ここ１年、
日本企業の自社株買いは２兆円を超える。
株高局面にもかかわらず、だ。（本来、株高局面では進みにくい。）
要は、
カネが余っている、ってことだ。
（企業研修なんかをやっていると、特に感じる。）
ただ、
原因として、
企業業績の回復をあげる人もいるが、
それは、
ちと違うんじゃないかしら。
おそらく、
カネが余ってんのに、
投資先が見つからないのだろう。
ビジョンが建てられないので、
とりあえず自社株買い、ってわけだ。
個人に置き換えてみれば、
「体力や時間はあるのに、
やりたいことが見つからない、
今やっていることは本当にやりたかったことと違う、
時間はまだまだあるから、とりあえず自分探しを。」
といったところか。
そして、
ついつい、
「明日生きる自分」に時間やエネルギーを費やさず、
「今、安心できること」に費やしてしまう。
（僕も、そんな時間の使い方ばっかり…
）
企業の場合、
銀行（環境）がそれを助長している。
未だに、
「ビジョン」に投資せず、
「担保や保証」を必須とし、
その傾向がさらに加速するような行政判断が次々と生まれている。
僕らは、
環境に弱い。
ただ、
自分にとって不利な環境から得られるモノほど得難いものはないらしいぜ！
「逆境が人に与えるものこそ美しい。
それはガマガエルのように醜く毒を孕んでいるが、
その頭の中には宝石が詰まっている。」
てのは、
シェイクスピアの言葉だ。