最強のライフハックは自分を◎◎と認識することらしい | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。



10年以上社会に出て仕事をしていると本当に様々な出会いがあり
色々な経験をしますよね。
 

その中で得られた一番大きかったものは…
 

自分はたいして仕事もできないし、頭もよくないし、
面倒見もよくないし、なんでもないありふれた凡人である
 

という気づきです。
 

なんだか後ろ向きの発言のようですが(笑)全然違うので最後までお付き合いください。
 

ともすると、私たちは自分を特別な存在だと思いがちで、
なんなら周りより少しだけ優れているなんて勘違いしがちな生き物だと思います。
大変格好悪いのですが、私もそんなふうに思っていたことがありました。
 

ですが、野村證券時代に
自分より圧倒的に頭が良い人、
自分より圧倒的に仕事ができる人、
自分より圧倒的にかっこいい人、
自分より圧倒的に人間性がいい人、
自分より圧倒的に優しい人、
自分より圧倒的に面倒見がいい人、
自分より圧倒的に強い人、
自分より圧倒的に速い人、
自分より圧倒的に器用な人、
自分より圧倒的に胆力のある人、
自分より圧倒的に成果を出す人、
自分より圧倒的にリーダーシップがある人、
こうした人達の存在をこの目でみることができたことで
「あぁ…自分て自分が思っていた以上に
すごい凡人だし、秀でたものが何にもないなぁ…笑」と悟ったのです。
 

ですがこれで悲観的になったわけではもちろんありません。
むしろ、いい意味でしっかり諦めることができたのです。
 

私の社会人人生は、そこからが勝負でした。
 

「凡人で何者でもないから、これくらいでいいや」
とダメな意味で諦めるのか、
「凡人で何者でもないからこそ、何者かになってやろうじゃないか」
と吹っ切れて新しいゲームを見いだせるのか、
ここが10年後、20年後、ひいては30,40年後のキャリアに大きく影響してきます。
 

自分があまりにも凡人であることにびっくりしつつも(笑)
迷わず後者を選びました。
 

そこからは生き方や取り組み方が大きく変わり…
 

みんなと違ってうまくいかなかったときは…
「いやまぁ自分凡人だしね。そりゃそうだよね、天才たちより努力しよう」
 

仕事を任されたときは…
「え?凡人の私にお任せいただけるんですか?ありがとうございます。
必ずできるようにします。」
 

さぼりそうになったときは…
「こんなにも凡人なんだからさすがにさぼったら終わりでしょう…!やりましょう!」
 

こんな発想で仕事をするようになりました。
 

この結果、失敗しても恥をかいてもそこまでダメージがありませんから
どんどんチャレンジできますし、
さぼることを前提に自分を律する習慣も少しずつついてきたので
本当に元をたどるとすべては「自分は凡人である」という発想がよい影響を与えてくれていたのだなと感じています。
 

そういう意味では、
「自分の唯一無二の強みを見つけて伸ばして成果を出そう」
などと考えるよりも(それも悪くはないのですが)、
「自分が何者でもないからこそ、逆になんだってできる」
と考えてトライアンドエラーを繰り返し
得意・不得意を見つけて、磨いて成果を出していくほうが
圧倒的に速いということなのかもしれませんね。
 

私はありがたいことに社会人1年目で気づかせて頂いたのですが
「自分は凡人じゃない」なんていうプライドや幻想に囚われて
何十年も過ごしていた可能性があると思うとかなり恐ろしいです(笑)
 

この発想は(仮に自分が凡人じゃなくても凡人だと思うことで)何も損をすることはないので、
ぜひ皆さん一度試してみてください!
 

人事コンサルタント
金森秀晃