魯迅の美しいノートについて | 弁護士法人 東法律事務所の事務員ブログ@気仙沼

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 読書の秋もみじなので本のお話にします。中国文学界の重鎮といえば,魯迅ですが,仙台に住んでいたのをご存知ですか?

魯迅が書いた小説の中に藤野先生という本があります。魯迅が日本に留学したときに仙台で教わったのがこの藤野先生でした。

 

 中国からやって来て間もない魯迅が講義を受けていると、藤野先生はノートが取れるかと尋ねます。どうにか、と答える彼に、藤野先生はそのノートを週に一度提出するようにと言い、持ち帰ってすべて添削してくれたといいます。それは魯迅が仙台の医学学校(現東北大学医学部)を去るまで続いたのです。

 

 そのノートが現存しているそうです。最近,井上ひさしのベストエッセイを読んで知りました。魯迅博物館に保存されているそうですが,1992年に彼の生誕110年を記念して仙台の藤崎デパートで公開されて,井上ひさしはそのノートを実際に見たとのこと。そのときの様子がエッセイに書かれていました。

 

 立派なノートで全6冊。丹念に講義を書き取っていて,全くインクも色あせてなかったとのこと。各ページには人間の臓器の絵が描いてあり,色鉛筆で彩色され,図版でも見ているような美しさだったそうです。

 

 しかし,6冊の講義ノートの美しさをほんとうに支えていたのは,ページのいたるところに赤インクで書き込まれた藤野先生の筆跡とのこと。書き落としたところがすべて埋められていただけでなく,言葉遣いの誤りまで訂正してあったそうです音譜

 

 今年は魯迅生誕140年。コロナでなければ,どこかで記念展でもあったのでしょうか?ちなみにこの’藤野先生’というお話しは中国では教科書にも載っている有名なお話です。

 

 井上ひさしが美しいといったノートを一度,拝見したいものです!!

 マンボウうお座でした。

 

 そして,秋になるとでてくるキジの親子連れ。さてこの中にキジは何羽いるでしょうか?