現在日本では500万人以上のうつ病患者がいるとされています。
働き手が少なくなっていくと言われ始めた昨今、
さらにメンタルヘルスを壊す可能性は、組織にとって最大のリスク。
とはいえ抗うつ剤の投薬は対処療法に過ぎないため、
これからは今までの能力育成は主に業務に関する
ハードスキル( 専門知識やPCの操作技術など、武器のようなスキル)
を求められることが大半でしたが、
今後はストレスマネジメントの能力育成、といった
ソフトスキル(セルフマネジメントやモチベーションアップのような、
武器を使いこなす身体を鍛えるスキル)の育成が
長期的な人材活用のポイントになってくるのかもしれません。
ソフトスキルのうち、もっとも根幹を担うと考られているのは、内発的動機についてだと思います。
社会人経験を積めば、内発的動機の強さ(なんのために
それをやるのか?という自分の理由)がパフォーマンスを決める、
というのは実感される方が多いのではないでしょうか。
「リーダーを担わせたいんだけど、この部分が弱いが故に、大事なところで逃げ腰になったり
粘れずに成果が出せないスタッフが増えてきた」という相談をいただくことも少なくありません。
ではなぜ内発的動機の形成が大事なのでしょうか?
それは目の前の仕事に向かい合う動機を自分の中に
きちんと作れなければ、例えば修羅場で逃げずに立ち向かえないからだと思います。
その動機は、内側から自分を支えてくれる「軸」のようなものが必要になります。
仕事においてはストレスをいかにマネジメント
できるかが成果を出す上で非常に重要になります。
理不尽な状況や思うようにいかないと感じていても、
それらを織り込み済みで取り組むには、
そう感じている状況に蓋をしてしまうのではなく、
なぜ、やるのか?に立ち返ることで、
活路を見出すことができるように思います。
仕事は私達の問題解決能力を高めてくれる場所。
そう考えてみると、上手くいかないことがあっても
自分のレベルアップのために出てきてくれている、ラッキー(^^♪
と思えるかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森秀晃