ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド(1981) | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。





呼んだ~??




久々にゾンビもの行ってみよ~か?






ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」のヒットにより「サンゲリア」や「バタリアン」「デモンズ」などの劇場全国公開されたメジャーなのから「ゾンビ3」や「ナイトメアシティ」などのビデオレンタル止まりの未公開作など有象無象のゾンビ映画が作られてきました。わたくしもいくつもUPしました。これもそのUPしてきた作品にひけをとらないキョーレツキテレツなインパクトを植えつけてくれること必至の問題作なんですわ♪



パプアニューギニアのとある研究施設?!
ホープランドと名づけられた?!その立派な建物のプラントで進められている謎の計画「スウィート・デス」とは一体何ぞや????
ゴブリンの煽るようなサウンドで否応なしに緊張感が高まります♪ って?おい?何で「ゾンビ」や「サスペリア」みたいなメジャーな映画でないこんなのに(失礼か?)ゴブリンの音楽がかかってんのか?
新たな楽曲とおぼしきものはなく、よくよく聴いてみると…「ゾンビ」でかかっていたサウンドをそっくしそのまんま、何のひねりもなく使っているんですわ(^_^;)

ホープセンターの機械室を見回っていた職員2人が無菌室なはずなのに?ドブネズミの死骸が落ちているのを見つける! 職員Aがそれを拾い上げると・・・急にドブネズミはチュウチュウ鳴きながら職員Aの防護服の中に入り込み職員Aを無残にも喰い殺す!!
職員Aは機械の方にバタッと倒れ込む。そのせいかはわからないですが…緑色のガスがもくもくと漏れ出す!


ミラ・ジョボヴィッチの出てた「バイオハザード」のような展開を20年も前に先取りしていたとは…
チョイ褒めすぎかな?  この事故のせいによりたちまちホープセンターに悪魔のガスが充満する。と同時に職員たちは次々とゾンビ化していく。責任者みたいなオッサンが「スウィート・デス計画は失敗に終わった・・・恐ろしい!かくも恐ろしいものを邪悪なものをこの世に産み出してしまった!世界は破滅だ~」と言っております?




警報が鳴り響くなか……ガスは漏れ続ける・・・・・





場面は変わって、アメリカ大使館らしきところを占拠するテロリストたちと対峙する警察と特殊部隊に変わります。「ゾンビ」でもオンナシような場面があった感じもありますが、こちらにはゾンビは出てきません。テロリストの要求はホープセンターの情報の公開と稼働の停止とからしいです?ホープセンターってそんなに有名なスポットかしら?? まあ確かにオープニングで映る夜景は結構きれいかもしんないけど…
ここにテロリストの鎮圧に特殊部隊が登場します。しかしロンドン中尉(一応こん中のリーダー)、ビンセント(四角い顔の渋い人)
オズボーン(若ハゲ)、サントロ(ランボー風ロン毛)のたったの4人だけ?!だが警察の人たちは「これでかたがつく」と安心している。特殊部隊は屋根から侵入して、首尾よく一人一人テロリストを始末していきます。テロリストの方も何か緊張感があまり感じられないラフな格好で見回りもブラブラ歩いているだけっぽい。リーダー格の男たちと人質がいる部屋に催涙弾が撃ち込まれ、煙でモクモクになる。リーダー格の男は「チキショーてめ~ら全員ぶち殺したるww  どーせ皆死ぬんだ!」と人質をぶっ殺しそうな間一髪のところでロンドンたちに残らず射殺される。リーダー格の男は「おまいらはどうせ全員死ぬんだ!生きたまま喰われるんだヮヮヮヮ~」と意味ありげな言葉を呟きつつ息絶える。



特殊部隊の4人はこんなんでも一応エリート精鋭部隊なのか?次の任務へとパプアニューギニアへと赴任していた。任務は極秘のトップシークレットで詳細はロンドン中尉以外は知らない。
空港へ着いた4人を待ち受けていたのは無政府状態で軍本部とも交信が途絶えていて
どうすることも出来ないので、かっぱらったジープに乗り込み道なき道を奥地へと進める。



ちょうどその頃、もう一組のグループが同じように車を走らせていた。人気?芸能リポーターのリアと密着取材をするカメラマンのマックスと原住民に襲われて瀕死の重傷を負った子供を連れた一組の夫婦の5人だ。子供が襲われた事で些細な言い争いをしていたが、建物が並んだ長屋みたいなところで小休止し、リアとマックスは水を汲みに、夫婦の母ちゃんの方は外の空気をと建物を探りに、運転で疲れた父ちゃんは苦しそうに唸っている子供を抱っこしながらうとうとお眠モードになる。

水を汲みに行ったのに、子供が瀕死状態で苦しんでいるのに、のんびりと「水の妖精の撮影だ~」と呑気に水辺で撮影会気分でリアを撮影するマックスとカメラの前でポーズを決めるリアに水中からドザエモンゾンビが「こにゃにゃちわ~」とサプライズ登場してくる!!


と同時に林の茂みから続々とゾンビがのそのそと現れて来る。絶叫するリア!!
「何だろう?あの人たち?病気か何かかしら~」
「とてつもなく嫌な予感がするわヮヮ~。とっとと逃げなくちゃ~」とリアとマックスはノロノロトロいゾンビを突き飛ばしてダッシュで逃げる。

外の空気を吸いにと車から出た母親は、建物の中を探ると…うずくまっている神父様がいる?!母親は「神父様!どうなさったのですか?大丈夫ですか?」と肩を叩くと・・・・・・・・・・・

やっぱり神父様もビックリ顔のゾンビと化してて母親に襲いかかる!!  一方の車で休んでいた息子と父親の方も「ヴヴヴヴ
~」と苦しがっていた息子はパタリと死んでまうが・・・ゾンビとして再び起き上がり悪鬼のような形相で父親を貪り喰う!!

リアとマックスは建物を目指して進んで来たロンドンたちに助けを求める。特殊部隊の一同も「何事ッ?」と目を白黒させる。
ゾンビたちはワラワラと集まって来る!!
車の中を覗いたマックスは思わず息を飲む?! そして「オェェェ~」とローゲーを吐いてしまう!車の中ではゾンビ化した息子が父親をモグモグと喰らっているのをモロに目撃してしまったからだ!!!
リアははぐれてしまったマックスを探しに建物の中へ入る。サントロとオズボーンが違うところから中を調べる。直ぐにサントロとオズボーンの前にゾンビの群れが現れる! サブマシンガンを思いっきり撃ち込み、弾丸の嵐をくらわせるが全く倒れることなく手を突き出してこちらへと迫ってくる!!  やれやれと頭をかかえる2人にサントロはライフルをゾンビの一体の頭部に命中させる。するとゾンビはパタッと倒れる。ゾンビの弱点は頭を撃ち抜くこと!とようやく悟るのであった。

リアは部屋で、あの母親を襲撃した神父様ゾンビとバッタリ鉢合わせする。ついでに「怪談逆さ吊り幽霊」みたく血みどろで母親が天井からダラーンとサプライズぶら下がりしてくる(゜ロ゜;

驚いて固まっているリアに神父様ゾンビが悠々と迫ってくる!! てか動きがスローモーすぎ(^^;
結局、神父様ゾンビは駆けつけたサントロに頭を銃で撃ち抜かれてやっつけられる。
父親を無残にも喰い殺した子供ゾンビはロンドンやビンセントたちにも襲いかかろうとする。子供ゾンビに銃弾を容赦なく浴びせるが…全く効かない?  ここにもサントロが「頭が弱点だ!」と子供ゾンビを退治する。

子供ゾンビの勇姿?! しかもマシンガンで蜂の巣にされる!!


成り行き上、リアとマックスを助け出した特殊部隊たちは2人と行動を共にする。
ビンセントがロンドン隊長に「あの娘ッ子は確か売れっ子レポーターのリアですよ。どないします?」と問いかける。ロンドンは「マスコミはちと厄介だな~村に着いたら降ろしちまおうぜ」と極秘任務を一応隠そうとする体を取る。


ホープセンターを目指す特殊部隊は「食人族」みたいな未開の部族の村を通らねばならなかった。しばらくの間この地で暮らしてきたリアが水先案内人と言うか、部族との交渉に当たってくれる。意味もなくヌードになり、顔や身体にペイントを施し、異文化コミュニケーションを図る。


幸いにも部族に歓迎され、夜に歓迎の宴を設けられる。いい気分でしたたか酔う一同。おろっ、オズボーンは飯が合わなかったのか?吐いちゃってる。ここでも奇病で死んだ人間がたくさんいてリアに助けてほしいとヘルプを求めて来ている。でも彼らにはどうすることも出来ない。宴が盛り上がってる中、部族のところに安置されていた遺体が次々と甦り、いいムードになっていたリアとビンセントに襲いかかる!!


たちまち村は大混乱となり、暗がりの中で原住民とゾンビが大混戦になり、サントロは襲いかかろうとするゾンビを撃ち殺し、
特殊部隊たちはほうほうの体で車に逃げ込みます。

特殊部隊の乗ってきたジープはとうとうエンジンがイカれてしまい、リアとマックスが乗ってた車に移ります。このとき、記録フィルムを捨てる捨てないでイザコザになったりもしますが、次の場面ではプールつきの豪邸にたどり着いて仲良く戯れたりしています。ホントに人物描写もいいかげんなところがあって感情移入しづらいですわ。あと問題なのは話の序盤でサントロがゾンビの弱点は頭!!と突き止めたのに誰も弱点の頭を銃で撃ち抜こうとしない?!?!
おまいらそれでも軍人か!と言いたくなります。サントロがゾンビの群れの中に入ってゾンビと戯れたりおちょくったり火をつけたりとかなんかは「ゾンビ」の暴走族VSゾンビの真似っぽい感じもあります。でもこのサントロ役の人、ホントにマジにいい味出してます。間違いなくこの映画の主演男優賞と言っても過言じゃないでしょう♪♪





部族の村から脱出してきた一行は、プールつきの豪邸にたどり着きます。食糧か何かの調達か?中を家捜しします。ロンドン隊長は2階を、オズボーンは地下室を、残ったサントロやビンセントは1階のフロアを調べます。
地下室の衣装クローゼットを開けたオズボーンはそこからステッキとレオタードみたいなスカート?を引っ張り出してさながらチャップリンのように軽快にステップを踏んどります。ホントに緊張感のかけらもありません。おまいはホントに特殊部隊の隊員か?とコメディー要員か?と思っていたら…案の定ゾンビ軍団に包囲され取っ捕まり喰われてしまう!!


地下階からのオズボーンのモーレツな悲鳴を聞きつけたサントロとマックスは地下に降りて無残に喰われているオズボーンを発見して愕然とする!!
「見ろよ!コヤツラ~豚のようにオズボーンを喰いあさっていやがる!Die!(死ね!)Die(死ね!)Die(死ね!)」とマシンガンを乱れ撃ちする。弔い合戦じゃ~と撃ちまくりますが…冷静さを欠いていて誰もサントロでさえも弱点の頭を撃たない!足下でオズボーンをモシャモシャ喰らっているヤツラですら撃たないで放置しているヒドイ有り様です(((^^;)(^^;)))

2階を調べているロンドンはおばあさんの死体を見つける。そっと触ってみると…腹がモゾモゾ動いて破れた腹から猫(`・ω・´)が飛び出す?!?! も~うハチャメチャすぎです(笑)


破れた腹からこんにちわ~


ロンドンが家捜しをしてるとおばあさんはカッと目を開きロンドンに襲いかかる!!
ロンドンはどうにか襲撃を抑えてババアゾンビを射殺する。


すっかり屋敷をゾンビどもに包囲され、リアも窓辺をぶち破って侵入しようとするゾンビに髪の毛をひっ掴まれて大ピンチ!
リアに岡惚れしているビンセントが駆けつけて片っ端からリアにまとわりついているゾンビを射殺していきます。ゴブリンのサウンドもノリノリの展開で炸裂します♪
サントロがまた 冷静に戻り、松明を手に取り「おいどんに任しとき!ヤツラの弱点は百も承知やで~」と松明の火でゾンビを追い散らす「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」みたいなことをしてくれるシーンまであります。どうもこの映画は色んなゾンビ映画の見たことあるような感のシーンがふんだんに出てきます。テロリストたちを掃討したり、水中からゾンビなんて「サンゲリア」みたいなシーンもあったり、無理クリに多分パプアニューギニアだからという設定だから「食人族」みたくモンド映画のようなキショイ場面を盛り込んだり、あとはストーリーの合間を縫うかのように「アース」や「野生の王国」みたく動物の自然の活動シーンがあざとく挿入されます。

悪夢のような一軒家での死闘から命からがら逃げ出して来た一行は険しい山道を進め、大きい川に着き、車を乗り捨てエンジンつきのゴムボートに乗り換え川を遡って行きます…………………………

そしてとうとうホープセンターに一行はたどり着きます。


「ここが全ての悪夢の始まった元凶なのね?」とリアは呟く。
でっかいでらでっかい施設を一同は固まって注意深く慎重に足を進めて行く。シーンと静まり返ってはいるが…ゾンビは潜んでいるに違いないと思ったからだろうか?
サントロが「何か物音がします」と言い、ジワリジワリと後ずさりしていると…
業務用エレベーターがスーッとオープンしてそこから大量のゾンビが「ウガァァァァァ~」と現れ、後方のしんがりを歩いていたマックスを取っ捕まえ、引きずり込み貪り喰らいつきます!!
阿鼻叫喚の地獄!!生きたまま貪り喰われるマックス!!ここまでロクな演技をしてこなかった彼ですが…最期の最後は惨たらしい見せ場を披露してくれます。


ブチキレたサントロが「地獄に送り返してやる!! 小間切れの細切れの肉塊にしてやんよ~」とマシンガンを乱射しますが…一体のゾンビに足を捕まれ、上昇するエレベーターに引きずり込まれます。今度はサントロのけたたましい悲鳴が響き渡る!!
茫然と立ち尽くすリアにエレベーターの上から鮮血がこぼれ落ち、リアの顔面を血で染める(;゜゜)

リアはビンセントに「しっかりしいや~」と腕を引っ張られ連れていかれる。ホープセンターの施設の奥へと足を進めるロンドン、ビンセント、リアに横から不意を突いてロンドンに飛びかかるゾンビに喉元を深々と喰いちぎられてしまう!!
致命傷になりそうな重傷を負うロンドンだがひたすら足を進め、オープニングで出てきたホープセンターの奥の指令室みたいな部屋にたどり着く。部屋に放置されているテープレコーダーを再生し、聞き届けた後、証拠となりそうな重要そうな書類を焼却処分しております。
そう?!ロンドン中尉の任務はガス漏れ事故でバイオハザード状態になったホープセンターに赴き、「スウィート・デス計画」に関する重要機密証拠を消し去る事であったのです。
部屋の外で待ちぼうけを食わされているリアはビンセントに「こんな僻地に最新鋭の研究設備が取り揃っている!やはりそうだったのね~」と全ての経緯を説明してくれちゃう。何で単なる芸能リポーターがそこまで知ってんでしょ?
「ホープセンターの目的が発展途上国のための援助なんてトンでもないデタラメ…ホントおは爆発的に人口増加が止まらない発展途上国にこのガスを散布して人同士を共食いさせるのが「スウィート・デス計画」の真の狙いだったのよ~」と語り終わると、階下から上階から大名行列のように整然とゾンビどもが行進してきます!!
その中にはゾンビ化したロンドンやサントロの姿もあります(あれっ?マックスはいないけど…)  逃げ場を失い追い詰められた2人に容赦なく襲いかかるゾンビたち。
ビンセントは背後から喰らいつかれ、悲鳴を上げっぱなしのリアにはゾンビが口に手を突っ込んで地獄拳ならぬ舌タンぶっこ抜きの荒業グロを見せつけ、突っ込んだ腕を内側に動かし、リアの目玉はギャグマンガの如くポロッと飛び出します。アホみたいな文章ですが、マジにこんなウルトラ悲惨なラストを主役でヒロインであるはずの彼女が受けます。このシーンのためだけでも観る価値のあるゾンビ映画だと思ってます。


この後、リアはトンでもないことに!!!!!!!

この衝撃(笑激)のラストで終われば良いものを、さらに撮り足したような蛇足なラストまであり、ここでもふんだんにゴブリンサウンドを遠慮なく使います。世界中で死体が生き返る!!リビングデッド現象が起こっているとニュースで報じられていて場末の酒屋で「ばっかじゃね~?フカシに決まってんべや~」と今時のカポーが一笑に付し外へ出ます。外でカポーの男が女子に「なあええやろ~サセンカイわれ~」とがっついていますが女子の方は「今日はタバコ一服して真っ直ぐお家に帰んやで~わかったかえ坊や…」とつれない素振りです。女子は公園でうずくまっている帽子をかぶった老紳士?らしきオッサンに「スンマセン火~借してくださらない?」と近づくと・・・・何と老紳士は顔がわかりやすく爛れたゾンビオヤジでビックリ仰天しているところをゾンビ集団に取っ捕まり身体中あちこちをガジガジ食べられてしまいます。すっかりビビって何も出来ないで棒立ちのエロ男子も背後から迫るゾンビに捕まり以下同文( ̄▽ ̄;)




せっかく主役の壮絶ドイヒーなラストのインパクトをわざわざ不意にする必要があったのでしょうか?

この散々な評価の駄作とされている「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」ですがわたくしは結構好きでして以前ブログにてUPした「ナイトメアシティ」と同様にたまに見返したくなるんですわ(´Д`)
ゴブリンのサウンドをこれでもかこれでもかと使い回し、感情移入しがたいトホホな登場人物らに、「シベリア超特急」ばりの2段ラストと褒めるべきところが見つけにくい奴なんですけど…愛して病まないB級テイスト大炸裂な素敵な一本なんですよ(^-^)

またしても更新に随分とまあ日を空けてしまいました。頑張りますんで今後も応援よろしくお願いします(*^^*)