村井秀夫刺殺事件の真相を追って -17ページ目

村井秀夫刺殺事件の真相を追って

村井秀夫は何故殺されたのか?徐裕行とは何者なのか?
オウム真理教や在日闇社会の謎を追跡します。
当時のマスコミ・警察・司法の問題点も検証していきます。
(2018年7月6日、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚らの死刑執行。特別企画実施中。)



1995年5月2日、TBS『ザ・フレッシュ』が村井秀夫刺殺事件を分析し、「信者が逃げ場をさえぎる謎の動き?」と大胆報道をした。

本来村井をガードする信者のうち、2人が徐裕行の行動を手助けしたというものである。
『ザ・フレッシュ』の報道は正しいのだろうか?

そこで今回、事件発生時の信者の動きに注目し、映像を検証することにした。
残念ながら現在『ザ・フレッシュ』の映像を視聴する手段はない。
ただし、村井刺殺事件の映像はネット上に複数投稿されており、様々な角度から映し出された写真も残っている。

事件発生直前に村井を取り囲んでいた信者は5人。

ここで、村井を警護していた信者たちをA~Eに分け、信者の行動を検証してみた。

登場人物

信者A(緑色のチェックを着た眼鏡の信者)


信者B(Tシャツを着た痩せた信者)


信者C(青色のチェックを着た信者)


信者D(白いワイシャツを着たヒステリックな信者)


信者E(青いジャンパーを着た眼鏡の信者)


まず初めに、村井が徐裕行に刺殺されるまでの信者の動きを、収拾した写真を時系列的に並べ検証する。



徐裕行が村井の胸ぐらを掴み、左腕を刺す。

この時信者A信者B信者Cは徐の後ろに立っている。
信者Dだけは異変に気付き、即座に徐を食い止めようとしている。
信者Eは村井の背後に立っており、異変に気付いていない。



信者D、「何やってるんだこの野郎」と叫び、徐につかみかかる。
信者E、異変に反応する。



村井、徐を突き飛ばす。
徐裕行、必死の形相になる。
信者C、村井を守ろうとする。
信者B信者Cの後ろにくっつく。
信者E、混乱した様子で徐と村井の間に割り込む。



村井、左腕に違和感を感じる。
信者Dと信者Cが徐を村井から引き離す。
信者B信者Cの肩をつかむ。
信者E、混乱した様子で徐の方向へ体を向ける。

ここまで見ると、信者B信者Cの動きを妨害しているようにみえる。
しかし、ここから先は信者Bが積極的に徐の行動を助けているような写真は確認できない。
問題は信者Aの動きである。



信者A、村井の通路の前に現れ、そのまま肉薄する。



信者A右腕を壁までのばし、村井の逃げ道を塞ぐ。



村井、無意識に歩くのをやめ、左腕の違和感に気を取られる。



信者A信者Cに視線を向ける。



この時点で、信者Cと信者Dが徐につかみかかり、村井を必死に守ろうとしていることがわかる。
信者Cの肩をつかんでいた信者Bも、途中から徐の肩をつかんでいる。
信者Eも徐を妨害するような場所へ移動している。



信者A、突如信者Cにつかみかかる。
徐裕行が信者Cと信者Eの間に割り込む。



信者A信者Cに足をひっかける。
信者C、姿勢を崩す。
信者D、必死に徐を引き離す。
徐裕行、信者Dを振り切り刃物を構える。



村井秀夫、刺される。
信者A信者C動きを封じ込める。





信者D信者E、徐を村井から引き離す。




わき腹を刺され、建物へ駆け込む村井。
村井を守ろうとする信者C信者Aがさらにつかみかかる。


信者A信者C首を絞める。



徐裕行、建物から離れる。
信者E、徐の刃物に気付き大声で「刃物持ってる」と叫ぶ。



信者E、徐を追いかけ、現れた警官に事情を伝える。徐裕行逮捕。

信者B、倒れた村井を見て号泣する。
信者C、血まみれの村井を手当しようとする。
信者D、怒鳴り声で騒ぎ、村井に必死の祈りを捧げる。
上祐が信者多数とともに建物から出てくる。

10分後、救急車到着。村井救急車で運ばれ都立広尾病院へ移送される。上祐も同行。
信者Cも広尾病院へ向い、上祐の会見に立ち会う。


救急車で運ばれる村井。
この時信者A(中央下)の姿が映し出されるが、救急車に視線をほとんど向けず、心配した様子がない。




後日上祐の身辺警護をする信者A(左上)の姿が確認できる。


上の画像は当時の新聞記事やスポーツ紙、週刊誌、後日発行された書籍、映像を集めたものである。
一部モザイクがかけられたものもあるが、合成写真は一枚もない。

次に、下の映像を視聴し、上の画像の信者の動きを比較してほしい。










現在YouTubeで視聴できるものは3つ。
撮影された映像はこれが全てではない。当時、様々な角度から事件の模様が撮影され、テレビで放送されていたのだ。真相解明には更に映像を確認したいところである。


情報提供のお願い

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田原総一郎、村井事件に疑問



徐裕行、鈴木邦男、上祐史浩が共同出版した悪書、「終わらないオウム」。
この本のあとがきは、田原総一郎の寄稿で締めくくられている。

田原総一郎。オウム事件当時、麻原彰晃、村井秀夫、上祐史浩と討論を交えたジャーナリストである。

2013年6月14日、「田原総一​朗オフレコ」が放送された。

この対談で田原は十数年ぶりに上祐と対談を交えた。上祐はオウム事件当時の主張に誤りがあったことを認め、この場を借りて田原に謝意を表明した。



田原は「終わらないオウム」に寄稿はしていたものの、著者の一人である徐裕行の主張については疑問を感じていた。そこで、上祐に村井事件について話を伺った。(田原は徐裕行とは面会していない。)


(9:52から村井事件)

田原「えー、ところでね、さっき、その吉田さんが紹介された本ね」

吉田「『終わらないオウム』、ハイ」

田原「あの…えー、エヘン、村井さんを殺した、徐さんと、フー、それから、上祐さん、えー徐さんは、フー、本当は、上祐さんを殺したかったと言ったと、それと、あの鈴木邦男さんが、司会の形で、ほう、なんでこういう本を…出そうと、フー、こういうもんに出ようと思ったんですか?」


上祐「んー、何度か誘われたんですけど、で、あのー…徐さんが、あのー…殺したことは悪いと思っていると、そのー、複雑な心境だかっていうのが伝わってきて、では会ってみようかなぁと。…自分の動機としてやっぱり、あの本人から直接、うー、聞いたら、何か真相がつかめるんじゃないか、っていうことですね。それでお会いしました」

田原「真相はつかめましたか?」

上祐「うーん、私は徐さんが言っていることは、あの、本当かなと、思いました」

田原「ホントかな??!」(驚いた様子で)

上祐「ホントかなっていうのは何を彼が言っているかというと」

田原「何故村井を殺したのかと」

上祐「うーん、それは要するに自分が殺したかったから」

田原「なんで殺したかったの?」

上祐「あー、まァ、オウム、ぅー、に対する”怒り”っていうんですか」

田原「何を?怒りなんですか??」

上祐「え、まぁ、多くの人を殺したってことだと思いまがすねぇ。…で」

田原「なんで、あれだけ多くの人を殺すとね、徐さんが、村井を殺さなきゃいけないんだろう」

上祐「そこが」

田原「僕はここが理由がわからなかった。そこは」

上祐「まぁ、そこは、本人のぉ…まぁ悪との戦いみたいなもの、ではないかと」

田原「彼にとって悪なんかあるのかな?」

上祐「どーでしょう…あのぉ、私は彼と会ったときに、あの、一面で私自身、私自身と似てるかなぁと」

田原「ウン、ウン」

上祐「つまりあのユダヤ、フリーメイソンなどという、巨悪を設定し、被害妄想とは思いますが、そして悪と戦うために、まぁ家族との縁を切って、えー犯行に及んでしまうと、彼も私に会ったときに、村井っていうか、殺す前に、ですね、あの、家族との縁を切るつもりで、行ったと言っていて、いました」

田原「だからね」

上祐「そこらへんが性格が似ているかなと」

田原「だけど…ハッキリいって、麻原彰晃を殺すのは分かるけど、村井なんか殺したってしょうがないじゃん」

上祐「まぁ、あー、それは人それぞれですから」

田原「あのい」

上祐「話したときは、勿論、あの、あれで問題が解決した訳でもないですし、えーまぁ、司法の裁きにゆだねなければならないんですが、そういった意味ではオウムのやっていることと彼のやっていることは、その稚拙さにおいて似ていて、まぁ類は友を呼ぶって感覚があったので、言っていることは本当なのかなぁと」

田原「なるほど」

上祐「稚拙なものが巡り会ったと」

田原「なるほど」

上祐「そういうものを感じました」





ここで上祐は徐裕行の本質に触れる話題を避けようと、論点をずらしながら進めている。しかし、上祐の発言は十分説明しきれたのではなく、田原から何度かつっこまれている。

田原も上祐の反応を見て何かを察したのか、それ以上の追求は止めている。
このインタビューから、既に田原は、徐の犯行動機が義憤によるものではないと感じていたようだ。



・ズバリ!上祐史浩に直撃!辛抱治郎 ズームそこまで言うか! 『オウム真理教とは何だったのか?』

2015年2月21日、辛抱治郎氏は上祐史浩に再会し、ラジオ番組で対談を行った。話は早くも村井事件に移った。

上祐「4月23日でしたかね、村井が刺殺された後に、麻原がその…サリン事件は教団が、悪いことをやったと」

辛抱「ほー(棒読み)」

上祐「村井の刺殺は社会が悪いことをやったというような表現の中で」

辛抱「村井の刺殺は、あの…麻原彰晃主犯説ではない?」

上祐「彼はそう云ってたと。」

辛抱「うーん…」

辛抱「これに関しては実行犯が捕まってますけど、実行犯の背景に何があるかは、あるのかどうかも含めて未だに解明されてない所があります。あれは単純にあの男の犯行だと、信じてますか?」

上祐「私、あの徐 裕行という人物に直接会いました」

辛抱「ええ」

上祐「で、その前に鈴木邦男さんが、あの会ってみたらどうかっていうことで」

辛抱「ハイ、一水会」

上祐「お会いしたんですけど、ハイ。あのー」

辛抱「どこで」上祐「はい?」辛抱「出所してきてから?」

上祐「ええ出所してから。まあ2年ぐらい前ですから。まだ2年ぐらい前です会ったのは。その時の印象ではやっぱり彼自身がにかられてやった、ということと」辛抱「ウンー…」

上祐「あとまぁ、鈴木さんとかの話では警察が色々調べたけど、その報酬として大金が徐にわたったという事実を警察は、発見してないと、いうことだって云ってたんで、まぁ私は今の段階では彼がそういう風にオウムを巨悪としてやったんだろうなぁ、というふうに感じてはいます」

辛抱「…なるほど」

ここで突然インタビューは一旦打ち切りとなり、別コーナーへ切り替えられた。

注目したいのは、上祐の回答が2013年に行われた鈴木、田原との対談と比べ若干変化していることである。
これまで上祐は、村井刺殺の犯行動機について徐の主張を肯定しており、義憤によって引き起こされたものと語っていた。
しかし2015年の辛抱氏との対談の中で上祐は「今の段階では」と予防線を張っているのだ。




もっとも、現在の上祐史浩は「前科者」というより「オウム事件の証人」としてメディアから持ち上げられることが多い。当時の派手なパフォーマンスや巧みな弁舌も手伝って、オウムの中では麻原と1、2を競う程の知名度もあり、今でもマスコミからは人気があるようだ。

筆者は上祐史浩がどこまでオウム犯罪に関与していたかまでは断言はできない。しかし、これまでの発言、失言、矛盾点などから上祐が未だ公に出来ない秘密があると感じている。

今のメディアは上祐の口車に乗せられるあまり、オウム事件の真相を見失ってしまったようにみえる。メディアは上祐史浩にインタビューする前に、彼がどんな人物なのか、調べ直してから取材し、事件の真相を探るべきではないかと思う。