「第2回 未来をひらく「マネジメント」実践研究サロン」 開催日:2013.10.2 | セルフ・アップデーターという在り方

セルフ・アップデーターという在り方

旧:とある学会のサロン模様~「D学会 D・サロン」~
タイトルを刷新しました。

あらためまして、セルフ・アップデーターのひでです。
セルフ時代の現代を生きる一人一人の自己(セルフ)に焦点を当て、総合力の更新(アップデート)を全力でサポートします。

 つい先日『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』の著者である藤田勝利氏が主催するサロンに参加させて頂いた。いつもは学会のサロンで意見交換と洞察を行い、その様子を書いている。

今回は、ドラッカー師の著書を読んだ事の無いごく一般の方々が多く参加されているサロンに場を移し自らの学びを深めるための試みである。

まずは、本日のテーマ「会社(カンパニー)の目的とは」を全員で考察し、さらに深く追究するために、「人間にとって本当に良い会社」とはどんな会社か?を「ワールドカフェ」形式でディスカッションを行った。

これは最近よく感じることだが、私の思考の癖として一般の方々と「マネジメント」について話すと言葉の定義が違う為、体系の引き出しを使うのに少し時間がかかるようなのだ。話の内容に多くの要素が集約されといる為、沢山の引き出しを開けながら整理するからである。

よっていつもより、より聴き手に回る事となる。だが、これが面白い。聴いている傍から内容の解析にかかっている自分が面白いのだ。

本日の講師である藤田氏の合図で8分間のディスカッションを3回行った。全体を通して感じたのは、これだけ多く(参加者は約20名)の意見がありながら、言葉を解釈し自分なりに解析していると、体系に収まるという感覚は斬新だ。

言葉の定義や使い方、表現が違うだけで解釈としてのアプローチは同じになるのだ。例えば「人間にとって本当に良い会社には愛がある」という意見。これは女性の方の意見で、私が最初にディスカッションしたグループで出て来たとても響く意見である。

私はこの意見について他の席でも紹介し多くの意見を得ることが出来た。全体共有の時にもこの意見はとても意義ある深い意見となった。この意見を聴いた時に私の中の体系に浮かんだのは「心ある成果」であった。

「心あるもの」は長く存在すると私は思う。必要とされるから当然ではあるのだが、大事に使われるからでもあると思う。大事に使われる理由はそこに心があり、価値を感じているからではないだろうか。つまりは関心があるのだ。

人は関心あるものは大事に扱うものである。以前あるセミナーで「愛の反対の言葉は憎しみでは無く「無関心」である」と聞いた事がある。当然ながら扱いは雑になり、やがて無視され、忘れられる。

こういった側面から「売り上げ」や「利益」は顧客にとって関心無いものである事が良く分かる。つまり、「売り上げ」や「利益」を目的や目標にする事がいかに虚しいものか分かるのである。目標は顧客と共有できるものが望ましいと言われるのはその為だとあらためて腹落ちしたのである。

例えばスーパーマーケットなどの店舗目標は「毎日お得で楽しく買い物ができるお店」などはいかがだろうか。やるべき事が盛り込まれてやりがいを感じ、顧客も参加出来る目標であって欲しいと私は願ってやまない。

 他に「良い会社には「得られる」「役に立つ」「つながる」という3つの機能がある」という意見があった。これは、とっさに「マネジメント」の役割を言い得ていると私は感じたのである。

大きく捉えると「社会に役立つ事で、組織の使命を果たし、成果を得て、社会とのつながりを深めて行く」となる。個人に置き換えると「組織で働く事で人や社会の役に立ち、給与と社会的地位を得ることで、社会の中の個人としても社会につながる」とも言えるのではないだろうか。

マネジメントは人と人が幸せになり、社会を豊かにする相互幸福作用を創りだす実践法であると私は考えている。言い換えれば、ビジネスに心を入れて、成果をあげる為に、ありとあらゆる強みを生かし、人を生かして社会を創って行く方法でとなる。

だからこそ、人それぞれにマネジメント論があり、やり方や感じ方が違うのは当然だと納得するのである。だが、忘れてならない事がひとつだけある。

それは「基本と原則」があるという事だ。縛られる必要はないが、独自のマネジメントを展開するあまり基本や原則をないがしろにする事は、破綻を意味する。

時々は確認し方向性や方針を見定め、目標を正しく掲げ成果をあげるよう尽力する必要がある。これもまた組織の責任である。

多くの組織でこの責任を負えるようにし、その組織が心ある成果をあげられるように私は学び伝え続けたい――。