みなさんは、ジェネラティビティという言葉をきいたことはありますか?
この言葉は、アメリカ合衆国の発達心理学者で
精神分析家としても高名なエリクソン氏の言葉です。
ジェネラティビティというのは
エリクソン氏の造語ということもあり、
確固たる定義があるということでもなさそうなのですが、
「次世代の価値を生み出す行為に積極的にかかわって行くこと」
を意味する言葉であると言われています。
私は学者ではありませんので、
あまり派手な意訳をすると怒られてしまうかもしれませんが(笑)、
彼の書籍を拝読する中で
「(どんなことがあっても)未来をよりよくできる、何かを残せると信じる力」
だと感じました。
もっというと「明日の自分を信じる力」であると思いました。
なぜ突然この話を持ち出したかというと
最近立て続けにこのようなご質問をいただいたためでした。
「どういう人材を幹部候補にしたらよいか?」
「どういう人材を採用したらよいか?」
「どういう人材は昇格させないほうがよいか?」
その答えとしてふと、
この「ジェネラティビティ」という言葉が浮かんだのです。
今までたくさんの方々と関わったり、お仕事をさせていただきましたが、
伸びる人材というのは、現時点の能力が高い人ではなく、
圧倒的にこの「明日の自分を信じる力」を強くもっている人でした。
もちろん要職に就けるとなると
それなりの知識や能力も求められるかとは思いますが、
極端な話、このジェネラティビティが備わっている人材であれば、
ある程度の知識や能力不足には目を瞑ってもよいくらいだと思っています。
単なるポジティブシンキングではなく、
思わしくない事実や結果を受け止めて、次どうすべきか、
未来に何を生み出すかについて考えることができる人材は、
速度はそれぞれですが、必ず成長し
周りにもポジティブなエネルギーを与えるからです。
採用、昇格対象者で迷ったら
是非この「ジェネラティビティ」について
思い返してみてくださいね♪
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人事コンサルタント
金森秀晃