ついに安田 芙充央先生の"合唱曲" の初演、ドイツ有名レーベル Winter&Winter からの CD リリースが行われるらしい！
（下記画像は安田 芙充央先生の Facebook ページより）
安田 芙充央先生の Web ページは下記です↓↓↓
安田先生は、 Winter&Winter で 20年以上にわたり、15枚以上のリーダーアルバムもリリースされていて、歌ものはテオ・ブレックマンや Akimuse さんらとの傑作もあるが、西洋声楽的な発声のものでは、アルバム Kakyokuに含まれる Death Sentiment IV という名ソプラノ Kirsten Drope のものがある。この Death Sentiment IV もまた究極に美しく、安田 芙充央の音楽が西欧のトップアーティストと結びついてrealize (実現) されるとてつもない高みに驚愕した。
それゆえに安田 芙充央先生が合唱曲に取り組まれると伺って驚喜した！！安田先生は7曲の複雑精緻なしかも "多言語" の合唱曲を非常に短い時間で書き上げられた。(偶々譜面の一部も拝見させていただいたのだが) すごい複雑精緻なテクスチャをもつ曲でほとんど半音や増音程でぶつかり合うような極めて難易度の高いこれらの曲が実際に人によって演奏可能なのだろうか？？とすら思われたが、UK の EXAUDI ボーカルアンサンブルは全部をリハーサルもほとんどなしで (楽しみにながら？！) 見事に録音されたらしい！？！？
ほんとうに世界にはすごい人たちがいるものだ。現代音楽の超絶技巧の四重奏団にクロノスカルテット"Kronos Quartet"というのがあったが、合唱版クロノス？
！
ボストンにいた頃に、西欧言語をしゃべる国でのそこでの人々の合唱では、全般的にリリックな歌い方でも母音の位置の高さと正確さにびっくりすることが多かったが、それに加えて合唱で一番驚いた演奏は、中世・ルネッサンスものを専門にやっているグループのノンビブラートよりの歌唱による精妙な演奏だった。純正調よりに、音程の真ん中をノンビブラートで体の芯を通して重ねるとき、とてつもない広がりと奥行の倍音が生まれて、少ない人数なのにとてつもなく大きな音の深い音楽が生み出されていた。
EXAUDI ボーカルアンサンブルのこの音を聴いて、なにかその時のことも思い出した。彼らは間違いなくそうした過去のモンテベルディなどの中世ルネッサンスの難曲も Authentic に演奏しているようであるし ( https://www.facebook.com/watch/?v=1000830256767217 )、現代作曲家のボーカルアンサンブル演奏でもトップランナーのようだ。
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一方で前衛的な新たな音楽的な試みが、音楽自体のコンテキストではなかなか Visibility を得ることが難しくなっている今日において、Winter&Winter のプロデューサー、ステファン・ウィンターが提示するストーリーにはいつも感心させられる。安田先生参加の作品で言えば、『シューマンズ・バー・ミュージック』ではヨーロッパで良く知られているアメリカン・スタイル・バー“Schuman's Bar” の音楽を集めてみたり、The Ninth Wave - Ode to Nature、目で聴き、耳で視る『ベートーヴェン』の大規模絢爛なインスターレションなど、個々のアーティストに深いインスピレーションを与えるコンテキスト、ストーリーが大枠で提示されている。
ステファンのそういったすばらしいインスピレーションと、それに期待以上の作品を常に提供し続けている安田 芙充央先生の歩みには、ともかく、ひたすらに敬意と賞賛しかしない。
安田 芙充央先生、Stefan、本当におめでとうございます！
この作品のストーリー/ＣＤリリースと7月のミュンヘンへの初演も本当に心から楽しみにしています！
Wow, another great masterpiece by Fumio Yasuda seems to be coming out by Winter&Winter produced by Stephan Winter!! What a great performance by EXAUDI vocal ensemble! They are like "Kronos Quartet" choir version! How they can precisely perform like this! Just amazing!