写真家ユージン・スミスの映画「MINAMATA」 | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

自分自身の中に豊かにある深いものに触れて、元気や安らぎを得るのに「色と遊ぶこと」や「自分で歌う」ことが欠かせないない気がしています。
色・音の作品や「発声法」などについての気づきもシェアしていきます。

9/26 (日) 15時より、写真家ユージン・スミスの映画「MINAMATA」と彼の作品と言葉についてご紹介します。また10/5 (火) に行われる浜離宮朝日ホールでの "「平和の祈り」を今に"、のコンサートのご案内、安全地帯「恋の予感」、「宇宙戦艦ヤマト」、Young and Foolish なども歌います。ご期待ください!

https://twitcasting.tv/c:tohman

= =

写真家ユージン・スミスをジョニー・デップが演ずる映画「MINAMATA」が9/23日に公開された。

ライフ誌のカメラマンとして数多くの歴史的写真を撮ってきた彼が、水俣に3年間住み、そこに苦しむ人々に寄り添い、共に生活しながら残した彼の最後の写真集「MINAMATA」。

 

会社チッソとの住民の抗争の場で、片目を殴られほぼ失明した状態に陥りながら、その暴力への訴訟は行わず、写真集「MINAMATA」を完成させる仕事を優先させて生きた。

 

映画には登場しないが、実子ちゃんという18歳の「息をのむような忘れることのできない、美しい」少女、「決して恋も知ることなく、歩くことも、話すこともできない」彼女の写真を繰り返し撮り続けるが、彼女を写真に撮ることは「繊細にさまざまに揺れ動く心をとらえようとするか」の困難な試みにであって何かが違って自分は彼女をとらえられないことを涙ながらに語るカセットテープも残されてる。結局彼が写真集に収めた実子ちゃんの写真も自分では「失敗」とメモしている。

 

 

ユージン・スミスは何を見出そうとしていたのか。

 

ユージン・スミスが3年間住んだ家の暗室に書かれて残されていた言葉。

 

= =

私の写真はとても静かにこう語りだす

自分を見つめ、これを見て、耳を澄まして

自分を見つめ、これを見て、考えて

自分を見つめ、これを見て、反応して

強いられずに、感応することでそのようになる

私の写真は切実に、でも穏やかに、あなたに考え、感じるように促すのだ

これが私が自分の写真に望むことです

 

==

賛助でお手伝いしているキアラ萌芽先生主宰の合唱団の10/5 (火) に行われる浜離宮朝日ホールでの "「平和の祈り」を今に" に出演します! 私は以前にも関口のカテドラルで行ったようにコンサートの冒頭でフランシスコの「平和の祈り」の歌の一節をソロで歌います。キアラ萌芽先生のコンサートならではの日本の他の合唱団では歌っていないイタリア語の珍しい曲も歌われます。

 

メインのヴィヴァルディのGLORIA ニ長調 では、星川美保子さん、中島郁子さんのすばらしいソリストに、テノールの宮本英一郎さん、東京藝大の若きすばらしい声楽家生も多数加わっていただいており、本当に楽しみでです!また東京音大2年生で既に数多くのコンクールでも多数の優勝を重ねているコロラトゥーラ、老川鈴唄さんの驚愕の高音も聴けます!

 

星川美保子 (ソプラノ)、中島郁子 (アルト)、藤川大晃 (指揮)、キアラ萌芽 (チェンバロ)、老川鈴唄 (ソプラノ)、宮本英一郎 (テノール)

PACE合唱団 (合唱)、粥川愛 (ポジティフオルガン)、PACE (室内楽オーケストラ)

ヴィヴァルディ:GLORIA ニ長調 RV589、ほか

https://www.asahi-hall.jp/.../event/2021/10/event2000.html