好天の八ヶ岳 | 時々、TDRの風景観察

時々、TDRの風景観察

TDRの風景観察から始めたブログですが、
年パス更新を停止中の為、ブログタイトルを「時々・・・」に変更しました。

とっても早い時期に発生した台風1号の影響もあって、

先週は月曜からあまり天気が良ありませんでしたが

木曜日だけは天気が良いとの予報でした!

まるで狙ったかのように、自分も木曜日はお休み!!

(今回はたまたまです!)

 

とあらば、山に行くしかないでしょ~!

時期的にも、この先は怪しくなりますからね。

 

という事で、八ヶ岳に行ってきました。

昨年もこの時期に行っていますが、

なんとなく初夏の八ヶ岳には思い入れがあるんですよね~。

高校生の時から、

バイクでツーリングに行くのはいつも野辺山あたりでした。

清里 全盛の時代でしたからね~。(笑)

 

 

 

今回のルートはほぼ昨年と一緒。

天女山から登って、三ツ頭、権現、赤岳までの南八ツ縦走コース。

これまで企画していたものの

実施できていなかった MTB & 山登り をついに敢行しました。

(誰かさんはいつも!の事ですけどね)

 

スタート地点は清里の美し森。

美し森から天女山までは

かつて有料道路だった八ヶ岳公園道路がつながっているので、

そこの部分をMTBで移動。

 

山登りのスタート地点とゴール地点をMTBで繋ぐ事で

効率の良い周回ルートとなるのです。

ワンウェイよりも周回の方が楽しいですからね。

あまり楽しくない横移動をMTBでサクッと移動するという

ハイパー(?)なスタイル。

 

 

美し森から天女山への移動途中。

赤い橋が名物の東沢大橋展望台駐車場から。

赤岳にはちょっとだけ雲が掛かっていますが

そのうちに消えるでしょう!!

 

 

天女山まで移動して、森の中にMTBをデポ

 

明るい針葉樹の森の中を歩き始めます。

今回は前々日に衝動買いしたトレランシューズのチェックも兼ねてます。

 

トレランシューズは無雪期の山登りには良いと感じてます。

 

自分的に一番重視するのは靴底のグリップ力。

トレランシューズと言ってもいろんな種類があるのは当たり前で、

たまたま初めて買ったシューズがとてつもなくグリップ力が良いシューズで、

最初のうちは普通に歩いていても引っ掛かりが強すぎて、

つんのめりそうになって困ったほど。

湿った岩や濡れた板上でも絶対に滑らないというメリットが大きく、

トレランシューズってこんなにスゴいんだ~! って感じたのでした。

 

1足目がくたびれてきたので、同じものを買おうとしたら

既に廃盤となってしまっていて同じものは買えず、

同じメーカーの別の物を買ってみたら、グリップが全然ダメ!

トレランシューズなんだからグリップは良いんだろうと思っていたら、

濡れた場所では普通の靴のように滑る滑る。

 

たまたま1足目が大当たりだったようで、

ネットで調べてみると、

1足目として買った物だけはグリップ力が別格と書かれてました。

 

その後、良さそうと思って2足買い換えてみましたが

やはり思うようなグリップ力は無く、

やや諦めかけていた時に、たまたま読んだ評判記事と

たまたま娘の用件で行ったアウトレットにそのメーカーが出店していて

お店で現物を見た時に これなら良さそう!! と直感し、

海外メーカーでしたが、履いた感じも良かったので

即、衝動買いしました。

 

さ、実践ではどうなのか! と

期待を込めつつ不安感も感じながら歩き始めました。

結果はあとで~!!

 

 

天女山から、これから目指す三ツ頭と権現岳

こんなにくっきり見えているのは初めて。

 

 

標高を上げて見通しが良くなると南アルプスもバッチリ!

富士山も

 

フォッサマグナとして太古の昔、沈んでいた地域は、雲海の下。

今いる八ヶ岳は、沈んでいた場所に出来た、比較的新しい火山。

俯瞰で見れると地殻変動のロマンも感じられます。

これも山登りの魅力の一つです。

 

 

尾根上のガレ場まで登ると、南アルプスの全体が見れるようになりました。

 

南側は解放感あるものの、東側には雲海が広がってます。

 

西側も雲が無く、御岳から乗鞍、北アルプスと、

とても良い眺望!が広がります。

 

乗鞍、穂高

 

中央アルプスもよく見えます。

手前は編笠山。

 

 

三ツ頭に到着

これから行く権現、キレット、赤岳もばっちり!

 

なかなかカッコいい構図。

邪魔するものが無いので、ガイドブックに載っているような風景。

 

 

 

赤岳から東に延びる真教寺尾根

南側から見るとけっこう長い!

 

北八ツの森感も良いですが、

南八ツのアルペン感もワイルドで好きですね~。

 

三ツ頭越しの富士山

こんなに晴れた事は無かったので、こちらの構図も新鮮。

三ツ頭からのルートはハイマツの尾根で気持ち良いんですよね。

朝露で濡れていると、膝下はびしょぬれになったりしますけどね。

 

 

権現岳に到着

 

旭岳への尾根越しに 阿弥陀岳と赤岳

 

東南には、三ツ頭と富士山のダブル△

 

権現岳にも剣が祀られていました。

 

何度見ても かっこええ~!!

これから進んでゆくルートが尾根の上に延びている様子も良いですね。

 

名物! 源治はしご

高度感を伝えたいのですが、写真になってしまうと今一つですね。

 

谷の奥には北アルプス。諏訪湖も見えてます。

まさにフォッサマグナの西側を眺めている状態

 

本当に何度も撮ってしまう! (笑)

 

南側からの赤岳! 素晴らしい!!

トゲトゲした感じが良い!!

 

 

振り返って、歩いてきた 三ツ頭から権現岳

北から見るとずいぶんイメージが変わります。

穂高の屏風岩的な、ゴツゴツした岩という存在感があります。

 

ツルネに到着

 

ここからはキレットまで標高が低くなるので森感が出ます。

岩稜と森の両方が楽しめるのでとても良いです。

 

またまた振り返って 権現岳

先ほどの岩感は落ち着きますが、どっしりした安定感が良いですね。

 

キレットを越えてからは赤岳に取りつく岩稜帯

赤い岩は脆いので要注意!

天気が悪くて視界が悪いと危険度が高くなって怖いでしょうが、

天気が良いので怖くは無いですね。

 

天狗尾根の頭から、小天狗、大天狗越しの富士山

 

権現岳はすっかり穏やかな山容に落ち着きました。

 

これから進む先は完全な岩!

両手も積極的に使って、ガシガシ登ります。

不安定な岩にさえ気を付けていれば、危険は感じません。

 

 

またまた振り返り

南アルプスを背景にした権現岳

歩いてきたルートが見渡せるのも気持ち良いですね。

 

鎖場が続きます。

ホールドは多いので、鎖に頼るよりも

感じながら、考えて進む方が楽しいです。

 

 

真教寺尾根との合流地点

 

 

もうちょっと岩稜帯を登って 赤岳山頂!!!

 

視界はこれまでで一番良いかな。

 

南側の尾根続きの権現岳と

南アルプス、中央アルプス

 

ゆっくり時計方向に回ると、

御嶽山

 

乗鞍

 

穂高連峰

 

霧ヶ峰、TKの奥に後立山連峰

 

行者小屋、赤岳鉱泉が足下に見えつつ、

八ヶ岳を全体を遠くまで見渡せる景色が広がります。

 

風もそれほど強く無いので

広大に広がる西方向を見ながら、岩に腰かけて休憩します。

 

これだけ天気が良くて、眺望が良いと

疲れも癒えますね~。

 

結構、疲れたので長めに休憩。

こんな山頂でのんびりできるのは最高に気持ちいいですね。

これも、頑張ったご褒美です。

 

いつもよりも長めに休んだ後は帰路に着きます。

 

真教寺尾根を下ろうかと思っていましたが、

北側の尾根を見てから!と思って赤岳頂上山荘まで来たら、

やっぱり県界尾根を下ろうと予定を変更しました。

どちらからでも美し森には下りれるので、

選択肢があると楽しめますね。

 

 

県界尾根の下り始めは、はしごあり、鎖ありで緊張感ありますが、

危険個所を過ぎれば森の中をひたすら歩く事になります。

 

こちらの尾根にも大天狗、小天狗があります。

赤岳直下の岩とは違って、尾根上のピークを大天狗、小天狗と呼ぶようです。

 

小天狗まで下りてくると赤岳もだいぶ雰囲気が変わります。

小天狗から県界尾根を離れて大門沢に下ります。

 

そこからはひたすら堰堤を横目に林道歩き。

堰堤の数を数えながら歩いたら、林道歩きも意外と退屈ではありませんでした。

遊びながら歩くと楽しい行程となりますね。

 

 

舗装路に出ると無性に炭酸が飲みたくなり、

サンメドウズスキー場のセンターハウスに立ち寄り

自動販売機で飲み物を購入。

 

まだまだ舗装路が続くのが判っていましたが、

サンメドウズと真教寺尾根のコースはすぐ近く。

とはいえ、地図上でもコースが交わってはいない。

それでも南に進めば絶対に登山ルートにあたる事は判っていたので、

スキー場の施設の脇を通って、道なき笹原をヤブ漕ぎして、

無事に真教寺尾根ルートに合流でき、

美し森まで気持ち良く下れたのでした。

舗装路を歩くより、山道を歩いた方が気持ちイイですからね。

 

 

美し森山まで来ると登山道がすっかり観光地化されていました。

 

綺麗な木道の階段散策路に変わっていました。

ま、観光地ですからね。

ここまで来ると修学旅行生らしき団体さんがハイキングしてました。

 

 

無事に車まで戻り、無事に山行を終えました。

 

 

トレランシューズはとっても良く、満足しました。

グリップはとても良く、全然滑らない、食いつきの良い靴でした。

濡れている場所でも全く滑らず、安心感100%でした。

これよ!これ!

 

ただ、濡れ対策というか、防水性はほぼ 0。

考え方として、濡れるのを避けるのではなく、

濡れてもすぐに乾くように通気性を優先させているよう。

この辺りはガチのトレランシューズの考え方のようです。

 

ファストハイクには良いかもしれませんが、

長距離をゆっくり歩く時にはどうなのでしょう???

雨の時や冬場の積雪期は完全にアウトですね!

ハイカーとしては。(笑)

 

 

 

車で天女山に向かって、MTBを回収してから、

甲斐大泉のパノラマの湯で汗を流して野辺山に移動。

 

ヤツレンのソフトクリームで打ち上げ。

 

天気も良く、眺望も良く、シューズも当たりで

最高な山行でした。

 

 

思い入れのある八ヶ岳。

またまた思い入れが強くなりました。

 

 

あー、楽しかった!!