「「一」を大事にせよ」
これは野球界の言わずと知れた名監督 野村克也氏の言葉です。
「一」ははじまりであり、基本であり、本質、すべてでもある。
「一」がなければ「二」も「三」もない。
「一」の内容と結果がその後を決める
という意味だそうなのですが、これを見たとき、
新卒1年目の時に野村證券のインストラクターの方から厳しく指導されていたときのことを思い出しました。
野村證券ということで、厳しいイメージを持たない方は少ないと思いますが(笑)
時代も時代だったので、それはそれは厳しい指導を頂いておりました。
(落ちこぼれで怒られやすかったのもあると思いますが。笑)
目標数値に関して詰めて頂くことの他にも、
例えば、
・挨拶が小さい
・掃除が行き届いていない
・机が汚い
・封筒ののり付けが雑
・(これを終えたらやろうと思っていたのに)なぜまだ電話していないのだと怒鳴られる
・数字がよくても1日100件は電話をかけろと言われる
等々、とにかく、学生上がりの私からしたら小姑めいているというか、
そんなことまで言われなくてもわかりますよ、という内容であったり
そこまでやる必要あるのでしょうかということもありました。
しかし、今にして思えば、その「一」なくして「二」は生まれず「十」にすることもできなかったと思います。
成果をあげる社会人に必要なことを徹底的に教えて頂いたと感じております。
なぜなら、それらはすべて「成果を出すための基本のプロセス」を指摘してくださっていたからです。
例えば、なぜまで電話してないのだと怒鳴られた点は、一見小姑めいていますが、
「置いておいて生産性のないものは決して置いておかない」
という成果を出す人間のゴールデンルールであり、そこに“事情”があろうとも、
そのことができていないという事象を心を鬼にして指摘してくださっていたというわけです。
(そう考えると、とんでもない愛情ですね)
得てして「一」は、自分サイドの都合でいくと
非常に非効率的にみえてしまったり、面倒に思えることが多いのも事実です。
しかし、そう思ったときこそがチャンスなのだと思います。
「なんだか口うるさいな」
「面倒だなぁ」
「それ今やらなきゃいけませんかね」
と主観の自分がいってきたときこそ、
「あ、これは飛躍するための基本稽古をやるチャンスかもしれない」
と認識して、取り組んでみるのもよいかもしれません。
1年後、2年後と言わず、すぐにその効果を実感できるときがくると思います(^^)/
主観のNoをサインとして、いつまでもチャンスを掴める人間でありたいと思っておりますので、
私も日々頑張ります!
人事コンサルタント
金森秀晃