タイトルだけ聞くと「リトルマーメイド」とかみたいなロマンティックな素敵な恋物語か何かかしら？と思うかもしれません。ノンノンノン♪ 実際は予想を遥かに上回るすんごいシャシンでした?!
日本アート・シアター・ギルド(ATG)のロゴが出たあと、中村征夫の美しい水中撮影とともに「人魚伝説」のタイトルが出てきます。 レジャーランド誘致に揺れるどっかの田舎の漁村で暮らす佐伯啓介(江藤潤)と佐伯みぎわ(白都真理)漁師と海女さんの、時には喧嘩することもあるんけれど、ラブラブの新婚カップルである。
夜、夜釣りをしていた啓介は一艘の舟が豪快に爆破されるのを目撃する!!
翌日になっても誰もこの事件に触れる事はなく話題にすらならない？おまけに水死体すら上がらない？ 疑念を抱いた啓介にみぎわが「そんなん気になるんやったらあたしが潜って見てきちゃる～」と2人で現場付近の海域に行ってみぎわが水の中に潜って探してみるが… 引き上げてもらうワイヤーを引っ張ると、な 何と銛で刺し殺された啓介が沈んで落ちてきた！ みぎわ自身も水中銃で射たれ負傷し意識を失いかけるが、どうにか岸に泳いで辿り着く。
負傷した身体を引きずって帰ろうとしたところで駐在さんがいたので助けを求めると、何故か？旦那殺しの容疑がかけられていて逮捕されそうになる。冗談じゃね～ぜBabyと駐在さんを突き飛ばして逃亡するみぎわさん。 途方にくれたみぎわは啓介のマブダチの宮本祥平(Vシネマの雄、今はヤク中の清水健太郎)に電話を入れて助けを求める。祥平はみぎわを渡鹿野島のスナックに匿ってもらうよう手配してくれる。渡鹿野島はお父さん大好きの歓楽街の島で飲み屋とか風俗店とかしかない警察の捜査が及ばない島なので隠匿するのには最適な場所かもしれない。 みぎわはスナックの２階の一室に身を隠す。夫が殺されたのにどうすることも出来ずに失意と焦燥の日々を過ごすみぎわ。飯炊きのバーサンからは「出てってくれ」とか言われちゃうし、やるせない気分のみぎわは祥平に電話をかけて再び来てもらう。祥平は何か知ってるらしい素振りだが何故か？口をつぐむ。みぎわの首に手をかけたかと思いきや？みぎわを抱きすくめる!!白都姐さん(^-^)体当たりの濡れ場を魅せちゃいます♪思いっきりまりもみたいなボカシが忙しそうに動いてます！
祥平は親父の宮本土木の社長の輝正(青木義朗)から全てを聞かされていた！ レジャーランド計画は隠れ蓑で、ホンとは親方日の丸により、原子力発電所建設が推し進められていた！件の爆破された男と啓介は口封じのために謀殺されたのであった。
そんな折、宮本土木社長と
電力会社ご一行が渡鹿野島に接待にやって来る。これは千載一遇のチャンスとばかりに、みぎわはホステスの1人として潜入する。で、社長の側近っぽいヤクザみたいな男に接触する。そしてまたこのヤクザに抱かれる。またも激しいカラミシーンを惜しみもなく見せます♪白都さんスゴいっす。
側近ヤクザは平然と「てめえの旦那殺ったのはこの俺様ナリ～。オメェもエッチしたあとにしっかり殺っちゃるから覚悟しとき～」と告白する。みぎわは犯されつつ、隙をついてタオルを手に取って無我夢中でヤクザの首を絞める!! ヤクザ、ブチキレて長ドスを取り出す。長ドスで今にも刺し殺されそうな時、布団をひっくり返して長ドスを奪い必死の反撃でヤクザをグッサグッサ刺しまくります！血がありえね～ってぐらいに噴水のようにピューピュー噴き出して部屋中真っ赤ッかの赤い部屋と化しています(((((゜゜;)
翌日、血だまりの中で呆然とするみぎわ。宮本土木と電力会社ご一行が引き上げていく。その光景を恨めしそうに眺めるみぎわにスナックのママらが追っかけて来る。みぎわは海の中に飛び込み渡鹿野島を脱出する。
全てを察したみぎわは壮絶な復讐を敢行する!! この後半からはカタルシスと見所のつるべうちです♪凄まじいの一言に尽きます。 どしゃ降りの雨が降りしきる宮本社長邸にフラりと現れるみぎわはまるで水の妖精のようである(*_*)
「ウチノヒト返してほしいんやけど～?! ゲンパツだかなんだか知らんけどそんなんど～でもエエわ～ウチノヒト返せゴラァ～」とポカーンとしている輝正を突き飛ばしてガラス窓をぶっ壊します！
「こんの～クソアマ～」と首を絞める輝正だが、揉み合ってプールに転落する。みぎわのホームグランドである水の中に入ったら、もーう普通の人では勝ち目はありません！もがいて脱出しようとする輝正ですが、何度も何度も水面に沈められて溺死させられてしまう( ; ゜Д゜)
なんか葬列らしきことに白いお着物で参列しているみぎわに宮本祥平と土木のおっちゃんたちが「弔い合戦じゃ～」となだれ込んで来て、みぎわを捕獲する。
「何で～ウチの邪魔するんや？」 「こちとら葬式じゃ～」報復に次ぐ報復でみぎわは漁網にくるまれて断崖絶壁から放り投げられる!! 網から必死にもがいて息絶え絶えに海から這い上がろうとするみぎわはドザエモンと化した水死体の啓介を偶然にも発見する(T0T) 悲しみにくれるみぎわは海岸で夫の亡骸を火葬する。その横で海風に「原子力発電所建設予定地」の看板がデカデカと掲げられていた。
海岸にあるお地蔵様に呟くようにお祈りをするみぎわ。「今晩、嵐にしてください。なにもかも吹き飛ばすような大嵐にしてください！」 そして自らの商売道具の銛の三又の部分を中央の一つのみにして、よーく刃身を研いで殺傷能力を高めます(゜゜;) 板にグサッと刺して具合を確かめる念の入れようです♪ どっかの中学校のブラバンとパレードが行われていて、ビラが撒かれてます。拾い上げると今晩、港の展望塔にて原発誘致のボスの代議士による原発竣工レセプションパーティーが催されるのを知る。車から代議士が手を振る。その横に宮本祥平の姿が...
夜、みぎわは展望塔の下の海から潜入する。武器は銛一本のこれのみ?! タクシーの運ちゃんを脅して、一ヶ所しかない入り口にタクシーを突っ込ませてタクシー爆発炎上～ みぎわは一直線に展望塔に突進します！止めに入った警官2人を軽く一突きで殺したあとは、受け付けをしている祥平に銛を突きつけます(゜ロ゜;
「もう～終わったんやないんかい??」
「ウチノヒト殺したゲンパツいうんのはどこにあるんや～?!」と言い終わるか終わんないかのうちに祥平を銛で一突き(*_*;
祥平の死体を海に投げ込むと、「ぎゃぁァァ～」と雄叫び？それとも怒号とともに展望塔に突進！ チャプターリストにも書かれていますが、「大殺戮」の幕開けです♪ 大声を聞き付けて階段を上がってきた人を順繰りに次から次に銛で刺しまくります(((((((・・;)
まさに殺戮の鬼神の降臨です。男も女もお年寄りも関係なく、目の前にいる人は片っ端から刺しまくります！指原莉乃をさしこと呼びますが、こっちもほんまもんの「刺し子」と云っても過言ではない…邦画史上最凶のバイオレンスシーンじゃないでしょうか？ 「キル・ビル」のユマ・サーマンのあのシーンがかわいく見えちゃうぐらいかもです。 血糊の量もパネ～ッス。辺り一面血だまり状態。白い海女装束で身を包んだ白都姐さんまたも血で真っ赤ッかの阿修羅状態です(°Д°)
騒ぎを聞き付けた代議士のセンセがノコノコ上がってきて「何だ～？何の基地外ザタじゃ～」と怒鳴ると…赤鬼阿修羅の白都姐さん、あっ違ったみぎわさん「
ど～せ、き●がいじゃ～」と猛突進！代議士センセも刺し殺します。取り抑えに入った秘書らしき人も全員皆殺し!! 逃げ惑う人も刺しまくり～ でも最初の血の勢いが心なしか段々減ってきたような??予算の都合か刺されても血が出ない人がいなかったりしますが、その辺は目をつむりましょう♪ みぎわさんが道路に目をやるとパトカーが何台もやって来て、機動隊がジュラルミンの盾を構えて配備につきます。たった一人の鬼神を抑えるために、あたかもテロリストを掃討するかのような厳重配備です。みぎわは渋い声で「眩しいな～」と松田優作のような感じに呟く。 「何人も悪いヤツラぶっ殺しても、次から次にまた悪い奴が出てきちゃる～ あんた～あんた～殺した奴はどこにおるんや～？
あんた～☆♂＄※↑◎§」
と心の絶叫をすると… お地蔵様にお祈りしたのが効いたのか？猛烈な大嵐がハリケーンのように起こります！機動隊はジュラルミンの盾ごと吹っ飛ばされてま～す(((^^;)ちょっちコントぎみッス。 いっぱい散らかった死体もみーんなどっかに吹き飛んじゃいます。
すっかり返り血て
真っ赤ッかのみぎわさんの身体もキレイに洗い流されます。その嵐の中心に仁王立ちするみぎわはもはや超自然の女神のようです♪ 全てが吹き飛ばされてスッカラカンになった通路に1人佇むみぎわさんは勇者の剣のようだった銛を海に放り投げ、自らも海に飛び込みますm(__)m
再び中村征夫の水中撮影による美しくも神々しい白都姐さんのナイスバディをゆっくりと俯瞰ショットで映します♪うっとりしそうな美しい映像です。 みぎわさんは海に還る人魚のように悠々と水の中を泳ぎます。最後は超ウルトラバイオレンスから180度一転してファンタジーな感じです♪ 切ないサックスによる音楽もグッドです(^o^) DVDがもう廃盤になっていてなかなか拝見するのは困難かもしれませんが邦画史上最強のバイオレンスシーンと体当たりな白都真理さんの演技は必見!!です。どっかのメーカーさんでDVDを再販売したり、特集映画でやってくれないかな～と思う今日この頃です(^^)
追記、 もう少しで前ブログと通算して100作レビューに気づいたらなりそうです♪次は何にしようかとゆっくり考えています。最近、仕事が忙しくてupが遅れがちですが今後ともよろしくお願いします。