紅の豚と言えば「ピンクのブタ」 | 飛行中年・空のサムライ

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Uコンやラジコンなど模型工作の世界を模型飛行機を中心に情報発信し、シニア世代の模型再開や青少年の模型工作を趣味とするきっかけになればとおもいます。
また、家族向けた自伝の側面もあり、幅広く投稿しています。

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私の大好きな作家は北村小松さんです。

先日、好きなジブリ作品として「紅の豚」をご紹介しましたが、私は紅の豚と聞くと、必ず思い出すのが北村小松さんが制作した空飛ぶピンクの豚 [ブタに包丁]です。

映画と空を愛したモダンな文学者、そして、明治・大正・昭和を生き抜いた人であり、我々模型飛行機愛好家の大先輩、劇作家、北村小松さんをご紹介します。

  北村小松(青森県八戸市出身、1901~64)は、松竹蒲田撮影所でシナリオライター・作家として活躍。日本初のトーキー映画「マダムと女房」の原作・脚本も担当、戦争中は軍部の依頼により「燃ゆる大空」や「渡洋爆撃隊」を連載、東宝映画「燃ゆる大空」の脚本も手がけ、海軍報道班員として従軍もしました。

また、模型飛行機愛好家やUFO研究家、空飛ぶ円盤や銀ブラの名付け親としても知られ、石原慎太郎等も影響を受けたと言われているそうです。

この写真は青森県近代文学館所蔵のブタ号です

戦後は戦意高揚映画等に関わった事で、昭和25年10月まで公職追放(GHQによる戦後のパージ)されていた時期もあります。
そんな北村さんが制作したのがUコンのブタ号(ブタに包丁)でした。
日本人には飛行機の研究等が禁止されたので、「これは飛行機ではない、ブタだ」と言ってピンクのブタをつくり、飛ばしました。

と言うわけでこれはUコン飛行機ではありません。

70年代に発行されていたUコン技術誌の歴史資料のコーナーに「ブタに包丁」として写真が紹介されていました。


こちらは青森県近代文学館のHPの北村さんとブタ号
写真のブタ号はそれぞれ違う物のようです。

自動車の趣味もあった、北村さんのスケッチ

代表作の「燃ゆる大空」や「マダムと女房」等はYouTubeにあります。
詳しくは、[映画と空を愛したモダンな文学者]と言うキャッチフレーズで青森県近代文学館が2011年に開催した「北村小松生誕110年展」のHPをご参照下さい。
◼︎北村小松生誕110周年◼︎