羽根組事務所がある三重県では、ホテルの経営権をめぐって、暴力団が絡むある事件が起きていた。
そしてこの騒動にオウム、羽根組、徐裕行が介入していたという不気味な噂が流れていたのである。
榊原グランドホテル
古来、日本第三名泉の一つとされていた三重県久居市の榊原温泉郷は、大阪市近鉄上本町から特急で1時間余り、榊原温泉口駅を降りて、山間の道を車で縫うように走って約10分のところにある。
「榊原グランドホテル」。客室180、収容力1,000人と地元では最大手のホテルとして地元で有名だった。1969年、大田ハル氏が現在地にあった観光ホテルを買収、創業した。
発足後、全面改装や新館整備等を行い、主に関西方面からの企業・団体などの研修客やゴルフ、湯治客を受け入れ、榊原温泉約10件のホテルの中でもトップの集客力を誇った。
大田ハル氏と5人の兄弟からなる大田一族で、年々事業を拡大。83年には一族経営の病院をホテル横に移転して、内科総合病院「医療法人・榊原みのり会病院」(丸岡巧理事長)を関連会社として経営した。老人保健施設「榊原ケアセンター」も併設し、ピーク時には300人以上の入院患者を受け入れた。
しかし、同族経営にありがちな経営権争いが絶えず、創設以来十数回も役員更生が変遷。内紛が生じてバブル期には事業そのものに破綻が生じてきた。
ホテル経営の実権を握っていたのは、三男で専務取締役の大田欣巧氏。
欣巧氏は87年頃からゴルフ場やレジャーランド、会員制スポーツクラブなどのプロジェクト計画を立て新事業に乗り出した。資金はイトマン事件の舞台となる「大阪府民信用組合」が出すことになった。総額250億円に融資計画といわれた。
プロジェクトのうちゴルフ場は、87年、「榊原みどりの森カントリークラブ」という会社を設立。総事業費約130億円で、ホテルに隣接した山林133ヘクタールに18ホールのゴルフ場を95年オープン予定ですすめられた。
ところが、用地買収に行き詰まっているところに91年イトマン事件が起こり、スポンサーだった「大阪府民信用組合」の融資は予定の250億のうち100億円でストップ。同信組との売却話が持ち上がり、91年6月、大阪の不動産業者「ゴールデン開発」(石丸節子社長)との間で16億5000万円の売却協定が成立。太田巧功専務にかわって、「ゴールデン開発」の石丸社長が「榊原みどりの森カントリークラブ」の代表取締役に就任し、開発事業を引き継いだ。
しかし、約束したカネが支払われないまま時間が経過。そうこうするうち翌92年5月、「ゴールデン開発」の石丸社長が、詐欺容疑で大阪府警に逮捕された。
調べによると、石丸社長は山口組臥竜会の組事務所が入居していた大阪市中央区の三階建てビルの所有者から、土地と建物の売却交渉を任された際、同ビルの空き部屋に風俗営業店など2店が入居しているように装った架空の明け渡し同意書を作成。売却先の不動産業者から組事務所分を含めて立ち退き料9億円をだましとったという。結局、石丸社長は処分保留で釈放となったが、事件で同社長が臥竜会幹部と内縁関係にあるなど、暴力団と一体の関係にあることが露顕した。このことで同社長は「榊原みどりの森カントリークラブ」代表取締役を退かざるをえなくなった。
韓国と榊原グランドホテル
ところで、「榊原グランドホテル」に隣接したゴルフ予定地は、造成の途中で放置され、草が伸び放題となった。その一角に、十字架を掲げたカマボコ兵舎のような小さいプレハブ小屋が建てられた。
この奇妙な建物こそ、ホテルの破産のきっかけとなった韓国の新興宗教団体、聖エメラルド教会の建物である。教会はホテルの役員に入っていた元韓国人ダンサーの兄が主宰し、巧功氏はその信者といわれた。
1987年4月ごろ、巧功専務は韓国の漢江を一望するソウル特別市江南区青潭の繁華街に元韓国人ダンサーを社長にした「エメラルド観光ホテル」の建設を計画。88年のソウルオリンピックでの外国人客の宿泊を見込んで、総工費28億円で敷地約2600平方メートルに地下5階、地上13階、客室124のホテルを完成させる予定だった。しかしオープンは大幅に遅れ92年2月にずれこんだ。当時従業員は240人、総支配人は日本人の舟橋猛氏(名古屋市西区出身、当時34)が担当した。
エメラルド観光ホテルの隣接地でも地下4階、地上8階の会員制高級スポーツクラブ建設に着工したものの、資金不足で工事は中断された。韓国でのプロジェクトは、太田専務、元韓国人ダンサー、同ダンサーの内縁の夫だった「榊原グランドホテル」支配人の3人でやっていたという。ここに出てくるもとダンサーは92年7月から「榊原グランドホテル」の取締役に就任。韓国から約30人のダンサーを招いて、ホテルのショーに出演させたり、接客させたりした。同ホテルではカラオケの歌唱指導教室「大園歌謡教室」のチャリティーパーティーが開かれ、十和田実氏が寄付を呼びかるイベントも行われた。
この間、韓国の事業に着手した87年4月から同5月にかけて太田専務が、3億円を無許可で韓国に持ち込んでいたことがわかり、88年8月、外為法違反で起訴される事件が起きた。韓国への送金はこれだけではなく、87年12月からホテルがオープンする92年4月までに約34億円が持ち出されていた。同ホテルと工事が中断した会員制高級クラブには、「大阪府民信用組合」から借りた100億円のうち40億円余りが流用されたと言われている。
榊原グタンドホテルの資金は韓国だけではなく、元ダンサーの実母と親戚がアメリカで共同でやっていたモーテル、スーパー、不動産などの経営のため91年から92年6月までの1年間に、不動産購入資金名目で約4億円が、三重商銀経由で第三銀行(三重県松坂市)から送金されていた。
本業のホテル以外のプロジェクトにカネをつぎ込み、暴力団関係者の乗っ取りに遭うなどした結果、「榊原グランドホテル」は急速に経営難に追い込まれていった。
それが一挙に表面化したのは93年に入ってからである。この年、太田専務の韓国人ダンサーの傾斜に母親の太田ハル社長が激怒。所有する大阪市西成区の土地を巧功氏が勝手に担保に入れたとして、三重県警に告訴した。結局は挫折したゴルフ場計画のあと地に新たに総合レジャー構想をすすめていた関連会社の一つ「榊原みどりの森観光開発」が6月、不渡りを出した。
ホテルの土地・建物を担保に融資していた「大阪府民信用組合」が「榊原グランドホテル」の競売を申し立てた。さらに同ホテルの3億3000万円にものぼる税金滞納も明らかとなった。
経営権めぐり三つ巴のドロ沼状態に
このため同年11月、経営責任を問われる形で代表取締役社長は巧功氏(当時)から南勲に交代した。ところが、社長交代があったその翌日、同ホテルの旧役員であるハル氏の五男、義治氏が、大阪地裁に同ホテルの破産を申し立てた。
これにたいして12月、南勲社長を中心に債権者集会が開かれ、「榊原グランドホテル」は債務処理だけを行う会社とし、ホテル業務を継続する新会社「榊原グレース観光」(三重県久居市榊原)の設立を宣言した。「榊原グレース観光」は、筆頭株である大阪市内の不動産会社「叶」(水野隆社長)が事実上管理しており、「榊原グランドホテル」の財産差し押さえ回避をはかるために設けられたものだった。事実、決算書では同ホテルの動産物件が、3000万円で「叶」に売却されていたことになっていた。
ホテルの経営権をめぐる内部抗争は現社長派と前社長派の債権・債務の清算をめぐる争いに創業者のハル元社長も加わって三つ巴の泥沼状態になっていった。そこへ起きたのが、山口組の事始め式キャンセル問題であり、南社長の軟禁恐喝事件だった。
年が明けて94年、ホテルは経営者不在といってもおかしくないほど、混乱の度を増していた。
まず、ホテルに隣接してある関連の「みのり会病院」(丸岡功理事長)の職員200人の前年12月分の給与とボーナスが支給が遅れていることが明るみに出た。
1月13日、病院の医師や職員らで労働組合が結成され、遅配分のボーナスの支給や病院の再建計画の提示などを経営者側に求めた。このとき、病院の負債は約50億円を超え、病院の土地と建物には、すでに住友銀行、住銀リース、大阪府民信用組合などが融資の担保として多額の根底当権を設定していた。
ここで名前が出てくる大阪府民信用組合は、同信組の理事長(当時)をしていた南野洋氏が、「みのり会病院」オーナーの太田ハル氏に次ぐ二番目の大口出資者であり、病院社員名簿に名前を連ねるほど深い関係にあった。
追い打ちをかけるように信用不安が表面化した。同ホテルの現職監査役が20日と25日の2回、約束手形を取り立てに回したことから手形が不渡り処分になっていたのである。このためポン券を差し押さえられた。年末の暴力団事始め予約問題や南社長のホテル監禁事件もマスコミに報道され、大手旅券代理店からの予約キャンセル、代理店契約の解約が相次いだ。
暴力団幹部らがホテルを占拠
2月に入ると、ホテルに前代表取締役の太田欣巧氏や「ゴールデン開発」の石丸節子社長、山口組系暴力団幹部らが乗り込んで来て、事実上占拠。ホテルで債権者集会を開くなど、裁判所の決定でホテルの破産が確定するのを阻止するため、正当性を誇示した。ホテルから追放された南社長からは「もはやこれまで」と旧役員から出されていた破産宣告について、裁判所の決定に従うとの声明を発表した。こうしてホテルは2月23日、大阪地裁によって破産が宣告された。
しかし、これまで事態が収集されたわけではなかった。こんどは太田前社長らが破産決定を不服として同25日、大阪高裁に破産の取り消しを申し立てた。抗告に際し、太田前社長側は記者会見。抗告の理由として、(一)前年11月のハル氏の五男・義治氏の自己破産の申し立ては、当時同氏は役員ではなく死角が無かった(二)2月23日の大阪地裁の破産宣告当時の「榊原グランドホテル」の代表取締役は、太田欣巧氏であり、南勲氏はそれ以前の2月26日付けで代表取締役役員を辞任、ホテルを代表する死角を持った人物ではなかったと主張した。
記者会見で太田前社長側は、一部マスコミで報道された。山口組関係者によるゴルフ場用地売り上げ資金名目でのホテル手形約11億円乱発問題について、「南前社長がやったもの。いったんホテルwpつぶして、安く営業譲渡するつもりだったのではないか。乗っ取り策動が裏にあり、『グレース観光』は乗っ取り会社。南前社長の告発も考えている」と、南前社長を激しく非難した。
その一方で、暴力団との関係が指摘されている「ゴールデン開発」の石丸節子社長については「債券に協力してもらっている」と認めた。
「榊原グランドホテル」は、2月23日の大阪地裁の破産者宣告にもとづき、翌3月4日、所有動産の差し押さえが執行された。翌5月には、約400件あった予約もキャンセルし、一切の営業を停止。老舗ホテルは閉鎖された。
ホテルは閉鎖されたが事件は続く
ホテルは閉鎖されたが、事件はまだ続いていた。3月10日午前、大阪府警と地元の三重県警の合同捜査本部が「榊原グランドホテル」の株主総会議事録が偽造され、南勲代表取締役社長ら役員が辞任したという虚偽の法人登記をしたとして、「ゴールデン開発」の丸石節子社長の大阪府豊中市の自宅や大阪市内の山口組系臥竜会事務所、地裁の財産差し押さえが執行されるまで丸石社長ら暴力団事務所に占拠されていた「榊原グランドホテル」など8カ所を有印私文書偽造、同行使、公正証原本不実記載などの容疑で家宅捜査した。太田前社長側が破産宣告無効の抗告申立の理由にあげた南勲社長の2月16日付け辞任は、株主総会議事録偽造だったというのである。
一方、ホテルの倒産、閉鎖は隣接してある「みのり会病院」の経営も直撃した。医師、看護婦など職員への給与未払い問題が表面化した年明けの1月11日、三重県医務課は不明朗な病院の経理状況について病院側から聞き取り調査。その結果、病院の土地建物を担保に、「大阪府民信用組合」から借りた12億円のうち医療機器購入など病院の運営費用に5億円をあてたが、残り7億円が使途不明金になっていた。
この問題で、丸岡理事は同日、「経営危機の責任は、ホテル経営などから資金を持ち出した南勲事務所にある」と、「みのり会病院」事務長を兼任していた「榊原グランドホテル」の南勲社長の病院事務長職の解雇を表明した。南事務長は前年11月、診療報酬を担保にしてカネを借りるなど病院経営悪化の責任があるとして丸岡理事から責任容疑で三重県の津地検に告訴されていた。
みのり会病院も80億円の負債で倒産
ホテルに続いて泥沼状態に陥った「みのり会病院」には、全国約100の病院に関与するといわれている病院乗っ取りのいわゆる新田修士被告(93年1月、新潟市の病院をめぐる手形乱発事件で逮捕・起訴)グループが接近、融資話を持ち込んだり、手形を回したりしていた。もともと丸岡理事長自身、同グループリーダー・新田被告の紹介で93年3月、「みのり会病院」の理事長になったといわれていた。
しかし、病院もまた、3月25日の決済で第一回目の不渡りを出した。この時期、新田グループと繋がっていた東京の金融ブローカーで自称華僑の葉剣英(本名:畑隆)が主宰するOCFグループの名前が病院の新しい出資者としてあがったが、病院内で反対の声が強く、話はまとまらなかった。結局、3月31日んp決済で2回目の不渡りを出し、事実上倒産した。負債額は約80億円といわれ、その大半は「榊原グランドホテル」が進めたゴルフ場開発などの投資に消えていた。
そして半年後の10月1日、93年の暮れに「榊原グランドホテル」を襲った二つの暴力団がらみの事件の一つである山口組の事始め式キャンセル問題で、ホテルマネージャーを脅し、料金を支払わなかったとして、大阪府警四課は山口組系黒誠会系赤心会会長の高木康清容疑者を暴力行為で逮捕した。さらに、翌95年9月8日には、もう一つの、「榊原グランドホテル」の南社長(当時)が泊まっていたホテルに押し掛け、同社長に「殺すぞ」などと言って500万円を脅し取ったとして、山口組系臥竜会内膺竜会・会長の高聖功を恐喝容疑で逮捕した。
この騒動と同じ時期にオウム真理教事件は起た。麻原が「榊原みのり会病院」に入院していた過去があるとか、同教団による買い取り話があった、という噂が流れたのである。
オウムと榊原グランドホテルと徐裕行
サンデー毎日6月3日号によると、オウム真理教と徐裕行にはある接点があるという。
三重県にある、「榊原みのり会病院」の買収話である。
この病院は1969年に設立され、ベッド数は342床。リューマチ治療で有名な総合病院だった。
同一企業グループに「榊原グランドホテル」があったが、バブル崩壊によってホテルは200億円内外、病院も60億の負債を抱え、94年に相次いで倒産した。
この一連の当惨劇に至る過程で、93年から94年にかけて、山口組系暴力団による経営幹部の換金や登記虚像、手形乱発事件、また山口組系フロント企業による不法占拠事件が起きた。その際に、債権取り立てなどで羽根組も関与していたという情報が流れた。
そして、榊原みのり会病院の経営不振が表面化した94年1、2月ごろには”オウム真理教が病院買収に介在していた”という噂が流れた。捜査関係者によれば「滋賀県内で逮捕されたオウム信者から押収したフロッピーの中に、みのり会病院の名前があったといいます」と言う。
サンデー毎日は病院関係者から「当時、早川、中田被告と見られる人物がいた」と証言を聞き出し、「オウムはこの病院の乗っ取りに触手を伸ばしていた形跡があった」と紙面で報じた。
この病院買収は後に大阪府内の歯科医師が代表を務める医療法人が競売で落札したが、ある制約関係者はこう語る。
「オウムが薬の搬入を自由自在にするため、病院を買収したがっていたのは有名な話だ。福島県内の病院倒産のときも教団が買収するという話があり、その実行グループは『白虎隊』と呼ばれていた」
みのり会病院の買収にオウムがかかわっていたことについては、現在、病院側は否定している。しかし、地元民によれば、今年一月ごろにもオウムのシールの張ったワゴン車が病院の前に止まっていたという目撃証言もあり、捜査当局は聞き込み捜査などで調査したという。
また、一橋文哉氏の著書「オウム帝国の正体」によれば
徐裕行も三重県の総合病院の乗っ取りに関わっていたという。
「この病院を狙っている連中は大勢いて、誰もが執拗に食いついてきましたが、実際は裏で繋がっていたようです。特に94年初めごろから押し寄せた連中に、オウムの幹部がいました。早川と中田、それに”白虎隊”と呼ばれるメンバーです。そして嫌がらせなどを行う暴力団員の一人が、あの徐だったんです」
そう話すのは、病院関係者の一人。
別の病院関係者も、こう明かす。
「実は、その連中とは別に、ある宗教団体絡みのグループも病院買収に乗り出してきました。三者ともお互い、よく知っているような口ぶりで『グルだな』って感じたことを覚えています」
その新しいグループのバックにいたのが早川と彼のグループが関わっていたとされる宗教団体で、この病院関係者の目には、新グループが主導権を握っているように映ったという。
病院は一時、暴力団員風の男がウロウロし、病室はオウム信者らしい男女が占拠、玄関前には別の宗教団体の信者らしい人々がたむろするといった”奇妙な光景”と化した。
…と、一橋氏は記している。一橋氏は病院名を伏せているが、情報をみるかぎり明らかに「榊原みのり会病院」を指摘していると思われる。ただし、徐裕行と榊原みのり会病院の関係を報じた媒体は少なく、これまでのオウム裁判や徐裕行裁判でも榊原みのり会病院の話が一切登場しなかったため、信憑性は不明である。
榊原みのり会病院の経営者について
「榊原みのり会病院」と同列系の企業、「榊原グランドホテル」は1969年、大田はる代表によって設立された。
創始者、大田はる代表はアパート管理会社「エイチ・オー」(大阪市西成区萩之茶屋3丁目)の経営者であり、演劇「がめつい奴」のモデルにもなった事業家でもある。
「がめつい奴」は劇作家、菊田一夫の代表作であり1959年に発表さた。
戦後間もない西成区のあいりん地区を舞台に、カネしか信じず、がめつく生きる感移宿泊所の女主人と、周辺の庶民の生きざまがユーモラスに描かれ、映画やドラマ作品も制作された。(戦後の演劇史においては初めてとなるロングラン公演となり、その記録は後に劇団四季が『キャッツ』を公演するまで破られることはなかった。)
2004年秋、大田代表は自分のアパートの複数の部屋を、1日4万5,000円で山口組系暴力団員(当時51)に貸し、翌年春まで使わせた。この暴力団員は後日「勝舟投票券」をノミ行為で販売し、モーターボート競争法違反などの罪で起訴された。
2005年4月23日、「エイチ・オー」(大阪市)が、大阪国税局の税務調査を受け、2004年1月期までの7年間で約3億1000万円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。 追徴税額は重加算税を含め約7500万円とみられ、同社は修正申告している。
8月8日、大田代表(当時90)は組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)などの疑いで書類送検された。
あいりん地区は日本屈指の治安の悪さを誇るスラム街として知られている。
付近には飛田遊郭のほか、暴力団事務所が多数存在し、2008年にはあいりん地区に暮らすホームレスたちが暴動を起こしている。
榊原グランドホテルの奇抜な経営戦略
榊原グランドホテルは倒産したものの、再び経営をやり直したという。
しかしその経営方針は通常のホテルから掛け離れた、奇抜な経営戦略が展開されていた
その噂はネットでも散見されている。
「ヒーリングゴッド」…「テラヘルツ波」…「生命エネルギー」…
スピリチュアル体験による治療が売り文句
http://ameblo.jp/healing-god/theme-10024016748.html
「大田先生」という人物が経営…大田はる代表の親族なのか
「末期ガンや重病を治せる」
具体的な治療法は『魔』を取り除く!?
神の声???
カルト教団では治療を謳って信者を騙す手口が多い
オウム真理教はもちろん、法の華三法行やライフスペースがその好例▼
某真理教:尊師のイニシエーションで病気が治ると宣伝→洗脳の口実
法の華三法行:福永法源の足裏診断「足の裏を見ればその人の健康状態から仕事の悩み・家庭の悩みなど全てが判る」「最高ですか?最高です」→詐欺罪で逮捕(福永は出所後再び活動を再開した模様)
ライフスペース:グル高橋弘二のシャクティパット「相手の頭部を手で軽けば病気を治せる」「定説です」→成田ミイラ化遺体事件
スピリチュアルを活かした精神療法、疲労改善はあるものの、「末期ガンを治す」「神の声」というのは非科学的な話である。なぜこれほど神妙な売り文句が出てくるのだろうか?
恐ろしい噂
筆者が榊原グランドホテルについて調べていたところ、怪しげな書き込みを発見した。
tamae68292005さん2013/6/623:16:29
私の母は高陽社で特約店というポジションで仕事をしていたのですが、今から5年程前に乳がんになり、手術をしなくても治すと言われ、結局治らず去年12月に西洋医学の力を借りて、がんを取りました。当時1cmでした。
しかし、皮膚からがんが飛び出し、抗がん剤で小さくしてから、手術をするという大変な結果にになり、その間に怪しい宗教にも誘われ、(高陽社で知り合った人間)現在音信不通の状態になり、聖霊とかなんとかを体に入れているから、下界の人間に会うと悪霊が入ってしまうので合わせられないし、今帰ると死ぬと言われ、ひどいマインドコントロールに陥っていて、連絡が取れない状態になっています。高陽社の関係者の方々、これを読んだらどう思われますか?私は、あまりにも無責任さを感じます。
家族は大変心配しています。母を何とかしてください。まるでオウム真理教のようです。
榊原温泉のグランドホテルの跡地で集団生活を送っているようです。一度会いに行きましたが、追い払われました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11108408516
オーナーが韓国人?
韓国人とは先述した元ダンサーのことなのだろうか
(キリスト系と思われる聖エメラルド教会とは雰囲気が異なるが)
ネットでは奇妙な情報が流れているものの、霊感商法による正式な被害報告は確認できない。ただ、「榊原グランドホテル」の経営者らが、過去に暴力団と関係していたことは留意しておくべきだろう。
(参考文献:「ナニワ金融界の懲りない面々」「オウム帝国の正体」)