安田芙充央&石井彰 2台ピアノ CD『凛-RIN-』リリースライブ!! | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

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安田芙充央 石井彰 2台ピアノコンサート CD『凛-RIN-』リリースライブ @ 渋谷「公園通りクラシックス」!!本当にすばらしかったです!

日野皓正クインテットのピアニストとしても長年大活躍されてこられた石井彰さんと、ヨーロッパで絶大な評価を受けてご活躍のピアニスト・作曲家の安田芙充央先生による2台ピアノの CD『凛-RIN-』が 一昨日販売開始になり昨日早速聴いた!

 

このCDとコンサートとお二人を紹介した yahooニュースの記事は以下↓↓↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/7fd712a60304420dd1b3a86607375d70b9cfeb3c

 

 

ライナーノーツの冒頭にある安田先生の言葉。

 

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「ある日、石井彰さんと出会い、自然とほたほたと空気の流れに乗るように一緒に演奏するようになった。

一緒に演奏すると音の奔流の中に別のタイムの流れを感じる。

タイム感とは未来を孕んだ現在の連続.

スコアは私が書いた。

それを二人の異なる個性のピアニストが敷衍していく。」

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この「タイム感とは未来を孕んだ現在の連続」という部分が特に深くささってきた。CDを聞き、そして今日のお二人のすばらしい演奏を聴きながら、この言葉の示唆する至上の境地と意味がわかりかけた気がした。

 

小難しい言い方を抜きにしても、お二人がそれぞれの仕方で静寂から立ち上げて歌いあげるフレーズとパルスは音と時間の奥行きを何倍にも深いものにしていく。

 

安田先生の数々の名曲、Song of Nenna や Sky Lamnt (これは CD には入っていなかった) を安田先生とは違ったかたちで、また本当に美しく歌いあげる石井彰さんのピアノには、作品への深いリスペクトとご自身の心からの「ほんものの歌」が感じられて泣きそうになった。

 

演奏された曲の多くは、原曲がヨーロッパの名門オーケストラや合唱団、名歌手のために書かれた安田先生の超難曲の数々だったのだが、お二人の演奏はそうした何かをはるかに凌駕して圧倒的にすばらしく、本当に深い体験でした!

 

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会場では、安田先生の最近の名盤 CD 「My Dear」(ヴィオラの安達真理さんとコラボ) や今回の CD のプロデューサーでもある榎本憲男さんと、それらの CD のレコーディングエンジニアの樽岡大志さんにもお会いできた!

 

榎本憲男さんは、映画監督、脚本家、小説家としても大活躍されていて、「エアー 2.0」(小学館)、「マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白」(中公文庫) などもすごい面白かった!あれだけのものを作られ、哲学、音楽にも詳しくて、本当にすごい方!

 

ピアノを含むアコースティック系の繊細で難しい録音について、多くの名手から全幅の信頼を寄せられているのが樽岡大志さん!(近々私もスタジオに伺わせいただきます。。)

 

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また会場で何と吉田 美奈子さんにもお会いでき感激でした!「夢で逢えたら」の名唱はもちろん、その後のさまざまな伝説的なステージを動画などでも拝見して、わたしはこんなすごい歌を歌われる方がおられたんだと感動し、しびれっぱなしだった!

 

新たなコラボレーションもご計画されているらしくそれもすごい楽しみで、本当にお話できてうれしかったです!!

 

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安田芙充央先生、石井彰さん、榎本憲男さん、樽岡大志さん、吉田 美奈子さん、すばらしい演奏とすてきなご縁に心から感謝しています!ありがとうございました!