まるで、
我が身に起こっていることとは思えないほど、
思考が形態に還元されていく。
それは、
老いぼれて力をなくしたはらわたに、
使い古しのコンドームのような生々しさを与える。
いささか、
過剰といえるほどの妄想は、
その足取りにかつてないほどの色を添える。
おそらく、
狡猾と残虐と冷酷と退屈のハザマにこびり付いた、
脳みその破片がむしり取られる音なのだろう。
もしくは、
ぐちょぐちょに盛られた皿にかぶり付きながら、
固くなった一物をしゃぶらせている音に違いない。
なるほど、
そこから遠ざかれば遠ざかるほど、
物理的な言葉の連なりは速度を増すようだ。
そのうえ、
さっき生まれたかのような表情で、
心からの驚愕をさらすというのか。
要は、
一点の曇りもないパラノイアこそ、
完全なる認識じゃねえのか。
ハハッ、
僕はまたここに立って、
さらに冷たい情熱を抱くしかないようだよ、ママ。