富江(1999) | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。








菅野美穂さん。ご懐妊おめでとうございます。名女優さんで多彩な役柄をこなす菅野さんですがこの「富江」がやったのももう15年以上も前になるんですな♪この頃にこの富江を始め、「催眠」「エコエコアザラク」などなど多数のホラー映画に出演していたので、すっかりそういうホラー女優なイメージを勝手に持っておりました。

原作はモダンホラーの旗手と呼ばれる漫画家の伊藤潤二さんのマンガです。

キャラクター的な魅力は「リング」の貞子や「呪怨」の伽椰子に比肩するとも劣らないはずなんですが………イマイチ有名にメジャーになれていない気がします。 映画化ももう10作?ぐらいかな?映画化されていて、このスタートの菅野美穂の他にも宝生舞、酒井美紀、宮崎あおい、松本莉緒など有名な女優さんからマイナーな人まで様々な「富江」を演じてきております。
監督さんは及川中さんで主役の男を惑わし、殺意を抱かせる魔性の女富江を菅野美穂、富江に魅入られていく主役のヒロインを中村麻美が演じております。



3年前の事故以来、不眠症と記憶障害を患う泉沢月子(中村麻美)は精神科へと通院し、女医さんの細野センセ(洞口依子)による退行催眠による治療が行われていた。
たどたどしく出てくるキーワードは「ト…ミ…エ」と言う言葉のみ。


その頃、街の雑踏を袋を大事そうに抱え持った眼帯をした挙動不審な青年(水橋研二)が歩いている。袋が少し破けていてその隙間から鋭く覗く眼光がある!!!




月子は病気してはいるが…私生活はけっこうリア充で、プロのキャメラマンを目指している女子大生で、下宿するアパートに暗室があるくらいの本格派で、しかも同棲している彼氏の斉賀佑一くん(草野康太)もいる。

この2人の住まいの下の部屋に謎の袋を抱え持った件の青年が越してくる。 青年はビニール袋から眼光覗く謎のいきものを籠?バスケット?に移して餌をあげるみたくヨーグルトを食わせてやる。のそのそと這いずり回っているゴキブリがバスケットの中に入っていく………中のいきものはゴキブリまで食べてしまいヨーグルトと一緒に吐き出してしまう(~_~;)
それを見て「アハハハハハハハハハ~そんなん食べるからだよ~♪」と大笑いする眼帯青年。
ちょいとフランク・ヘネロッターの「バスケットケース」みたいな雰囲気もあります。人を貪り喰ったりはしないですが…


直ぐに首だけだったこのいきものは少女へと成長して、眼帯青年をお家でアゴでこきつかいやたらとヤンデレな態度を取るようになってくる。でも眼帯青年はそんな彼女に振り回されっぱなしのようだが、とても献身的に尽くそうとしているみたいだ!?

彼女は少女からまた直ぐに大人の女性へと成長する。タケノコのようなスピードで成長し、たちまち大人になった彼女は目元のほくろが印象的な絶滅黒髪少女的なストレートロングヘアーをなびかせる悩ましい女へとなるのである。ただ……表情は暗がりだったり、後ろ姿だったりでまだはっきりとは映しません。



今日も細野センセによる泉沢月子の催眠治療が行われた。治療が終わって一服している細野センセのもとへ刑事を名乗る男原田(田口トモロヲ)が訪問してくる。彼はある崩壊した学級の事を調べていると言う。岐阜県のその学級に川上富江という女子が転校してきて、それから後その川上富江が失踪してしまう?!さらに追い打ちをかけるようにクラスから自殺者が4人も出て、学級担任の先生をはじめとする精神病院への入院者多数。転校者も多数。事実上その学級は崩壊してしまったのだ!! しかも川上富江を殺してバラバラにして埋めたと供述する奴まで出てくる始末である。しかしながら警察が捜査をするが…肝心の川上富江の身体のパーツが全く出てこなかったので事件としては扱われる事は結局無かったのです。



細野センセは「で?何でワタスのとこに訊きにくるわけ?」と訊ねると…川上富江と泉沢月子は問題の学級のクラスメイトであるから必ず何らかしらの接点が出てくると睨んでいると原田刑事は言う。原田刑事は「川上富江の謎を突き止めるのは僕のライフワークだ」と富江の追跡に並々ならぬ執念を抱いていた。





月子の彼氏の斉賀君はバンドマンをやりつつ近所のカフェ?レストランでシェフのアルバイトをしている。おまけに月子のマブダチのカオリとも浮気をしている。バンドマンもコックもどっちつかずのチャラ男ぶりを発揮しています。


ここで勤めているブスいウェイトレスに変わって川上富江がウェイトレスの求人にやって来る。面接する店長(温水洋一)らをはじめヤローどもはカワイイ娘が来たァァ~「君カワウィィ~ネ~」と浮かれている。

大人女子に成長した富江は眼帯青年のもとを去ろうとしたので…「捨てないで~(T_T)何でもするから~出てかないで~」と富江にすがりつく。
が…………富江は優しく「ホントにホントに何でもしてくれるの?」と問いかけてきたかと思いきや…「さっさと死んで!!!」と言い放ち眼帯青年の顔にマニキュア落としの除光液をぶっかける!!
これには堪らず眼帯青年は激痛のあまりのたうち回る。そんな悲惨な彼を放っぽといて富江はスタスタと出てってしまう。



一方の斉賀の勤めているレストランでは富江をめぐって店長やチャラ男店員らが……

「テメェ~ここに何しにキテンダ~!!女のケツばっかし追っかけて!」
「ふざけんじゃねーぶっ殺すど~」
と罵りあいから殺しあいにまで発展して斉賀を除く店長とチャラ男店員全員が殺し合って全滅するという悲惨な結果となる。
荒れ果てた店内で呆然とする斉賀のもとへ富江が迫る!!!!!

「おまいのせいで店がもうメチャクチャだよ~どうしてくれんだよ~」と嘆く斉賀に富江は「知らな~い」と素っ気ない態度をとる。

「も~う立ちっぱなしで足が痛いよ~
私ってやっぱウェイトレス向いてないかも~」とスカートを捲って脚を見せびらかす富江に息を呑んで見とれる斉賀。
「おまえ?一体何を企んでいるんだ?」

「斉賀君てさ~泉沢月子と付き合ってるんだってね~奇遇よね~アテシね~月子とクラスメイトで仲が良かったのよ~」
「月子のどこがいいのよ?・・・・好きよ 斉賀君♪」
斉賀君も富江の魅力に抗うことは出来ずに富江にむしゃぶりつくように抱きつく。



温水洋一さん。今よりはハゲテないかもしんねーです。



警察が斉賀の勤め先のレストランを捜索する。店長と従業員チャラ男の無残な死体を発見する!! 斉賀だけは行方不明だ。原田刑事は履歴書を一枚一枚調べていくと…その中の一枚に川上富江の履歴書を見つける!
「また空振りか…」と残念がる原田刑事。



1人取り残された月子は自分の階下の部屋を怪しみ、潜入調査をする。鍵がかかってないらしく入って部屋を見渡す。バスルームを見た月子はそこに変わり果てたカオリの遺体を発見してしまう!! 立ち尽くす月子に背後から!あの人当たりのいい感じのよかった大家さんが月子の頭をムンズと鷲掴みして月子の顔を浴槽へと沈める!!
月子はもがき苦しみながら…遠のいていく意識の中で高校時代のあの惨劇を思い出していく。失われた記憶が次々とフラッシュバックするように脳裏をよぎるのであった。




転校してきた川上富江は瞬く間にクラス中の男子のハートを鷲掴みにし、同時にクラス中の女子から憎悪を一身に受ける事にもなる。泉沢月子も例外なくその1人で写真部だったのか大量の富江の写真にバケモノ女となぶり書きして学校中にばらまいたりしたりした。それだけでは皆、気が済むわけはなく、どっかに呼び出された富江は月子と付き合っていた田辺くんが富江を包丁でグサグサ刺しまくり、首をギーコギーコ切断し首狩り族のように高々と富江の生首をかかげる!!


月子は浴槽に顔を沈められガボガボもがきながら意識を失ってしまう……………





「ト…ミ…エ」……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………





気がつくと月子はいつもの精神科医のベッドに縛りつけられていた?!
どうやら命は助かったらしい。

「会いたかったよ~月子♪」


ここでようやく今まで顔を表情を見せなかった出し惜しみしてきた富江がその全貌を露にします。細野センセもいつの間にかぶっ殺されていて、その遺体を斉賀がズルズルと向こうへと運んでいます!
 
「センセに何したの?」と問う月子に…「知~らない。斉賀君に訊いてみれば~」と悪戯っぽく微笑む富江。

富江は縛られている月子に淡々と語りかける。「何~ぃ?このバケモノ女って?  相変わらずドイヒーなことしてくれるじゃないの月子。懐かしいわね変わらないねー何もかも…私嬉すいよ~月子」
「なのに月子ったらワタスのこと全然覚えてないんだもん~ワタスたちって友達でしょでしょ………その友達にバケモノ呼ばわりされてーなのに全然覚えてないだ~フザケンナ!!」と怒りの丈をぶつけます。

富江はポテチでも食うかのように生首ペットの時から喰らい続けたゴキブリをポリポリ喰らっております。ビニール袋に大量に入っているゴッキーを取り出してつまみ出したゴッキーを月子にムリヤリ食べさせようとします!!(○_○)!!




生ゴッキーを手に持って「今日の晩御飯」とやる菅野美穂の狂気の演技、役者魂にホレてまうやろ~



富江は縛られている月子に「あっそうそう…ワタスね~あなたに言わなきゃならないことがあるの」と言う。月子が疑問に思っていると・・・・・・・・・・

今までボケッと呆けていた斉賀君が急に起き上がり、富江の事を無表情で包丁でグッサグッサ刺しまくります(°Д°)!!!!
鮮血がドバッと月子にもぶっかかります!
斉賀君は富江を刺しまくった後、やはり過去の田辺くんと同様に富江の首を包丁でギーコギーコ切断し、富江の生首をそのまま持ち去り、何処ともなく去って行ってしまいます。 でもナゼか?逃げ去る前に月子を縛っているロープを切ってくれたのでどうにか血まみれの惨劇の場であるクリニックから脱出します。首なしの富江の遺体も車に積み込んでどっかの山合に運びます。
いざ富江の遺体を埋めようとでもしたのか?その時!富江の遺体はムックリと起き上がり首なしの根本部分からモゴモゴッと再び頭部がトカゲの切られた尻尾がまた生えてくるかのように再生しようとしてます!(゜〇゜;)!

富江はこれまで幾度も殺されては再生を繰り返して生きてきた?本当にバケモノかモンスターなのでしょうか?  原田刑事の調べるところによると古くは明治時代から川上富江の存在は確認されていると言っていたからもう150年以上前から男をその魔性の魅力で虜にして、結局自ら望んでいたかのように男の手によってバラバラに殺されるが身体の一部からでもプラナリアの如く再生することが出来る?ある意味超無敵な妖怪のような存在でもあるのです。


月子は慌ててその場から逃亡します。
そしていつしか夜が明けたのか霧が漂う朝もやのどっかの湖畔のボート乗り場みたいなところまで逃げてきます。そこにも甦った富江は執念深くやって来ます!!
「どうして逃げるの?ワタシのこと忘れようと思ってもムダよ~わたしたち友達じゃないの~」
「ふざけないでよ!アンタなんか友達じゃない。も~うお願いだから消えてなくなってよ~ 正直言うとアタシアンタが殺されるとき喜んだよ~心底喜んだよ~友達なんかじゃない!も~うどっか消えてくり!!」


「嫌ッッ。ホントのこと言うと…私あなたに言わなきゃならないことがあるんだヮヮヮヮヮ~」


ちょいと百合っぽい(*´-`)



富江は続ける。

「ワタシはアナタで、アナタはワタシなのよ…月子ォそれも忘れちゃったの?」
と月子を抱きすくめキスをする???


そして乾いた笑いを浮かべる2人だったが………月子はどっから購入したんだか?ダイナマイト?発煙筒?みたいなのを持って富江に突き出す。

「バイバイ!富江!!!!」


まるでイスラムの過激派のような月子の富江攻略にアングリです(゜゜;)富江のような存在を消すには何もかも消し飛ぶ?!か消滅させるしかないと考えたのでしょうか?




富江を爆殺さして今度こそ倒した月子は、それからどれくらいの月日が経ったのかフリーカメラマンになれたのか?街中の商店やそこで働く人々、景色を撮影していた。
現像する暗室に入り、作業をしていると……………何かしら?顔に違和感を感じる。
鏡に向かい自分の顔を見ると???
「あらっ?富江とおんなじ目の下の泣きボクロがあるわ~ん」と手をやると・・・
その横からヌッと富江が再び現れる!!!!!!!!



富江が云ったあの言葉「ワタシはアナタでアナタはワタシなの」?か?月子と富江は一心同体少女隊なのか?
富江には驚異的な再生能力のほかに霊魂が憑依するかのような更なる特殊な能力があるのか?は定かではないですが…富江はこうしてまたもや復活を果す!!

そして唐突にエンディングになります。



正直な感想は出来映えはグダグダで意味ありげな登場人物が登場しては勝手に途中でドロップアウトする行き当たりばったり感が否めないのも事実ですが…この印象的なラストと菅野美穂のゴキブリ掴み&悪魔のような高笑いに私的にはそれなりにホラーしていてオモロ~だとは思っているのです。次回作に繋げる気マンマンな展開ではありますが…やはり他の女優さんたちには菅野さんほどの迫力とイッチャッた感はあまり感じられなかったです(全部は観てはないですが)