血の祝祭日(1963) | とし104の気ままに映画プログ2

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 すんごい目力なオジチャンww







 ついチョイ前にお亡くなりになった巨匠ハーシェル・ゴードン・ルイス御大のホラー映画デビュー作でございます。巷に溢れる「ゾンビ」もの「殺人鬼」もの「オカルト」ものなんかでもよくある血みどろスプラッターものの元祖を撮ってしまったのはルイス御大なのです。世界で初の内臓はらわたをぶちまけたスプラッター映画のインフルエンサーであるかもしれない本作は一体?どんくらい?怖い((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルな作品か❔❔チェックしてみたいと思います。



 

 冒頭、お風呂に入ろうとしているしずかちゃん(仮)がいる。レイディオでは今日も若い女子ばっかり狙った連続殺人事件が発生しているので戸締りは厳重に、夜外を極力出歩かないようにと放送されていた。

 しずかちゃん(仮)はレイディオを止めてお風呂に入る準備をする。傍らに『古代宗教儀式』とタイトルが書かれた本を置いておく。そしてまったりと風呂につかっているところに・・・・・・・・・・・

 「ヒギャャャャャャャャ~‼️」怖いギラギラな目付きをしたオッサンが短剣を手に襲撃してくる‼️‼️‼️‼️
 しずかちゃん(仮)は逃げる間もなくあっという間に瞬殺される‼️ おまけにオッサンは短剣の切っ先で彼女の眼球を抉り取って片足も切断して恍惚に浸っていた❗❕





 エジプトのスフィンクスとピラミッドをバックに『BLOOD FEAST』と血濡れのタイトルが出てきます。


 続発するうら若き女子を狙った連続殺人事件に警察(たった二人!?)では頭を痛めていた。身体のパーツを一部だけ持ち去る猟奇的な犯行にもかかわらず現場には一切手がかりが無く、捜査は難航していたのであった。友人や知人、関係者を探るが決定的な証拠や手がかりとなるものは何一つなかった。

 そんな中、ラムゼスの仕出し料理店に上品セレブな奥様が、娘の誕生日祝いに何か?特別な料理を作ってほしいと依頼をする。ラムゼスはギラギラした目つきで「それならマダム。とっておきな特別な料理がございます。古代エジプトの王たちが食した晩餐料理を5000年ぶりに再現してみせましょう🎵🎵」言ってのける。奥様は「まあ⁉️素敵❗じゃあ楽しみにしてるわ☺」と一週間後に注文予約をして、ラムゼス商店を去る。
 ラムゼスは奥の部屋に入ると紫のローブに包まれた女神像に祈りを捧げる。
 「お~暗黒の女神よ❗今こそ愛の晩餐を捧げます。女神よ我はあなたの忠実な下僕。黒い月の女神よ…」



 ラムゼスはこうして、単独でせっせと食材(人肉)集めを続けるのであった。連日新聞に報道される女子を狙った連続殺人事件に警察は苛立ちを隠せなかった。指紋とか証拠が一切検出されなかったのだ。
 
 浜辺でいちゃつくカポーがいる。女子の方は件の殺人事件を気にして怖がっていたが、男子が「そんなん気にせんと。何かあったらおいらがまもってやるき」とブチューと熱い抱擁を交わしていたら・・・・

 カポーでもお構い無しの問答無用の襲撃をしてくる‼️ラムゼスに男は隙を突かれドッ突いて気絶させられ、女子はむざむざとぶっ殺される!❗❕❗❕
 今度は「マニアック」ばりに女子の頭皮をベリベリと剥がして脳みそをテイクアウトして行く。


 後にこの男子と警察による実況見聞が行われるが、男子はドッ突かれて意識が混濁している上に後悔先に立たず、過ぎたるは及ばざるが如しで泣き喚いているだけで確たる証言は得られそうにはなかった。ただわかったのは目つきがギラギラした中年男ということしか判明しなかった。


 


 ラムゼスは奥の調理部屋でネルネルネルネの魔女みたく謎のスープらしき?調理に取りかかっていた。「暗黒の聖なる母よ…もう少しです…もう少しで完成です…」と何やらかにやらぶつぶつ呟きながら料理に取りかかっていた。




 ラムゼスは犯行するのは夜や夜中に限らず白昼だろうが夕方だろうがお構い無しに行っていた‼️
 モーテルに一人で帰った女子の入った瞬間を狙って押し入り、口の中に手を突っ込んでムリヤリに舌を引っこ抜いて殺害する。




 娘の誕生日パーチーを予約したマダムの娘のスゼットとマダムは話をしていた。若い女子ばっかし狙われるから気をつけてね。でも誕生会やれば嫌なことも忘れるわなどと会話をしていた。
 スゼットは古代エジプト史の講義に彼氏(二人しかいない警察の若い❔方でもオッサン)と来ていた。
 そこで行われる講義のテーマはあまり知られていないカルトな儀式である。女神イシュタルについての講義であった。
 イシュタルは5000年前のエジプト人やアッシリア人に崇拝されていた暗黒の女神であり、最も残虐な信仰でもあったが、一方では美と愛の女神とも呼ばれヴィーナスやアフロディーテにも例えられている。しかしイシュタルは悪徳の女神であった❗
 イシュタルの祭典は初春に行われ、ナイル川のほとりで生命が息吹く頃です。シャモス高僧が指揮って6日間男と女が乱交状態でまぐわり、肉欲が地を支配するかのような乱れっぷりになり、そして7日目に寺院で生け贄を女神に捧げる儀式が行われる。若い女官が生け贄になる。流れ出る鮮血は銀の皿に注がれ内臓や手足は料理されるのである。この恐るべし料理が食べ尽くされた後に女官がイシュタルとして甦り生ける女神となるのである。
 この残虐な風習は第15代の王朝になってようやく廃止されたが、今現在でもこのようなカルトを崇拝する輩が存在していると締めくくる。
 とまあネタバラシな講義が終わり、スゼットは彼氏のピートに誕生会来てね❤️と念を押すが、この物騒な殺人事件が続いているからきちんと定刻通りに行けるかはわからないと言う。夜道は物騒だから車でスゼットの家まで送ってあげる。途中で濃厚なキスをかます( ´Д`)=3


 そんな時、件の連続女子殺人事件の被害者だが辛うじて生きている女子ジャネット・ブレイクが入院している病院へと警察二人は向かう。彼女はラムゼスの襲撃で顔の皮膚を抉られた⁉️⁉️ということらしいが、さすがにその描写はなく包帯でぐるぐる巻きにされて瀕死の状態でベッドの上で横たわっていた。
 そんなまともに動けない彼女に「どんなヤローでした?」と容赦なく質問攻めをする。ダメ(*_*)でしょと思いつつも彼女は最後の気力を振り絞って「イター!イター!」とうわ言のように繰り返しそして息絶えた。
 それだけでは決定的な手がかりになるとは思えないがスゼットの彼氏のピートが「どうも?どっかで聞いたことがあるような言葉だな?なんかひっかかる」とひらめいてくる。



 ラムゼスは予定通りに誕生会の支度を整えていた。「あと一品揃えば明日にはイシュタルは復活します❗❕」と宣言していた。
 スゼットは友達の女子二人とプールで戯れていた。ラムゼスは茂みから彼女らを視姦していた。そしてスゼットのダチが一人で帰宅しているところを背後から襲撃してドッ突いて拉致る‼️‼️

 警察もすぐに把握する。スゼットにも知らされるが、予定通りにスゼットの誕生会は行われることになる。


 スゼットはラムゼスに捕らえられ、イシュタル復活のメニューの一つにされるために縛られ鞭打ちの刑にされていた❕❗背中に血が滲む‼️




 ピートはイター!とイシュタルの一致とスゼットの誕生会パーチーで特別なエジプト料理が供されると聞いて、さらに風呂場で殺されたしずかちゃん(仮)やスゼットのダチが持っていた「古代エジプト研究史」の本の愛読者であるのが共通しているのを一気に突き止める。
 ファド・ラムゼスが怪しい😾⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️

 警察二人は早速、ラムゼスの仕出し料理店に家宅捜索に入る。そして秘密の調理部屋に入ると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 鞭打ちの末に死んでバラバラに解体されたスゼットのダチの死体が調理台の上に無造作に転がっていた‼️‼️‼️‼️
 イシュタルの女神像がガンつけるように設置されてある。警察官二人はスゼットが危ないと睨み他のお巡りさんにも緊急手配を要請してスゼットの誕生会のところに急行する。





 ラムゼスはスゼットの家に来て、イシュタルの晩餐の最後のメインディッシュである女官に当たる食材にすべくスゼットをベッドの上に寝かせスゼットに形式だけですからと頼み込んで、目を閉じて「イシュタルよ❗あなたに全てを捧げます❗」と宣誓してくださいとお願いする。半ば冗談半分だと思っていたスゼットだが、一応ラムゼスの言う通りにやってあげる。
 スゼットが言われた通りに目を閉じてラムゼスに言われた通りのセリフを唱える。ラムゼスは爛々と目を輝かせ「イシュタルよ❗今こそ晩餐が始まります❗」と大鉈を振り上げる(゜ロ゜)


 そこに「志村!後ろ後ろ!」じゃないけどマダムが「ラムゼスさん。お料理まだかしら~ん?」と入って来ちったもんだから、愛娘に狼藉を働こうとしているラムゼスを見て「ギャァァァァァァ~オオ❗❕❗」と大絶叫してしまってラムゼスは一目散に退散する。

 ピートがスゼットを抱きしめる。マダムとスゼットに全てを説明する。ラムゼスが女子ばっかし狙った連続殺人犯であり、この料理は被害者の人肉料理であることとスゼットのダチも殺されたことを一切合切話す。
 マダムは
 じゃあ代わりにハンバーガー🍔を用意しないとなんないな…
 と呟く。




 ラムゼスはびっこをひきながらお巡りさんの追跡から懸命に逃げる🏃🏃🏃🏃🏃🏃🏃🏃🏃🏃🏃
 ピートともう一人も一緒に追っかけ四人がかりでラムゼスを追跡するが追いつかないコントのような逃走劇を繰り広げる。ゴミ捨て場に逃げて来たラムゼスはちょうど発車しようとしていたゴミ処理車に飛び乗る❗だがゴミ処理車はガッコンガッコン装置を作動させたため、ラムゼスは絶叫とともにゴミ処理車の機械に巻き込まれて圧死してしまう‼️‼️
 ピートが車に追いついて運転手を止める。運転手は「何事?」な感じで降りて、後ろを見てビックラする。ラムゼスの血がベットリと滲ん




でいた。


 ピートはため息をつきながら「これでよかったんだ…街のゴミを始末してくれたんだ…」と吐き捨てる。その後はピートが同僚に偉そうに推理と謎解きを説明して、ラムゼス商店の奥にあるイシュタルの女神像が血の涙😢を垂らしてエンディングとなる。


 世界初のスプラッター映画と言う触れ込みで、半ば伝説のカルト的な扱いで喧伝していたような気がします。八十年代にビデオレンタル店のホラー映画コーナーの片隅に「悪魔の調教師」なんかと一緒に並んでいたのを見たような記憶があります。確かにストーリーはあってないような単調で冗長で間が長く感じて眠くなってしまうかもです。それから時代が進んで七〇年代八十年代のトム・サヴィーニとかジャネット・デ・ロッシなどのSFXやCGやVFXなんかで何でもリアルに作れる現代のホラーと比較するとチャチさやチープ感は否めません。朱肉のような赤い血糊と動物の内臓なんかでこさえた手作り感が醸し出す不気味な空気が半世紀以上も前に作られた作品ながらもホラー映画としての息を与えているのだと思います。大体同時期の怖い映画と言ったらヒッチコックの「サイコ」やマイク・パウエルの「血を吸うカメラ」やハマーフィルムの「ドラキュラ」なんかですが、これらの作品でも良識ある一般ピープルからは「怖い!グロい!キショイ!」と眉をひそめられたらしいですがそんな大昔に総天然色カラーで血まみれ、内臓剥き出しなんてのをリアルに映像化したら驚天動地ののけ反りもんなくらいにショッキングだったかと思います。でも人の欲求は正直なものでタブーで見てはいけないヤツほど好奇心をくすぐるもんでドライブインシアターでかなりのロングランをしたらしいようです。


 関東ではいち早く梅雨明けして暑い日々が続いておりますが、平成になって最悪の大水害に見舞われた西日本の方々はさぞかし大変なことかと思われお悔やみ申し上げます。地震や自然災害などが続発しておりますが、「備えあれば憂いなし」でしっかりと対策と保険に入って万が一に備えてお過ごしください(*^^*)