「病院の事務職になって4年目で仕事は一通り覚えましたが、将来への不安が強くなっています。
一番の不安は、このままここで働き続けて、他で通用しない人間になるのではないかという焦りです。
日々の業務はレセプトや窓口対応などのルーティンが中心で、一般企業で通用するようなビジネススキルが身についている実感がありません。
かといって、医療専門職が最優先される縦社会なので、事務職はがんばっても給与が上がりにくく、将来の昇給も見込めません。
それでいて、現場では経営陣と看護師の板挟みになり、人手不足のしわ寄せで業務ばかりが増えていくことにモヤモヤしています。
やはりもう転職したほうがよいでしょうか。」
最近、病院事務職の方からの転職相談が非常に多く寄せられています。
確かにこれだけ聞くと、
「うーん、これは転職したほうがいいかもしれない・・・」
と言いたくなってくるような相談内容ですよね。
実際、病院事務職は今、大きく二極化されているように思います。
病院経営を担うエキスパートとして、
あらゆる病院から引く手あまたのような存在を目指せる病院事務職と
事務作業や事務的なトラブル処理がメインで
多くがAIに取って代わられる可能性のある病院事務職。
これはそこに所属している方がどうこうというよりも
組織側が病院事務職をどのような存在にしていきたいか
どのように育てていきたいかというところを
きちんと持っているかどうかというところの差です。
従来のように、ライセンスを持った専門職がメインで、
「事務職なんていくらでも替えがきいて別に特別なスキルがなくても・・・」
というような感覚で捉えていると痛い目にあいます。
そういうところは、
これから病院事務職はどんどん集まらなくなりますし、
実際は今までも大きな役割を担っているわけですから
立ちゆかなくなってきます。
ここに気づいて、
病院事務職に病院経営の専門性やマネジメントスキルを
身につけさせようとしている組織とそうでない組織では
すでに大きく差がつき始めています。
ちなみにご相談頂いた方には、
病院がどちらのスタンスでいらっしゃるのか、
そして仮に「事務職なんていくらでも替えがきく」と思っているとしたら
その認識が変わる余地があるのかどうか
を踏まえて、転職を検討するのがお勧めですといつもお話しています。
今後の病院経営の命運を分かつのは
この「事務職」への捉え方。
従来の常識・習わしを超えて、
組織が人員や教育に投資できるか否か。
その見極めはすでに従業員側から始まってきているので、
まだ着手できていない医療機関は大急ぎで取り組まれることをお勧めします。
ただ今まであまりやってこなかったことでもあると思いますので、
どう手を付けて良いかわからないという方は
ぜひお気軽にご相談ください。
人事コンサルタント
金森秀晃








