悪魔のシスター(1973) | とし104の気ままに映画プログ2

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職業監督のブライアン・デ・パルマの衝撃のデビュー作です。あとこの映画の肝はなんと云っても破天荒型プッツン女優のマーゴット・キダーのキャスティングに尽きると思います。彼女の焦点の合わない虚ろな視線が悲しい運命を背負ったダニエルの役にまさしくうってつけです。

ダニエルはモデル兼女優の芸能人。あるクイズ番組で共演した二枚目黒人と意気投合し、一夜を共にする。 翌日、ダニエルは妹のドミニクとわたしの誕生日だからとケーキと切らしてる薬を買ってきてもらう。 ベッドですやすや寝ているダニエルに「ハッピーバースデー ダニエル。さ~あ願い事をしなちゃい~」と優しく声をかけると、不意にダニエル?は起き上がり、狂気の表情で、包丁で二枚目黒人をめった刺しにする!! 彼は必死に窓まで這って行き、助けを求め窓ガラスにダイイングメッセージまで残すが背後から執拗に包丁を突き立てる(°Д°)



口の中に包丁を突き立てるショッキングシーンもございます♪(でもシルエットで~)
向かいのアパートの窓からグレイス・コリアーというタブロイド紙の記者の娘ッ子がたまたまこの凶行の一部始終を目撃していた! 画面が殺害シーンと向かいの窓から警察に電話するコリアーの二つに分かれるスピリット方式がセンセーショナルで斬新です。

通報したコリアーは急いで現場に向かう!!警察もそのうちにやって来る。そして共にダニエルの部屋に踏み込むが…殺されたとおぼしき黒人男性の死体はどこにもない?部屋中に飛び散った血痕や窓辺のダイイングメッセージもきれいに拭き取られたかのように無くなっていた! 警察をからかうんじゃね~ゴラァ~と怒られて警察は引き上げる。 でもその間にダニエルの所に元夫のエミールがやって来て、ダニエルを問い質すが意識朦朧としていてフニャフニャのダニエルはおそらく妹のドミニクが殺ったんでね~とまるで他人事な有り様である(○_○)!! エミールが手際よく、ソファーベッドの中に黒人男性の遺体を収容して血痕をキレイさっぱりに拭き取る。この一連を2分割画面できっちり映すので観ている我々は全てが判ってしまいます♪
仕方なくコリアーは独自で殺人事件の捜査をすることになる。その前にせっかく犯行の重要な手がかりになるケーキを冷蔵庫から発見するがひっくり返してしまうドジをやってしまうシーンもあったりします。
コリアーはある研究所でダニエルはカナダ初のシャム双生児として生まれ、腰が繋がった状態で妹のドミニクと一緒に育ってきたことが判る。分離手術を担当したのはエミールであることも判明する。シャム双生児として生まれ育ったダニエルは心優しく感受性豊かだが、ドミニクは性格が対称的で情緒不安定ぎみであった。でもってダニエルが心優しいのはドミニクが生きている場合に限ると言うらしい… ダニエルはどうして?モデル兼タレントとして普通にしていられるのであろうか???


この分離手術するまでの過去の回想フィルムを催眠療法みたいな方法でコリアーはまざまざと見せつけられる。この場面はモノクロで映され、それがまた悪夢的な怖さを醸し出しています! バーナード・ハーマン(サイコやタクシードライバーの音楽も担当した)の音楽も扇情的でサスペンスフルな空気を盛り上げます。
コリアーは単身、ダニエルが入院しているらしい精神病院に乗り込む。でもエミールが彼女を患者の一人みたくあやしてあげると周りの人も「あ~こいつも患者の一人のガイキチなんだわゎゎゎ~」と納得してエミールと一緒に抑えつけて「は~いおねむですよ~」とブスッと注射する(*_*)意識が遠退いていくコリアーに催眠療法を施すエミール。

エミールの記憶が混濁してきます。そうこうしているうちに、再びドミニクの人格が、甦りエミールを虐殺する(((((゜゜;)
警察に連行されるダニエルだが、何が起こったかも理解出来ていないかのようにキョトンとしていた!

警察の事情聴取を受けるコリアーだったがエミールの催眠療法により、ダニエルが黒人をめった刺しにする記憶をキレイさっぱりに無くしてしまっていた(>.<)
コリアーの協力者の私立探偵がずーっと持ち出されたソファーベッドを双眼鏡で見張って見ているのを映してend

ブライアン・デ・パルマといえば近頃リメイク版が公開された「キャリー」、その他にも「ミッションインポッシブル」「ファントム・オブ・パラダイス」「ブラックスワン」などなどオモローな作品はたくさんありますが、まずこれはおさえといて間違いないでしょう♪
ストーリーが穴だらけとか破綻してるとか?ヒッチコックの猿真似だとか酷評もありますが、面白いものは面白いです(^^)