陰陽昇華術 | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

run to the water昨日は、
カウンセリング三昧の一日だった。

僕は、
カウンセリングやコンサルティングにおいて、
多く、弁証法を基本的姿勢として用いるんだけど、

その理由として、
大きく以下の3つの特徴が挙げられるよ。

1.力動的構造理解と同じように、
弁証法は現実の基本的相互関係性、
またはその全体性を重視する点。

つまり、
問題や人間を部分として捉えるのではなく、
一つの「宇宙」として捉え、
全体との明らかな関係性のない分析結果は重要視しない。
(最終的な目的や全体と関連のない情報に翻弄されない、
ってことね。)

2.現実を変わらないものとして捉えるのではなく、
むしろ対立する力を内包し統合することによって、
常に、
新たな対立する力へと進化していくということ。

これは、
「成長」のメカニズムを解き明かせば、
よく分かることだと思うけど、
テーゼに対するアンチテーゼを内包することによって、
すべての事象が進化への足がかりになる、ってことさ。

3.そして、
3つ目の基本的特徴として、
現実の「本質」の設定を、
中身や構造ではなく、
変化と過程にあると仮定していることだ。

僕自身の、
基本的姿勢もそうなんだけど、
今、一定時点における構成内容は、
その事象を説明する材料に過ぎず、

「本質」は、
変化を前提とした、
過程の中に存在する、今、だ。

そうした視点で、
人間や問題をみると、
必ず解決策がある、ということが分かり、
全ての事象に意味がある、
ということも分かる。

こうした姿勢で挑んでいると、
今の自分に何らかの意義を抱くような、
勘違いの伴った傲慢な発想から逃れて、

誰に対しても、
方法論を知らないだけのイタミを負った人間として、
可能性を信じた眼を持って向き合えると思うんだよね。