江戸川乱歩全集恐怖奇形人間(1969) | とし104の気ままに映画プログ2

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「おかあーさ~ん!!!!!!!」









日本映画史上屈指の問題作でカルト中のカルト!!そのタイトルもさることながら…ソフト化の要望も多く、一度はアナウンスされたらしいですが…結局お蔵入りしてしまい、その後販売される見込みは全くと言っていいほどありません。監督さんは私が好きな巨匠の石井輝男さんで高倉健さんの「網走番外地」や丹波哲郎さんの「忘八武士道」とかわたくしが以前にブログにてUPした「地獄」「ねじ式」などジャンルも多岐に渡りエンターテイメントと毒気とユーモアに満ちた怪作、奇作も多い名監督さんです。

以前は自由が丘武蔵野館や大井町武蔵野館などの名画座で度々ですが特集上映されたりもしたんですが…最近は都内でもミニシアターや名画座などが無くなってしまいめっきり鑑賞するのも困難になってしまいました。今回は私めはヤフオクにて外国のメーカーのシナプス社の逆輸入版の特別版を仕入れまして、やっと観る事が叶いました。

イヤ~ッ凄い?!ホントにマジに打ちのめされましたよ。これは一生のうちに1度は観ておきたい必須科目なのでは(マジ)と思いました。



東映の岸壁に浮かぶ三角マークとともにトド?熊?の雄叫びのような吠え声のような「が~オが~オ」と唸る声とともに・・・・「江戸川乱歩全集恐怖奇形人間」とデカデカとタイトルが出ます。


人見広介(吉田輝雄)は過去の記憶を無くした男。精神病院に収容されていた。そして自分の記憶もないのにナゼか?女子たちが収監された大部屋にいつの間にか入っちゃってる。オツパイ剥き出しのネーチャンやブツブツ独り言を呟いているネーチャンなどいろんなタイプのマジキチがいっぱいいます!
その広い部屋の中で広介は刃芯が鋭く光るナイフを持った女子(結構カワユス)が「アハハハハハハハハハハハ~」と広介目指して襲いかかってくる!! 広介は女たちの間を縫うように逃げるが…シツコクナイフ女子は広介を追いかけ、とうとう追いつきグサッと突き立てられる・・・・・・・・・・が……ナイフはおもちゃで切っ先が引っ込むやつであった。



そこに監守の男が入って来て広介を取り抑える。ナイフ女子の攻撃をワザと「アウチッ」と受けてあげたりしている。
広介は独房に押し込められる。向かいの房に広介の事をジッとガンつける亀田興毅みたいなパゲ男の姿がある。「出してくれ~俺は基地外なんかじゃな~い!これでも医者の卵なんだ~」と絶叫するが…精神病院なので誰も相手にはしてくれない。
「俺は基地外じゃない! でもホントに狂ってしまったのだろうか?」と頭の中で微かな記憶を思い返そうとする。脳裏にこびりついて離れない断崖絶壁のあの景色。その海を獣のような獣声をあげ走り回る不思議な踊りをする男(土方巽)???
土蔵の奥から聴こえてくる子守唄?? 私はその中に入った記憶がある。奥にいる女子はとても美しい?!が瞬時にモンスターのような醜い男に変貌する!!

ここで記憶が途絶える広介。





牢屋で暴れる広介を監守らが取り押さえて注射をして眠らせる………
が!目を覚ました広介の頸を絞めるあの亀田興毅もどきパゲ男!懸命に抵抗する広介は壁にパゲ男を叩きつけ反対に頸を絞め返す!パゲ男はついには死んでしまう…そして精神病院を脱走する広介。

病院のすぐ近所では曲馬団があり、そこにいた少女の初代が広介の記憶しているあの子守唄を口ずさんでいた??!!
広介は「どこでその歌を覚えたんだい?」と初代に訊ねる。初代は「ナンパなら他を当たってくんね~」とやんわりと広介を拒否ろうとしますが…自分の記憶する歌と一緒なんだよ~と告げて、初代は広介とのシンパシーを感じたのか?打ち解けてきて、初代は自分も幼い頃の記憶があまり無くてその頃から曲馬団で育った事を教えてくれた。子守唄は最近、北陸新幹線開通で観光スポットとして脚光を浴びている裏日本(爆)から伝わる歌だと教えてもらう。
広介は翌日に初代とまた会う約束をして別れる。

翌日再会した広介と初代。 広介は自分の夢に出てくる海岸と島を絵に書いて見せます。初代もまた同じ夢を見ると言う?!
初代が続けて何かを言おうとしたその時!初代は背中に何者かに?ナイフを突き刺され殺されてしまうのであった!!!
人混みの中での大胆不敵な犯行!血のついたナイフを手に取ってしまった広介は「キャー人殺しィィ~」と通行人に騒がれてしまい、慌ててその場を逃亡する。



殺人犯の汚名をきせられた広介は無精髭を剃り、眼帯とハンチング帽の簡易な変装で自分と初代のルーツである?と思われる裏日本への列車へと乗り込む。
さりげなく新聞を読んでいると広介は気になる記事を見つける。

裏日本きっての名家の菰田家の当主、菰田源三郎の死亡記事を見つける。写真を見る限りでは菰田源三郎と自分は瓜二つのクリソツだ!

広介は菰田源三郎が懇意にしている按摩さんのおばさんから事情をある程度聞き出す。菰田源三郎の父親の大旦那の丈五郎は手に蛙のような水掻きが生まれつきにあって人目に出るのをはばかり、海向かいの無人島に引っ込んでヒキコサン状態になってしまい、その島を改造してナニヤラカニヤラを作ろうとしているらしいですわ~と教えてもらう。
菰田源三郎は島で産まれてから戻して育てるのは乳母に任せっきりにして、菰田家の事は執事の蛭川(小池朝雄)にやらせてこれまた任せっきりである。私財を投じて島の改造に取り組んでいるので菰田家は没落寸前らしいとのこと。按摩オバハンが足裏マッサージをしていると…「あら?アンさんも源三郎様とおんなじアザが足の裏にあるのね~不思議なこともあるもんやね~」と言われる。人見広介の足の裏にも菰田源三郎の足の裏にも卍形のアザがあるのも共通であったのだ。

菰田源三郎の葬儀を遠巻きに眺める広介は未亡人となった千代子、丈五郎の姪ッ子の静子、執事の蛭川、源三郎の乳母だったきん、それに女中たちと盛大に執り行われている葬儀を見た。

広介は「今日で人見広介の人生は終わった…今日から私は菰田源三郎として生まれ変わるのだ・・・」
広介は海辺の岩場に遺書と履き物を置いて海へ自殺したように偽装し、コントの幽霊みたく白装束に白い三角の頭巾をかぶり、わかりやすいスタイルで坊主と和尚(由利徹と大泉滉)が発見して仰天する!!
お医者さんに脈とかあるのを診てもらい、菰田源三郎は蘇生したものだと世の中の人たちは確信して、新聞にも「早すぎた埋葬」として報道されて、広介はまんまと菰田源三郎に扮することに成功して、菰田家に迎えられます。


しかしながら、まだまだ油断は出来ない。広介はしばらくの間は慎重に過ごすことになる。妻の千代子が夜の生活を求めてきたり、源三郎と元は愛人関係だったらしい静子も「最近あなた~つれないわね~」と露骨に誘いをかけてきたりして辛抱たまらんなぁの広介だが当面の間はバレるのを恐れて手を出せずにいたが………
結局、千代子に口移しに薬を飲まされ欲望を抑えきれずにエッチをしてしまう。次いで静子ともエッチをしてしまうのであった。
二人の女子に言い寄られてウハウハ状態の広介(源三郎)だがエッチをして正体がバレることはなかった(-。-;)
乳母の見ていた古いアルバムを見て広介はハッと気づく! 源三郎は何と左利きだったのだ~アブねーアブねーと思いつつ左利きも装っていたが…ある日大事な取引先の書類にサインしなければならない時がやってきてしまう。「どうしよう。左手ではサインは書けない。それともこれは蛭川の仕掛けた罠なのか?」と考えを巡らせていたとき、女中がお茶を運んでくる。「これだ!」とヒラメイタ広介はサインするふりをしてペンを持つ手をぶつけてお茶をこぼして書類をダメにしてやり直しをさせる事にする。とりあえず一難を乗り切る。。
また飼い犬のシェパードに吠えたてられたりして広介は犬は本能的においらを偽源三郎だと見抜かれていると焦ったりもします。

どうにか菰田源三郎としての日々をやり過ごす広介ですが…そんな彼と千代子に赤い血で書いたような脅迫状めいた手紙が送りつけられたりする。また静子にも同様に赤裸々に書かれたまるで情事を覗かれているかのような赤字で書かれた脅迫状めいた手紙が送られてくる。端的に源三郎(広介)を脅している事を察知する。

静子が風呂に浸かっているとき、いきなり山奥にしか生息していないはずの蝮の「ハメ」が三匹も現れ悲鳴をあげる!!
源三郎(広介)がぶっ叩いて潰して退治するが…蛭川からたしなめられる。「あれはハメと言って噛まれでもしたら即座に命を落としかねない危険なやつなんですよ~気をつけてくださいませ」と言われる。
 源三郎(広介)は新しく入った使用人の新吉(大木実)に誰か不審者はいなかったか?訊ねるが、風呂焚きをしてたがそんな人はいなかったと答える。

数日後には女中たちが風呂に入っている時に…志村けんの変なオジサンみたく、醜悪なせむし男2人がニヤニヤ笑いながら女中たちの裸を眺めた後はいずこへとも逃げ去ってしまう。女中たちの悲鳴を聞きつけ源三郎(広介)は後を追っかけるが結局は見失ってしまう。広介の追っかけた先にはまたもや作業をしている新吉を見るが「とても広~いお屋敷だ。どっかに隠れたりとかしたらとても見つからないですよ」と言われる。新吉を怪しむが新吉はシレッとしている。

広介の前にも不審な影が障子ごしに映ったりする。不審な男たちは神出鬼没に菰田家に出没して、とらえどころがない。

ある日、源三郎(広介)と添い寝していた千代子が突如!苦しみだし喉をかきむしる!!
だか広介にはどうすることも出来ない。 慌てて医者を呼ぶが千代子は帰らぬ人となってしまう(._.) 千代子はおそらく誰かに毒殺されたに違いないが、広介で指名手配されているので事を荒立てることも出来ずに病死ということで片づけてしまう。菰田家にはそうしたことが容易く出来てしまうのである。



広介は決断する。

蛭川に命じて「久しぶりにオヤジに会いたい! 蛭川よ島へ渡る手配をしてくれ」と蛭川に言うが…蛭川は「い・いけません若旦那~ 島へは誰もよこすなと言われております。これ以上島への投資がかさむと菰田家の財政も火の車ですし・・・・」とゴタゴタぬかすが、強制的に島へ渡ることとなる。










島へ渡航するのは源三郎(広介)と蛭川、静子、新吉も船を操縦する係で同行します。

遠い記憶で見た………あの海岸と断崖絶壁、そしてその断崖を駆け降りてくるのは源三郎の父親の丈五郎(土方巽)であった!!!!!


「源三郎よ。ここに来ることは許してはいないはずだが………」
「お父さん!あなたと話したいことがたくさんあります。二人きりで…息子の私が来てはいけないとですか?」

「そんなことはない。だが私の理想郷が完全に完成するまでは誰にもここに訪れてほしくはなかっただけだ。だがそれももう8割がたは完成した?!」

丈五郎は島の奥へと広介たち一同を案内する。土方巽率いる『暗黒舞踏団』の奇妙な踊りをする一団がフリークスに扮して狂ったようなトランス状態のような不思議な踊りを披露します。犬のように吠えながら四つん這いで駆け回ったり、山羊みたくモシャモシャ草を喰らっていたり、極彩色に塗られた金色や銀色のアバターみたいな女子がいます。ちなみに金色アバター女子は股開いて帆船の帆がわりになってるwww

島のアチラコチラにいる奇形人間たちに只々あんぐり口を開けて着いていくことしか出来ない広介たちであった。







広介は一つ気になる事があった…

夢で見たあの土蔵?? それを見つけるために一人歩き回り、すぐにその土蔵を見つける。広介は中に入って行くと………あの子守唄が聴こえる。

土蔵の奥には初代とソックシの彼女秀子がいた・・・・・・
だが、よく見ると背中にモンスターのようなグチャグチャな醜い男の猛(何と近藤正臣)が腰の辺りで背中合わせでくっついている奇形児のシャム双生児であったのだ!!!
広介は頭の中で思い巡らす。「おかしい?シャム双生児は医学的に普通は同性なはずだが…男女のシャム双生児はあり得ないのに??」

丈五郎が言う。「ワシは正常な赤ちゃんや老人をさらってきて、奇形人間を次々と製造してきたのだ~(大意)」

「この島は奇形人間のパラダイスとなるのだ!奇形人間のディズニーランドにするのだ!!!!!!」



菰田家をうろついていた傴男が「そしてゆくゆくは奇形人間が王となり、健常者を支配するのだ~美しい女をいっぱいはべらすんだヮヮヮヮ~」と言う?!

「源三郎w おまいはこの島から出ることはもう出来ない。静子も蛭川もあの下男の新吉という男もだ~」


広介は「基地外だ~マジキチだ~アンタラ狂ってるww」と叫ぶ。


丈五郎は「身体のまともな健常者であるお前たちにワシらの苦しみなどわかるまい…差別、嘲笑、嫌悪ありとあらゆる片輪者の偏見を一身に受けるのだ!!
源三郎よお主は医者にするべく東京に養子に出している弟の手によりおまいも奇形人間に仲間入りするのだ~」


ようやく広介は自分の出生の秘密を探ることが出来たのであった。菰田源三郎と人見広介は兄弟で、双子のように瓜二つで足に卍形のアザがあるのも一緒。広介は「僕は源三郎ではなく広介なのだ!」と丈五郎に自分の正体を明かす。曲馬団の初代の子守唄から自分の記憶を手繰り寄せようやくここにたどり着いたと全てを明かした。
そして丈五郎から初代も源三郎と広介の妹であり、秀子も初代の妹であることを明かしてくれた。

丈五郎はピストルを突きつけながらも「ワシの頼みを聞いてくれ広介!  父親の願いが聞けぬと言うのか?」と懇願する。

「お父さん!自分の息子を殺す気なんですか? それならばこの秀子と猛のくっついたまんまなのを元の体に戻してもいいでしょうか?そうしたら条件は飲みましょう…」
と上手い具合に丈五郎に交渉を持ちかけ、秀子と猛の分離手術を行う。
ブラックジャックばりに額に汗を流しながらブライアン・デ・パルマの「悪魔のシスター」のように分離手術を施し、幸いにも手術は成功し、術後の感染症もなかったのか?秀子は元気になり広介と秀子は1ヶ月間、土蔵をスイートホームと化して恋人同士のように同棲生活を送っていた。

そんなラブラブの2人を「家政婦は見た」の市原悦子ばりに脇から覗き見る丈五郎は2人に「おまいたち2人は肉体も心も結ばれた。血が混じり合ったのだ!結婚の祝いにおまいたちの母親に会わせてやろう…こっちに着いてくるがいい」告げる。


丈五郎が蝋燭の燭台をかざして海岸の洞窟へと広介、秀子、蛭川、静子を連れて洞窟の奥へと足を進める。奥の方からあの子守唄をか細い声で歌う声が聴こえてくる。
そこには足を鎖で繋がれた丈五郎の妻のときの姿があった! 永年の洞窟暮らしのせいか?皮膚が白っちゃけている。

秀子が「お母さん!」と叫ぶ。
丈五郎が言う「蛭川、静子…これがあの結婚の儀で一緒になった妻のときだ。三国一の美しい花嫁と言われたときと三国一の醜い花婿と揶揄されたりもした。だがワシはとても幸せだった…心底ときに惚れていてメロメロだった。ときはワシと人前でそばにいられるのを嫌がったのか?ワシは遠くからストーカーのように遠巻きに眺めときを見つめていたそれだけでも満足であった。ときの要望によりときの従兄であると言う林田を執事として雇い入れる事にも何の反対もせず家に招いた。程無くしてときは夜、寝室を度々空ける事があった。ある晩ワシは意を決してときを探ると………ときはやはり予想通りに林田と情事を重ねていた!! ワシは見てはいけないものを見てしまった。 それからときが妊娠するが、ワシはその赤子が自分の子であることを切望してときと別れる決心がつかなかった。 赤子を無事出産した後、ときと林田をこの洞窟に拉致り、飲まず食わずのまま半月ぐらい放置プレイをした。優男の林田はそれだけで心が参ってしまい、ヘロヘロでそのうち衰弱死してしまった。だが女は強い!ときは我が子に会いたい一心で生きていた。ワシはときにときよ~もう後3日生きとれ~そしたら待望の我が子に会わせてやるわ~と言ってやった。虚ろなときに林田の屍肉に群がる蟹を喰らって生き延びろ!!と伝えた。ときは生きるためにもはや従うしかなく、林田の腐乱死体に群がる蟹を貪り食ったのだ!
林田の骨までしゃぶり尽くしたのだ!!!」

蛭川が「それでは林田さんはどこに??」と訊ねると…丈五郎は「あ~ちゃ~んとここにいるよ♪」と指差した方には何かで磨いたようなピカピカの白骨死体が転がっていた(°Д°)

丈五郎は続ける。「林田が死んだ後、ときは蟹を喰らい生き続け、醜い傴男を雇いときを強姦させ初代と秀子を相次いで出産した。おまいは秀子を妹とも知らずに秀子を愛し、肉体の契りを交わしたのだ!と言うことは近親相姦の大罪を犯してしまったのだ!!!!!!!!」

「広介よおまいは先ずこの島に血肉の通った生身の馬頭観音を作り上げるのだ! それからは秀子と猛の合体奇形人間なんかよりももっともっとアーティスティックな芸術的な奇形人間を製造するのだ!! 協力してくりくり~」となおも広介への協力を強制する。


「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ……」と高らかに笑う声が聴こえる。

丈五郎は「誰だ!今笑ったのは??」と叫ぶと………洞窟の脇から不意に出てくる下男の新吉?! どうやって島に来たんでしょ~??

「大旦那様の言葉にチョイと補足したいことがありましてね~」

「東京の片隅に、犯罪事件の謎を解くのに三度の飯よりも好物な男がいまして明智小五郎というやつで…たった1日だけ借りられた空きビルの一室の件に不審な点を感じて、独自で捜査をして、蛭川さん!あなたに行き着いた訳です。事務員募集を口実に、島へと拉致するための女子を集めていたのですな~  そして経営難にあえぐ精神病院を買収し、そこに拉致していた女たちを集めて気に入った女子をパゲ男と一緒に捕まえ自分の加虐趣味を欲望を満たすためにサディスティックにいたぶっていたのでしょう?  そしてあなたは静子さんと共謀して源三郎さんを毒殺して、広介さんを精神病院に監禁し、パゲ男を使って広介さんを暗殺しようと企みますが、逆にパゲ男は広介さんに倒されて広介さんは病院を脱走して初代さんと会い、子守唄をヒントに確信に迫ろうとしたのを、ナイフを投げて初代さんを殺害し、 裏日本の名家の菰田源三郎が死去したのに蘇生したというニュースに不審を抱き、菰田家へ下男の新吉として潜入捜査をしました。奥さまの千代子さん座る椅子に蛭川さんは隠れ潜んで夫婦の生活を盗み聞きしていたり、椅子に座ってきた千代子さんの肌触りを堪能したり異常性欲を持つあなたの仕業でしょう。甦った源三郎さんを殺そうと屋根裏から糸を垂らしてそこから毒薬を流し込み源三郎(広介)さんを殺害しようとしたのですが…毒は千代子さんの口に入ってしまい千代子さんが死んでしまう結果となってしまったのです。
静子さんは自分にも脅迫状を送り偽装して疑いが行かないようにしたのでしょう。源三郎さん広介さんがいなくなれば菰田家の縁者は静子さん1人!?と言うことは菰田家の莫大な遺産はあなたのものになる。それを画策したのでしょう?どうです??私の推理に間違いはないでしょう」と明智小五郎は自信満々に全ての顛末を明かしてしまう。チョイ面食らうかもしれません。チョイ強引すぎるかもしれません。


丈五郎は「蛭川~お主ら~ワシを裏切ったらどうなるかわかっておろう?おまいらも特別な奇形人間に改造してやんよ~」とピストルを突きつけ追い詰めます。蛭川と静子はお互い醜い争いをしながら後ずさりをして入り江のような海水が深くなっている穴に落ちて溺死してしまいます。





女装した小池朝雄?! ハマりすぎてて怖ェェ~ッス。




「屋根裏の散歩者」のようなスリリングなシーンもあったりもします。




丈五郎は次に明智小五郎を始末しようとしますが………明智小五郎は冷静に笑いながら「フハハハハ~弾は抜いときましたよ♪ 丈五郎さん!」と深作欣二監督の「黒蜥蜴」とまんまおんなじな活躍をします!!



丈五郎は洞窟から1人するすると逃げ出し、丘の上まで逃げて来て生き残っている人や奇形人間を巻き添えに島を爆破して心中しようと目論みます。

ときの足の鎖を外し、広介と秀子は3人で洞窟から出てきます。
やけになって島を爆破しようとしている丈五郎を明智が説得します。その説得に応じて手を止める丈五郎。そこへズタボロのルンペンのようなときが丈五郎を慰めます。
丈五郎は自分の復讐の虚しさと子供たちに取り返しのつかない恋をさせてしまったことを悔い、毒を飲んだのか?舌を噛み切ったのか?口から血をダラダラたらしながら「済まなかった~ときィィ~」と息絶えます。


明智は広介と秀子がしたためた封筒を見ます。「たとえ兄弟と解っていても許されぬ恋……現世では認められない恋……そうとわかってはいても私たちの恋は尚、いっそう激しく燃え上がるのです。私たち2人はあの世で結ばれていきたいと思います。私たちは夕闇の花火のように美しく散って行きたいと思います。それでは哀れな母の面倒をよろしくお願いします。サヨウナラ・・・・」


広介と秀子は海岸を寄り添って歩いて行き、花火の発射する大筒の中に抱き合って入り込みます。そして花火が打ち上げられ・・・・・・・・・・・・・

「おかあーさーん!」

「おかあーさーん!!」

「おかあーさーん!!!」

「おかあーさーん!!!!」



広介と秀子の身体は花火の打ち上げとともに爆発四散して首や手や足が宙をゆらゆらと漂っていきます!!






今まさに夕方から夜になろうとする宵闇の空を漂う広介と秀子の首やボディー?!
本来なら感動するとこなんだろうが…わたくしが映画館で観たときは爆笑や喝采の渦でした(汗)

そして映画は赤い夕焼けの空にデカデカと「完」の文字が出て終了します。


ストーリーの引用として江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」「孤島の鬼」をベースに「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」など様々なエッセンスをごった煮のようにぶちこみ、加えて石井輝男の異常性愛路線を足して、不世出の暗黒舞踏団の開祖&怪役者の土方巽の演技を越えた圧倒的な存在感とキテますな強烈なキャラクターがハイブリッドされた奇跡の映画?!なのかと
私は思っています。未だにディスクユニオンとかBOOK・OFFとかには普通には売ってはいないのでアマゾンやヤフオク等で手に入れる事は出来るようになりましたが…まだまだ一般的に観るのは困難な状況は2000年代になった今でも変わりません。カルト中のカルトな状況は今も続いていまして放送禁止作品や封印映像特集の雑誌なんかでも未だによく取り上げられたりもします。たまに新文芸坐とかで上映する特集上映のときなどがあったら是非とも観に行ってほしい一本!です。


またもや更新に随分と日を空けてしまいました(´・ω・`)皆様はGWをいかがお過ごしですか? 残りラスト1日の祝日を有意義に過ごして、休み明けも頑張りましょう♪♪♪(*^^*)