昨日は、
カウンセリング三昧の一日だった。
僕は、
カウンセリングやコンサルティングにおいて、
多く、弁証法を基本的姿勢として用いるんだけど、
その理由として、
大きく以下の3つの特徴が挙げられるよ。
1.力動的構造理解と同じように、
弁証法は現実の基本的相互関係性、
またはその全体性を重視する点。
つまり、
問題や人間を部分として捉えるのではなく、
一つの「宇宙」として捉え、
全体との明らかな関係性のない分析結果は重要視しない。
(最終的な目的や全体と関連のない情報に翻弄されない、
ってことね。)
2.現実を変わらないものとして捉えるのではなく、
むしろ対立する力を内包し統合することによって、
常に、
新たな対立する力へと進化していくということ。
これは、
「成長」のメカニズムを解き明かせば、
よく分かることだと思うけど、
テーゼに対するアンチテーゼを内包することによって、
すべての事象が進化への足がかりになる、ってことさ。
3.そして、
3つ目の基本的特徴として、
現実の「本質」の設定を、
中身や構造ではなく、
変化と過程にあると仮定していることだ。
僕自身の、
基本的姿勢もそうなんだけど、
今、一定時点における構成内容は、
その事象を説明する材料に過ぎず、
「本質」は、
変化を前提とした、
過程の中に存在する、今、だ。
そうした視点で、
人間や問題をみると、
必ず解決策がある、ということが分かり、
全ての事象に意味がある、
ということも分かる。
こうした姿勢で挑んでいると、
今の自分に何らかの意義を抱くような、
勘違いの伴った傲慢な発想から逃れて、
誰に対しても、
方法論を知らないだけのイタミを負った人間として、
可能性を信じた眼を持って向き合えると思うんだよね。