで
分子間がスカスカな造形になります。

今回、材質をナイロンにしたのは

耐薬品性、耐ガソリン性が
前回使ったABSより良好だからです。

(値段が安かったってのもありますが)

なので今回についてはウレタン塗料での

コーティング処理はしていません。


これで価格は約7k円くらいです。
この業界にどっぷりつかってきた私からすると

驚異的な安さです。びっくり
製作期間が約2週間もかかりましたが

安いからOKでしょう口笛

 

 

↓データさえあればすぐ見積りができるのもいいところ



ファンネルをバラバラで造形すると

個数が2個になり価格が高くなるので

無理やりつないで1個にして造形しました。
届いたに姿はこんな感じ。

 



 

ニッパーで繋げた部分を切り取ってヤスリで仕上げです。

 



 

ファンネル間をつなぐジョイントは

PC(ポリカーボネイト)製の
丸棒を切って作りました。

 




 

細かな細工として取付ねじが出っ張る所は

ボルテックスジェネレータ的な突起形状にしてみました。

まぁ気休めですがてへぺろ

 



TM26はエアスクリューへのエア取り込み口が

変に出っ張ってるので逃げ形状を追加。

 

 

 

 

 

 

 



出来上がったファンネルを

サーキットに持ち込んでテストしました。



とりあえずいつも使ってるオーソドックスなファンネル(以下通常ファンネル)で
基礎セッティングをした後、3Dプリンターファンネルに付け替えて走行します口笛

 



 

 

まずはセカンダリーファンネルがキャブに近いほう(以下デュアルショート)で走行します。

 




インプレ的には。。。

回転の上がり方が良く言えばスムーズ、悪く言えばかったるいチュー
特に6~8千回転は回転上昇が重く

その感じが上までつながっていく感じでした。

 

最初は印象悪かったんですが
不思議とアクセルが明け易く(回り方が鈍いから?)乗りやすい印象。
タイムも通常ファンネルよりも速いラップで走れる結果となりましたはてなマーク



次の走行ではセカンダリーファンネルが

キャブから遠いほう(以下デュアルロング)での走行。


このファンネルに一番期待していたんですが、なんか微妙。。。ガーン


デュアルショートよりはエンジンは回りやすい感じですが
通常ファンネルと印象がほとんど変わらない。
タイム的にも通常ファンネルと大体一緒の結果となりましたえー

 



次の走行では通常ファンネルに戻して走行してみます。

パワー感がとてもいいです。

体感的にはすごい速く感じます。
乗っていて楽しい。笑い泣き笑い泣き笑い泣き


ここまでの結果で、今回も失敗かぁ~って

落胆していたんですえーんえーんえーん
ラップタイムを整理していて意外なことに気づきました。




一番感触的には良くなかったデュアルショート

一番速いラップを記録していましたびっくりびっくりびっくり

 

 

アベレージ的にも一番速い。。。





そこで次の走行では、

もう一度デュアルショートで走ってみます。


この時点で体力的にかなりヘバっていたんですが、

それでも通常ファンネルよりは
速いタイムで走れていました。びっくりびっくりびっくり

 




ホントはもう一巡くらい比較テストしたかったんですが、

体力が限界で諦めましたゲローゲローゲロー

 






この結果をどうまとめるべきか。。。。滝汗滝汗滝汗





確かにデュアルショートは遅く感じるんですが

反面アクセルが開けやすい感じもありました。


通常ファンネルやデュアルロングは

体感は速いものの乗りづらさも感じました。

その辺りがラップタイムに

影響しているのかもしれません。


正直今回だけでは結論が出ませんね。。。

再度テストを行ってみたいと思います。チューチューチュー


ジョイントの長さを変えてみたり、

手持ちのTM22でのテストもしてみたいと思います。ニヤリ