猛獣大脱走(1983) | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。






夜のコンクリートジャングルを練り歩くチーター!! シュールながらカッチョエ~です♪

ただの動物パニック映画と侮るなかれ!
結構グロい映像がてんこ盛りのイタリアンパニックスリラーなホラー映画なんですわ(;゜0゜)




刑事ドラマなんかでかかりそうな安いサックスとチャーチャーチャーな音楽で始まる。

イタリアのどっかの大都市が舞台なようです。始めに前降りか何かで汚水をジャージャー流しヘドロがこんもり溜まっている下水を映します。その道路脇に無造作に大量に捨てられている不法投棄っぽい注射器の束があったりします。エセ環境問題か公害問題がテーマなのか?とも思ってしまいそうです。

この大都市の中にある広い敷地の大きい動物園で、本日も食欲旺盛な猫科の動物くんたちの餌やりに牛をかっ捌くところからアップでヒツコク映します。結構生々しいです!餌をたらふく喰らった後は水をピチャピチャ飲みまくっとります。ここポイントなんですわ(・ω・(・ω・)(・ω・(・ω・)


動物学者?か獣医か?わからん主役の石立鉄男みたいなミスター・サタンみたいなひげ男バーナー(ジョン・アルドリッチ)とリップのジョノカの新聞記者のローラ(ロレーヌ・ド・セル)は虎の親子の状態を診ていたのだが…異様に興奮していておかしいな??な様子に首をかしげていた。子供の虎もバーナーに興奮してガジガジかじりつく有り様である!!




所と場面は変わって、夜の路地裏で車にて一戦交えているカポーがいる。
「オォォォ~エ~わハート来てェ~ン来てェ~ン!もっともっと~ん」
「どら~ここがエエのンか?エエのンか?
たまんね~ぜ」
とまあ~とっても暑苦しいカポーです。
いつしか排水溝の穴からドでかいドブネズミが何百匹もうじゃうじゃ這い出て来て車を占領します!! 傍らで震えていた野良猫までドブネズミの大群に取っ捕まり貪り喰われてしまいます! カポーの男が「暑いな~」とドアを蹴っ飛ばして少しだけながらドアをオープンしてしまったため、ドブネズミどもはたちまち車の中にまで侵入してくる(°Д°)!!!
裸でエッチしてたため、たちまちドブネズミどもに身体中を喰いちぎられ無残に殺される!!このくだりをじっくりと見せ、正直猛獣に襲われるシーンよりもグロいッス。









殺害現場にバーナーは警部から呼び出される。シャワーを浴びていたリップは「そんなん保健所の管轄やないの?」とグチると警部は「デッカイドブネズミがカポーを襲撃して喰い殺した!君も興味が出てきたんでないかい?」とバーナーをせっつく。
バーナーは急いで支度して、現場へと急行する。悲惨な現場では車を占領しているドブネズミ軍団に放水攻撃を行ってはいるが、ネズ公退治にはさっぱり役立ってないので火炎放射器で車ごと焼き払って退治する! チューチュー悲鳴を発して燃えながら走り回っているネズ公がいます。
バーナーは何匹かドブネズミを捕獲して調べることにする。


その頃、コンピューター制御の動物園でゾウや熊やライオンやジャッカルなど猛獣たちが狂ったように檻に体当たりしたり走り回ったり唸り声を上げたりしていた?!?!
動物園で一番のパワフルのゾウだぞうが勢い余って檻の壁ごとぶっ壊してしまい、コンピューターが狂ってしまい、全部の檻がフルオープンしてしまう!!!!!

興奮状態で檻から解き放たれる猛獣たちを慌てて檻に連れ戻しに行こうとする当直の飼育員?係員?の人たちですが………普段からコヤツラとはコミュニケーションもバッチリで主従関係もはっきりしている筈なのだが…所詮は畜生なので、次々と飛びかかるライオンや虎、豹になすすべもなく身体を張ってムツゴロウさんしに行ったにもかかわらず無残に貪り喰われてしまう!!



ここサファリパークなみにライオンがいっぱいいるな~(゜゜;)




血みどろの死体をUPでこれでもかと残酷に見せつけるのが、その辺の動物パニック映画に比べると「ウゲゲゲゲ(゜m゜;)」なグロお腹いっぱいな見せつけ方をします。
こうして夜の闇に紛れて大都会の街中を猛獣たちは我が物顔で闊歩することになるのである。


胸騒ぎがしたバーナーは動物園に向かいます。そこには入り口がぶっ壊されて動物たちが一頭もいなくなった空っぽの檻と、無残に引き裂かれ喰い散らかされた職員らの遺体が累々と転がっていた!!!

バーナーとローラの知り合いの盲人の音楽家の嘉門達夫みたいな人も水をピチャピチャ飲んでいた盲導犬に喰い殺される!!なんて「サスペリア」もろリスペクトなシーンもあったりします。




動物軍団は夜の都会を進撃します。


まずはゾウさん軍団!が大活躍する。








街中を堂々と闊歩して車が避けようととして交通事故を至るところで引き起こします。逃げ遅れたカポーの男を強力なノーズで絞め上げて、外に逃げようとした女の顔をデカイ足でトム&ジェリー風にペッタンコに踏み潰す!!(°Д°)!!

ゾウだぞうたちは空港にも侵入して、格納庫を横切り堂々と滑走路までやって来ます!! そこに着陸しようとした旅客機が慌ててゾウ軍団を避けようとして離陸するが…間に合わずに墜落する大惨事に!!






道端で痛車みたいなペイントを施したワーゲンがエンコしていたのを直そうとしている女子にチーターが迫る!!
女子は慌てて車に逃げ込み、車で轢いちゃえばいいのにっと思うのですが…何故だか?チーターと鬼ごっこと言うか、カーチェイスを繰り広げます(;_;)/~~~
確かチーターって獣の中では最速を誇るって聞いたような気がするんですが…
リップとブラウン警部はチーターとチェイスする彼女を発見しますが、速度が速すぎてとても銃で仕止めることは出来ない。
街中でのカーチェイスの挙げ句に赤信号を無視して突っ走った痛車ワーゲンは交差点でよその車と正面衝突してしまい、クラッシュ&大炎上してしまう!!
大怪我した彼女をバーナーとブラウン警部は何とか車の中から助け出します。この間にチーターは何事もなかったかのように夜の闇に消えて行きます。

飛行機が墜落したせいなのか?? 街中が一斉に停電に陥り真っ暗闇になります。
地下鉄で帰宅の途につこうとするローラのところにタイガーが虎が迫ります!!
狭い車内はたちまち大パニックに陥る!
乗客たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ惑いますが逃げ遅れた男が虎吉に取っ捕まりモシャモシャ食べられてしまうΣ(゜Д゜)
ローラは母親とはぐれた娘っ子を助け出し、抱っこして逃げます。その後を補食を終えた虎吉がゆっくりと迫って来ます!!
ローラたちピ~ンチ!

しかし、ここで駆けつけてきたバーナーとブラウン警部。バーナーは麻酔銃を撃ち込み、フラフラになってきたタイガーを網でくるんで捕らえます。バーナーはここに来る前に研究所でドブネズミの唾液から水道水の中にPCPなる麻薬物質?!汚染物質?!別名エンジェルダストなる興奮剤のような効果を発揮する物騒なヤツが混入してしまった事を突き止める。


後ろでいつもカルビーのバーベキュー味のようなスナックをポリポリ食っているブラウン警部。バーナーに訊かれたら「これ好きだから♪」だって。街中が大変なことに\(゜ロ\)(/ロ゜)/なってるわりには呑気なまったりしたムードで進行する感じもします。
狂った動物たちだが…時間が経てば薬の効き目も切れてきて元のカワイイ人懐っこい動物園のアイドルに戻るのであることも判明するのであった。


ジャッカルやライオンが食肉工場で飼育されている牛や豚などの家畜たちが飼育されている小屋を襲撃する!!  
モロにジャッカルに頭や鼻を喰いちぎられ「ピギッ~」と悲鳴を上げる豚ちゃんを映します。家畜たちはライオンなどの肉食獣から逃げ惑い柵を破壊して一斉に夜の街をだんじり祭の如く疾走します♪なかなか壮絶な光景です。


牛や馬たちは店舗を破壊してメチヤメチャにして突進していきます。



学校にローラの一人娘のスージーがバレエ教室に習いに来ていた。ここでも停電に陥ったため、練習を一時中断して休憩します。子供たちは「喉乾いた~」と一斉に水道に向かい水を浴び、がぶ飲みします(;o;)
スージーはダチのトミーに「おまい飲まへんの~?」と訊かれるが、スージーは腰に手を当てて「コーラ飲むからエエわ~」とコーラをぐい飲みしております。

そこへ姿鏡をぶち破り、シロクマが!!北極熊がかつての有名な動物パニック映画の「グリズリー」を彷彿とさせる「ウガァァァ~」と雄叫びを上げ、子供たちに襲いかかります!!! 学校はたちまち大パニックになる! しかもバレエの先生は逃げ遅れ、シロクマの餌食になり貪り喰われてしまうのであった!!(゜ロ゜ノ)ノ

もう一人の先生と子供らは二階の動物の剥製がいっぱい飾ってある教室に立て籠る。



スージーの身を案じるバーナーとローラはブラウン警部とともに学校へ急行する。途中で停電だった電気が復旧して再び街の明かりが灯る。ローラが「これで悪夢も終わりね♪」と言う。
シロクマが悠々と庭先に寝そべっている。
バーナーは少しも恐れることなく「ポンペイウス何やっとんねん…こんなとこで」と近寄りクマ公の頭をナデナデしている。どうやら薬の効き目が切れたようでグリズリーのような凶暴熊から元の人慣れしたシロクマに戻りバーナーに普通になついていた。

ローラはスージーを心配して校舎へ探しに行きます………







何やら子供たちの様子が変やねん?!?!




みんな何やら不気味な薄ら笑いを浮かべ、手に手にナイフや包丁を持ってジワリジワリとローラに迫り寄って来る!!
顔面蒼白のスージーも脇にいた!!

スージーは泣きながらローラに駆け寄る。
「みんなが…みんなが急におかしくなっちったの~?先生を刺し殺しちったの~」と何が起こったのかを全て教えてくれたのでした!! コーラを飲んでいたスージーだけは正気を保っていたが水を飲んだトミー以下他の子供たちはエテ公と一緒でやっぱりおかしくなってしまい引率の先生を殺してしまったのであった!Σ(-∀-;)
ローラとスージーはダッシュで逃げて教室の戸をロックする。その戸板を子供たちは喚きながらナイフや包丁でザクザク掘るように抉っていた!!!

悪夢はまだ終わっていなかったのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






最後に狂うのは動物でなくて人間の子供たちという意表を突く展開で終わるのである!!  チョイと昔のホラーの「ザ・チャイルド」や「地獄の謝肉祭」を彷彿とさせるようなラストでもあり、とっても後味が悪い終わり方です。監督のフランコ・E・プロスペリはヤコペッティーなどの映画に携わってきたモンドやドキュメンタリー映画はお手のものな感じの職業監督で、この映画もノリでチャッチャと作ってしまいました残酷グロなのをほれ見ろよみたいな感がひしひしと伝わってきそうです。

わたくしがこれを知ったのはビデオレンタルでようやく始めて観たのですが…1983年の公開時は当時スーパーアイドル並みに売れていたジャッキー・チェンの「プロジェクトA」と併映の形で公開されたそうです。ジャッキーの人気にあやかっての抱き合わせ公開っぽいですが、当時観た人や特に子供らに深々とトラウマ級のインパクトを刻み付けてくれたのではないでしょうか??

わたくしはビデオレンタルとTV放映時にも観たような気はするのですがすっかりうろ覚えだったのでスティングレイさんがデジタルリマスター版のやつを発売してくれたので思わず即買いしてしまいました(笑)
B級ながらも色んなグロとホラー映画モンド映画のごった煮のような詰め合わせのような「グロの宝石箱や~」と言いたくなるようなオモロイ作品なんですよ(*^^*)

是非ともあったら観てみては??